ブラック クイーン ブラック ジャック多国籍人材が「あたりまえ」に活躍するドラッグストア、ゲンブラック クイーン ブラック ジャック
2024年10月17日
多国籍人材が働く現場オペレーション
福井県坂井市に本社を構えるドラッグストアチェーン、ゲンブラック クイーン ブラック ジャックドラッグストアは、福井県を中心に石川県、岐阜県、愛知県、滋賀県に店舗を構える。多国籍人材が働く同社では、主に留学生を中心に外国人材を採用。社員全体の約1割を外国人が占める。国籍を問わず個人の成長に重きを置き、外国人材も日本人と同様に活躍できる素地が整っている。人材開発部の瀧絵梨花副部長と、同部で働く中国籍の外国人材、白静雅(はくせいか)氏にインタビューした(2024年9月11日)
- 質問:
- 外国人材の採用について。
- 答え:
- (瀧副部長)外国人の国籍は中国、ベトナム、ネパール、韓国が多数を占める。留学生から新卒で入社するケースがほとんど。2025年度は、50人程度の外国人が入社予定。日本人と同様に、エントリーシートや面接のプロセスを経て採用している。
- 質問:
- 採用するにあたって外国人材に求めていることは。
- 答え:
- (瀧副部長)店舗勤務のため、外国人には日本語検定1級レベルの日本語能力が必要となる。さらに、これは日本人も同様だが、一般用医薬品の販売ができる医薬品販売の専門資格である、登録販売者の資格が必須となる。高度外国人材の在留資格の取得において重要な資格であり、ほとんどの社員が入社後に取得する。合格率は70%程度で日本人と変わらない。個人のキャリアアップに必要ということを伝えるとまじめに取り組んでくれる方が多い。
- 質問:
- 苦労する点は。
- 答え:
- (瀧副部長)入社前に、母国に一時帰国してなかなか連絡が取りづらいことや、会社から出す課題への反応が薄いこともある。日本人との感覚の違いもあるので、個別にフォローして指導している。離職率も日本人と大差なく、家族の事情で本国に戻ることもあるが、日本人と比べると嫌になったからやめる、というようなことは少ないと認識している。
- 質問:
- 店舗での運用はどのように行っているか。
- 答え:
- (瀧副部長)ゲンブラック クイーン ブラック ジャックとしては、安くていいものを売りたい。人によってやり方が変わればイレギュラーが発生し、コストにつながる。商品の在庫管理、配置などの販売現場のプロセスで、人為的なミスが起こる可能性を最小限にする取り組みを推進。米国の小売業を参考に、(1)各店舗でのレイアウトを統一、(2)商品の配置を本部で定めてすべての店舗に共有、(3)販売システムを自社でIT化し、入力を簡素化するなど、誰が現場で働いても同じようにオペレーションできる環境を整備している。各店舗の売り場を標準化し、店舗の出店・管理コストを一定にすることで、会社としては財務コントロールがしやすくなり、収益向上につながっている。従業員にとっては、店舗を異動した際に各店の情報を覚えなおす必要がなく、これまでの経験にもとづきすぐに高いパフォーマンスを発揮できる。
- また、現場から声をあげてもらうことも重要。先日は社内の改革改善活動に従事するネパール人の社員が、社長も含めた会議でプレゼンテーションを行い、改善点などをアピールした。
- 質問:
- 日本人とのコミュニケーションは。
- 答え:
- (瀧副部長)店長が外国人というケースも多数あるが、その店舗に日本人の新卒社員が配属されることもある。言葉の壁がありながらも、お互い歩み寄りながらチームで店舗運営を行っている。何かトラブルがあれば人事が介入するが、言語や文化的背景を理解しチームとして解決できている。
- 質問:
- 外国人材のキャリアパスについて。
- 答え:
- (瀧副部長)日本人と同様、様々で、地元でずっと働く人もいれば、店長や管理職をめざす人もいる。本部には貿易部や商品開発部があるので、本部勤務を希望し、母国語を生かしたいと考える外国人も多い。中国やベトナムへの視察や商談に同席したり、通関業務に従事したりする外国人材もいる。
日本で成長できる環境を求めて
人材開発部で働く中国出身の白静雅(はくせいか)氏は、幼いころから日本の文化やアニメを通し、日本語を勉強してきた。広島大学卒業後、日本での就職を決意した。ゲンブラック クイーン ブラック ジャックには様々な職種に、国籍を問わず挑戦できる環境を求めて入社。店舗勤務を経て現在、新卒採用の担当者として、情報発信や留学生のサポートを行っている。特にSNSを利用した留学生向けの投稿(中国語)では、社宅などの福利厚生や若手から活躍できる場があることなど、中国留学生にとって魅力的に映るポイントを積極的に発信している。
- 質問:
- ゲンブラック クイーン ブラック ジャックで働くことを決めた理由は。勤務地について、何か希望はあったか。
- 答え:
- (白氏)自分が成長できる環境だと感じたことが決め手だった。ゲンブラック クイーン ブラック ジャックでは、国籍を問わず、様々な職種にチャレンジできる。現在の勤務地は愛知県。広島大学卒業だが、実家は日本にないので、勤務地の希望は特になく、移動することへの抵抗はなかった。
- 質問:
- 現在の仕事内容は。
- 答え:
- (白氏)留学生の採用担当として働いており、合同説明会などで外国籍の方がいたらアプローチする。エントリーした学生に対しては、自動車免許や日本語検定の資格を取るサポートを行う。採用後は一緒に自動車学校を探したり、中古車を探しに行ったりすることもある。また、留学生へのSNSを通じた情報発信にも力を入れている。中国留学生にとっては、ビザが一番の懸念点。ゲンブラック クイーン ブラック ジャックは一部上場企業なので、企業規模の大きさは留学生が興味を引くポイントになっている。そのほか、社宅・寮の家賃や自分が働いている職場環境を投稿し、具体的なイメージを持ってもらえるようにしている。その一方、日本語能力や(前述)登録販売者の資格など会社が求める採用条件についても情報提供している。
- 質問:
- やりがいを感じるときとは。
- 答え:
- (白氏)自分も同じ立場の留学生だったので、学生と話したり悩み事を聞いたりすることにやりがいを感じている。また、店舗から本部に異動したあと、日本語能力の向上を自分自身で感じており、うれしく思っている。今後のキャリアでは、貿易部門、商品開発部など中国語を生かせる部署でも活躍したい。
瀧副部長によると、白氏のように現場での経験を重ねて本部で活躍しているモデルケースがあると、就活中の学生がゲンブラック クイーン ブラック ジャックでどのようなキャリアが築けるかのイメージがわき、安心感を持って入社できるという。
- 執筆者紹介
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ジェトロ調査部国際経済課
伊尾木 智子(いおき ともこ) - 2014年、ジェトロ入構。対日投資部(2014~2017年)、ジェトロ・プラハ事務所(2017年~2018年)を経て現職。