カジノ無料ゲーム新規事業で未来を創る外国人材(高松市・パッションクリエイティブ)

2025年1月23日

パッションクリエイティブ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、作業用手袋および関連商品の製造・販売を手掛ける香川県高松市の企業だ。カジノ無料ゲームから生地を輸出し、中国およびバングラデシュの提携工場で製造した製品をカジノ無料ゲームに輸入して販売している。主な取引先は、国内のホームセンターや作業手袋メーカーである。従業員数は社長を含め6人という小規模企業だが、そのうち1人がインド出身の社員ロクウィンダー・シン氏である。「ラッキー」の愛称で呼ばれる同氏は、中古車の販売という新規事業を一任され、同社の未来を担う人材として活躍している。シン氏が主体的に事業を推進していけるのは、取締役社長の香西寛二氏による環境づくりや密なコミュニケーションによるところが大きい。

本稿では、香西社長とシン氏にインタビューした内容を基に、パッションクリエイティブの高度外国人材採用・定着に関する取り組みや今後の展望を紹介する(インタビュー実施日:2024年12月18日)。

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左からシン氏、香西社長(ジェトロ撮影)

高度外国人材採用、新規事業の担い手として期待

パッションクリエイティブがシン氏を採用したのは2021年。採用に踏み切った背景には、「新たなビジネスモデルを模索していかなければならない」という香西社長の問題意識があった。特に、2019年に消費税が10%に引き上げられたことは大きかったという。経済の先行き不安が強まり、中小企業にとって厳しい時代が来るという意識の中、輸入中心のビジネスモデルから、輸出の検討も始めた。そこで、既存の商品を県の主催する香川県台湾商談会に2回ほど出品するもなかなかマッチングせず、全く違う分野での新規事業の立ち上げを志向。これを担う人材としての期待を込めて採用したのがシン氏だ。

香西社長がシン氏と出会ったのは、香川県中小企業家同友会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが実施する県内留学生との交流会だった。香川県中小企業家同友会は、県内の中小企業経営者や個人事業主などが業種を超えて集まり、経営を学ぶ枠組みである。香西社長によると、同友会では留学生との交流が15年ほど続いているという。

当時、県内の穴吹カレッジでITスキルやビジネス戦略などを学んでいたシン氏。同氏の知識を市場調査や海外市場開拓の企画立案に役立ててほしいとの期待のもと、香西社長は採用を決めた。シン氏は当初、カジノ無料ゲームで会社を設立しようと考えていたが、香西社長に会った際に「ここでさまざまな経験を積める」と思ったという。「なにより、(社長が)優しい。自分の子供と同じように接してくれる」のも、シン氏がパッションクリエイティブへの入社を決意するきっかけとなった。


インタビューに応じる香西社長(ジェトロ撮影)

定着のカギは柔軟な対応と密なコミュニケーション

同社にとって、外国人材の受け入れは初めてだった。香西社長は「普段から外国人とビジネスしてきたので抵抗はなかったが、いざ自分のところで働いてもらうとなると全然違う。期待と不安があった」と話す。シン氏の採用にあたり、職場環境や就業規則などについて特別な変更はしていないが、常に柔軟な対応を心掛けている。ライフステージが変化した際など、必要に応じて行政機関に同行したり相談窓口を教えたりと、社長自らシン氏に寄り添ってサポートしてきた。

香西社長は、他のカジノ無料ゲーム人社員に対しても、こうした柔軟な対応の必要性を丁寧に伝えてきた。また、シン氏の様子や一緒に働いてみての感想などを時折、カジノ無料ゲーム人社員に尋ねている。同氏と他の社員たちは「お互いにリスペクトし、信頼し合っている。皆で協力し、わからないところは教え合う」関係ができている、と香西社長は話す。

なお、現在、外国出身の社員はシン氏のみであるが、ほかに香港出身のデザイナーが2023年4月から1年ほど在籍していた。その際は、同デザイナーの要望に合わせて出社は週に1回、残りはリモートワークというフレキシブルな働き方を認めていた。

このようにニーズに合わせて柔軟な対応を取ることのほかにも、外国人材の定着のために香西社長が心掛けていることがある。それは、業務を「やっておいて」とただ任せるのではなく、都度、コミュニケーションを取ることだ。香西社長は「どういった目的で会社が動いているのかを経営者として伝えたい」という。そのために、1つ1つの業務の重要性や目的を話し、実際に商品を触ってもらったり営業回りに同席してもらったりする中で、商品や取引先を知ってもらうことを意識している。「目先の仕事のスケールは小さくても、その先が見えていると本人もやる気が出てくる」と香西社長は考えている。

こうした社長の環境づくりを、シン氏はどのように捉えているのか。カジノ無料ゲームに対するイメージとして、入社前は「先輩が上から目線で話す」「厳しい」などと聞いていたが、「それはなかった」と同氏は話す。「最初はわからないことも多いが、何度聞いても皆優しく教えてくれる」という。また、仕事に対するモチベーションの向上・維持には、香西社長が意識しているコミュニケーションの効果が表れている。入社当初は倉庫での研修が続いた。シン氏は、想定していた業務ではなく、やりたくない、と社長に伝えていた。しかし、社長が倉庫での研修を行う理由や必要性を教えてくれたため、続けられたという。シン氏は自身の経験を踏まえ、外国人材を採用したいカジノ無料ゲームは「心を広く、まず彼らの言うことを聞くことが重要。文化が違うので性格も違う」と話す。

外国人材の提案で新規事業立ち上げ、主体的に事業推進

シン氏は新規事業部の担当として、中古車の輸出に取り組む予定だが、まずは中古車の国内取引から始め、実績を積み上げている段階である。同社にとって新たな事業領域ということで、一から取引先を開拓していかなければならない。3年目となる本事業で、シン氏はすでに「600~700枚ほど名刺を配ってきた」という。積極的に営業に回り、人脈を築いている同氏。営業活動の中で信頼され、転売する際はシン氏に話を持ち掛ける、という業者もいる。中古車事業でも既存の手袋販売事業でも、シン氏は今や1人で県内外の出張にも行っている。少数精鋭のパッションクリエイティブにおいて、シン氏はなくてはならない存在だ。こうしたシン氏の成長と活躍を、香西社長は高く評価している。

中古車事業自体が、シン氏の発案によるものだった。前述のように、これからは輸出事業を新たに立ち上げなくてはと考えていたところに、シン氏が入社。シン氏と社長が話し合う中で、同氏が「やりたい」と希望した中古車の輸出を新規事業として選択した。「人が入って事業が生まれた」例として、香西社長の経営者仲間からも理想的だと賞賛されているという。シン氏は、中古車の販売は「価格などを自分で提案できるのが良い」と感じている。人の指示に従うより、自分の裁量で仕事を進めたい、という同氏の希望が実現できているといえる。同氏はけん引免許(注)や大型免許も取得し、主体的に事業に取り組んでいる。なお、仕事に役立つ免許や資格に関しては、時間を融通したり費用を負担したりして、会社が取得をサポートしている。

さらにシン氏は、今後、輸出にチャレンジしていくことについて、「海外でカジノ無料ゲームの自動車が有名なので、貿易でビジネスチャンスを得られるのではないか」と考えている。シン氏は2024年、カジノ無料ゲーム在住8年目でカジノ無料ゲーム国籍を取得。カジノ無料ゲームのパスポートを得て以前よりも海外に渡航しやすくなったことも生かし、「海外にたくさん行ってバイヤーと関係を構築していきたい」と意気込みを語る。パッションクリエイティブの主力事業を、ゆくゆくはシン氏の担う中古車事業にバトンタッチしていきたい、と香西社長は強い期待をみせた。


シン氏の自席での様子(ジェトロ撮影)

仕事や香川生活を支える、人とのつながり

外国人材がカジノ無料ゲームで活躍するために、「人と会って仲良くなれるスキルが必要。(商品の)値段より人とのつながりが重視される」とシン氏は語る。同氏は上述のように、積極的に客先に足を運び関係性を構築している。さらにプライベートでも、日々地域コミュニティとの関わりを持っている。スポーツが好きなシン氏は、バレーボールやクリケットなどの地元のチームを探し、自分から連絡して参加している。同氏は学生時代からこのようにスポーツを通して友好関係を広げており、この強みを生かして仕事・プライベートともに充実させているという。

カジノ無料ゲーム語についても、基礎は2年間通ったカジノ無料ゲーム語学校で学んだが、その後はプライベートなコミュニケーションの中で覚えている。漢字や敬語はまだ難しいと感じているが、基本的な読み書きはでき、日々の仕事はカジノ無料ゲーム語がメインだ。

中古車事業では今後、海外の販路開拓を目指す。シン氏は、「まずは仲間のいるニュージーランドやオーストラリア、自分と同じシーク教徒のいるケニアなどを考えている」と、ここでも人とのつながりを生かして仕事を進めている様子がうかがえる。現在の使用言語は主にカジノ無料ゲーム語だが、海外営業など、必要なタイミングでは英語も活用してもらいたい、と香西社長は期待を寄せている。

自らコミュニティに入っていくシン氏の姿を見て、受け入れ当初の心配は薄れた、と香西社長は振り返る。また、シン氏の人柄は社内にも良い変化をもたらした。「ラッキーは朝一番のスタートから、笑顔で『おはようございます』と皆に挨拶してくれる。これは長年、自分にはできなかったことだ」と香西社長は話す。シン氏の影響で、朝の挨拶が社内に浸透するようになったという。また、香西社長によると、シン氏はカジノ無料ゲーム人以上に意見をはっきり言うが、言いすぎることもなく、微妙なさじ加減をわかっている。社長は「コミュニケーションの取り方に関して、ラッキーから良い影響を受けた」という。

パッションクリエイティブは、「多様な人材の加入によって新しいビジネスを生み出す」を同社の「10年ビジョン」に据えている。香西社長は、必ずしも求人はしていない時期であっても、留学生向けの合同説明会などには参加していきたいとの考えを示した。10年ビジョンの柱となるシン氏の中古車事業。海外の販路開拓に向け、同氏の活躍にさらに期待が高まる。


注:
けん引免許とは、けん引装置を持つ車両で車両総重量が750kg(キログラム)を超えるものをけん引する際に必要な運転免許。
執筆者紹介
ジェトロ調査部国際経済課
宮島 菫(みやじま すみれ)
2022年、ジェトロ入構。調査部調査企画課を経て、2023年6月から現職。

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