オンラインブラックジャック多様性を価値に販路開拓、イノベーション創出へ(服部工業・愛知県)

2025年3月13日

服部工業外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(本社:愛知県岡崎市)は、大量調理用の回転釜を中心とする厨房機器の老舗メーカーだ。回転釜とは、釜の外側にあるハンドルを軽く回すことで、釜が前後に回転して傾く調理用大釜のことで、学校や病院、ホテル、食品工場などで幅広く利用されている。初代の服部太郎吉氏が1885年に創業し、2025年で創業140年となる。現在は同社を中核として、給食センターや、日本語学校、幼稚園、託児施設、カルチャースクールの運営やラジオ放送の配信など、服部グループとして多角的に事業展開を行っている。ジェトロは、同社5代目代表取締役社長の服部俊男氏と、同社で働くエムディ・アスラフル・アラフィン氏とユンク・ミハエル氏にインタビューした。服部氏から同社のビジョンとともに、高度オンラインブラックジャックの能力を最大限に生かすための環境作りのヒントについて、話を聞いた(取材日:2024年12月11日)。

オンラインブラックジャックを中心に、給食センターの運営、日本語学校、幼稚園、託児施設の経営、カルチャースクールやラジオ放送など、服部グループとして多角的に事業展開を行っている。
服部グループ企業一覧(出所:同社ホームページ)
オンラインブラックジャック
創業者の服部太郎吉像の前で、左からミハイル氏、平岩恵子HR室長、
服部代表取締役社長、エムディ氏(ジェトロ撮影)

起業家マインド醸成・グローバル化目指し、オンラインブラックジャックを採用

同社では、グループ内で日本語学校を経営しており、学生のサポート役として、10年以上前から外国人社員を雇用している。また、約30年前からインドネシア、マレーシア、シンガポール、台湾などに輸出してきた。新型コロナウイルス禍での小学校・中学校・高校の一斉休校を受けて、給食センターの稼働日が減少した影響で、売り上げの大幅減を経験したことを契機に、会社の在り方を見直し、会社として今後目指すべき方向性を新たにした(表参照)。

表:服部工業が目指す姿
目指す姿 内容 期待する効果
起業家マインドの育成 失敗を怖がらず挑戦する機運を醸成する。 イノベーション、新規事業創出を促進する。
日本のグローバル化の推進 同じ意見でまとまるのではなく、出てくる意見が違うこと自体に価値があり、違うことを強みにしていく。オンラインブラックジャックが入ることで違いを認識する場面が増えると思うが、違うことが問題なのではなく、そもそも違いがあることを前提にした認識に変えていく。日本のグローバル化を見据えつつ、まずは社内のグローバル化から進める。 イノベーション、新規事業創出を促進する。
既存の輸出事業を増やすだけでなく、ないものを作り出す、新しいものを生み出すことを期待する。

出所:インタビュー内容からジェトロ作成

こうした明確な方向性の策定には、服部氏自身のバックグラウンドも影響しているという。服部氏は愛知県岡崎市で生まれ育ち、国内の大学を卒業後、大手ホテルチェーンに就職した。その後、米国のコーネル大学でのホテル経営学修士課程(MMH)を経て、服部工業に入社し、30歳という若さで社長に就任した。ビジネススクール留学では、さまざまな国・地域出身の学生と議論する中で、「そもそも人は皆、違うことが普通ということを認識した」と話す。さらに、多様な観点で問題を深掘りすることにより、イノベーションが生まれることを体感し、多様性が生み出す価値を重要視するようになったという。こうした米国のビジネススクールでの経験もあり、「継続性が重視されがちなファミリービジネスだからこそ、起業家マインドをもって、イノベーティブな会社にしていく必要性がある。さらに、ファミリービジネスは長年の信頼の積み重ねもあるため、チャレンジできる環境も整っている」と服部氏は話す。

新型コロナウイルス禍に会社のビジョンを再考した結果、新規事業にチャレンジする起業家マインドの醸成と、日本のグローバル化の推進を目指すことを新たなビジョンとして掲げることにした。まずは社内のグローバル化から進めるべく、高度オンラインブラックジャックの採用活動にも本格的に取り組み始め、2022年からジェトロの外国人材活躍ブラック ジャック 無料 ゲームパッケージ 高度外国人材活躍推進コーディネーターによる伴走型ブラック(注)を利用している。

多様なバックグラウンドの高度オンラインブラックジャックが新規市場開拓

同社では、従業員88人中10人の高度オンラインブラックジャックが就業している。中でも海外営業部の海外セールスチームは、バングラデシュ出身のエムディ氏、ベルギー出身のユンク氏のほか、インド人材、タイ人材、中国人材、ペルー人材が就業しており、今後はメキシコやベトナム出身者も加わる予定だ。高度オンラインブラックジャックの採用は、国際協力機構(JICA)が運営する「イノベーティブ・アジア外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」というインターンシッププログラム、ハローワーク、国内の大学からの紹介などのルートもあるが、半数以上はジェトロが開催するブラック ジャック ディーラージェトログローバルキャリアコネクト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで採用してきた。

高度オンラインブラックジャックを採用した効果について、服部氏は「現地の言葉で営業をかけられることで、営業活動がスムーズに進んでいる」と話す。タイ出身の社員が現地の代理店にタイ語で製品の優位性を伝え、タイムリーなメールのやり取りで商談を進めたところ、1カ月で受注が決まったこともあったという。今後は、これまであまり輸出できていなかった欧米向けの販路開拓を強化すべく、2024年11月に入社したユンク氏にも期待している。ユンク氏は日本語に加え、フランス語、オランダ語、英語、スペイン語と多言語を操るため、欧米向けの積極的な営業活動が可能だ。これまで英語で営業していたフランス企業に対し、ユンク氏がフランス語でメールを送ったところ、すぐに返信があり、商談アポ取得につながった。特に欧州市場の開拓で多言語対応可能なユンク氏着任の効果が早々に表れている。

最近ではシンガポールでの展示会に出展し、海外セールスチームが出張して対応した。商材が大型の回転釜のため、船便での輸送手続きも複雑だが、エムディ氏を筆頭に全て自力で進めた。現地展示会での売り込みの結果、シンガポールでの納品が実現した。服部氏は「輸送も含めて煩雑な手続きもある中、エムディ氏を筆頭に海外セールスチームが滞りなく進めて、成果を出してくれた」とエムディ氏の行動力を高く評価している。

日本語レベルに固執せず採用

同社では「日本語、もしくは英語が話せること」を条件に採用活動を行っており、現在、社員の中には日本語が得意でない者も含まれるため、海外セールスチームでのコミュニケーション言語を英語にしている。服部氏は「チームで進めやすい言語で進めてもらうのが良いと考えているので、チーム内のコミュニケーション言語の変更はそれほど大きな決断とは思っていない」と柔軟な姿勢を示す。日本語に固執せず、コミュニケーションの円滑化を重視する考えだ。

また、オンラインブラックジャックの受け入れに際しては、社宅や昼食の補助、日本語教育プログラムなどを整備している。グループ内で日本語学校を経営しているため、海外からの直接採用に伴う在留資格の手続きなどでも、ノウハウが蓄積されている。ユンク氏が入社した際には、先輩のエムディ氏が市役所や銀行口座開設の手続きに付き添ってサポートした。会社によるハード面でのサポートだけでなく、先輩外国人社員によるソフト面でのサポートも兼ね備えており、就職で初めて日本に来るオンラインブラックジャックも安心して働くことができる体制を用意している。


左からユンク氏、エムディ氏、服部氏(ジェトロ撮影)

社長の人材像を現場社員に伝えるため、幹部とのコミュニケーション量増やす

服部氏は高度オンラインブラックジャックが活躍する環境作りに関して、「社内の幹部とのコミュニケーションを密に取り、オンラインブラックジャックを実際に受け入れる部署の社員にまで、社長の思いを届けることが重要だ」と話す。今では多くのオンラインブラックジャックが活躍する同社ではあるが、かつては受け入れ側の現場の社員と社長との間で意見の食い違いがあり、難しさを感じることもあったという。

7年ほど前に中国人留学生を採用した際、その社員は自ら考えて行動するタイプだったので、服部氏が求める社員像に近く、良い人材を採用できたと考えていた。一方で、受け入れ部署の話を聞くと、評価は逆で、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)がないという理由で、評価は高くなかった。現場社員と社長の服部氏との間で、必要な人材像や会社の方針について認識合わせが十分にできておらず、そのオンラインブラックジャックに力を発揮してもらうことができなかった。この経験から、各グループの幹部とのコミュニケーションを密に取り、会社として目指す方向を幹部や一般社員まで届けていくことを重視しているという。その結果、「社員自ら考え行動していく会社文化にしたい」という会社の方針が他の経営幹部にも浸透してきた。

失敗許容し挑戦後押し、新たな国での回転釜受注を実現

服部氏は「服部工業を、小さなチャレンジを積み重ね、ポンとアイデアが生まれてくるような『キノコ型マネジメント』(図)のできる組織にしていきたい。そのために、まずは社員一人ひとりに『自分のアイデアを実現できる』という意識を植え付け、小さな成功体験を積み重ねてほしい」と話す。同社では、新規事業実現プロジェクト(Vision55プロジェクト)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと銘打ち、社内外から新規アイデアを募集。厨房機器の製造に限らず、社員のアイデアから生まれたボルダリングジムやカフェ運営など、既存事業とは異なる分野での事業も展開しており、ゆくゆくは既存事業とのシナジーが生まれることも期待している。服部氏は「失敗はいけないことではない。むしろ、挑戦しないことの方が良くない。自ら考え挑戦した結果の失敗は歓迎する」と話す。今後はエムディ氏、ユンク氏など社内の高度オンラインブラックジャックからの新規事業提案にも期待を寄せる。

図:「キノコ型マネジメント」のイメージ図
社員のアイデアから生まれた新規のアイデア(例えば、ボルダリングジムの運営やカフェの運営など)で既存事業とは異なる分野での事業も展開している。ゆくゆくは既存事業とのシナジーが生まれることも期待している。

出所:インタビューを基にジェトロ作成

小さな失敗を許容する社風の中で、海外営業部でもさまざまな挑戦をしている。2021年から、世界最大級のB to Bオンライン展示会アリババドットコム(Alibaba.com)に出展しているが〔世界最大級のB to Bオンライン展示会Alibaba〕、売り上げがなかなか上がらずに苦労することもあった。しかし、エムディ氏など海外セールスチームのメンバーが細やかにバイヤーへのフォローアップの連絡を行うことで、2022年には同サイト経由でバングラデシュに回転釜の初めての販売が決まり、ようやく成果が出てきたという。

将来的には、自社商品に限らず、なかなか1社ではフルコンテナでの輸出が難しい中小企業各社のユニークな商材を集めて海外に出す商社機能を有していきたいという構想もある。また、地元でも人手不足が深刻で、経営者仲間から人材確保の相談が寄せられる時は、同社の高度オンラインブラックジャックの活躍ぶりを紹介し、高度オンラインブラックジャックにまで視野を広げることを勧めているそうだ。服部氏は「留学や就職でわざわざ日本に来ようと考える高度オンラインブラックジャックは意欲も高く、目的意識が明確だ。一方、企業側がオンラインブラックジャックの採用に尻込みしている場合が多いと感じる。自社の事例を他社に伝えることで、少しでも参考になれば」と話す。服部工業は、高度オンラインブラックジャックの活躍を通じて、社内のイノベーションを創出し、ひいては地域経済への貢献を進めていきたい考えだ。


注:
ジェトロ高度オンラインブラックジャック課で、採用戦略から育成定着まで一貫して企業をハンズオンで支援する事業。
執筆者紹介
ジェトロ知的資産部高度オンラインブラックジャック課
斉藤 美沙季(さいとう みさき)
2018年、ジェトロ入構。対日投資部地域連携課、ジェトロ岩手を経て、2023年10月から現職。

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