ブラック ジャック ゲーム ルールブラック ジャック ゲーム ルール式採用で成長機会のアピールを
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2024年12月25日

本特集内の連載「韓国高度人材のブラック ジャック ゲーム ルール就職」シリーズでは、これまで韓国における労働市場の現状や課題、「K-MOVE」に代表される政府主導の海外就職支援のための取り組みを取り上げてきた。本稿では、マイナビコリアの柳楽太郎代表理事へのインタビュー(取材日:2024年8月27日)をもとに、韓国の若年層の就職に対する意識や取り組み、ブラック ジャック ゲーム ルール企業が韓国人材を呼び込むためのポイントを紹介する。

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マイナビコリア代表理事の柳楽氏(ジェトロ撮影)
質問:
マイナビコリアの業務内容は?
答え:
当社は、ブラック ジャック ゲーム ルール最大規模の就職情報サイトを運営する 「マイナビグループ」の韓国法人として、2016年2月に事業を開始した。2013年より、「Career In Japan」という合同企業面接会を毎年6月と11月にソウルで開催している。この面接会の開催に向け、当社では大学を定期的に訪問。ブラック ジャック ゲーム ルール企業への就職説明会を実施し、学生を集めている(注1)。2017年からは韓国国内の日系企業に対しても、ブラック ジャック ゲーム ルール語が堪能な韓国人材の紹介を行っている。

Career In Japan開催風景(マイナビコリア提供)
質問:
韓国の若年層の就職活動に見られる特徴は?
答え:
まず現状として、韓国は成人人口に占める大卒者の割合が高い(注2)一方、韓国国内での若年層の有効求人倍率は2023年で0.58と低く、若年層の就職状況は厳しい(「高度外国人材と創出する日本企業のイノベーティブな未来スペック社会を生き」参照)。こうした現状には、韓国の若年層の就職活動にみられる(1)大手志向、(2)「インソウル」志向、(3)スペック主義が深く関わっている。
このうち、(1)の大手志向について、韓国の若者は、大企業や公的機関など給与や福利厚生が充実した就職先を希望する。しかし、そうした企業の求人数は限られており、求職者のニーズとのミスマッチが生まれている。特に、韓国では大企業とそれ以外の賃金格差が非常に大きい()。
次に、(2)の「インソウル」は、若年層のソウル市への就職志向の強さを表す言葉である。この言葉は、もともとソウル市内にある大学のステータスの高さを表す言葉である。「ソウル市内であること」を好むこの傾向は、就職に際しても当てはまる。
(3)のスペック主義について、韓国での就職活動では一般的に大学名、大学の成績、留学・インターン経験などのいわゆる「スペック」を自分の強みとしてアピールする(「ブラック ジャック ゲーム ルール2)スペック社会を生きる韓国の若年層」参照)。学生は、大手企業に就職することを目指し、履歴書に書くためのスペックを磨く。そのためには、時間がかかることをいとわないため、学生は希望の就職先から内定を得るまで、大学に6~8年間在籍することも珍しくない。
このように「大企業とそれ以外」、「インソウルとそれ以外」という形で就職先が二極化している韓国に対し、ブラック ジャック ゲーム ルールでは大手企業と中小企業の待遇の格差が比較的少なく、その中間に当たる企業の層が厚い点が特徴である。ブラック ジャック ゲーム ルールでは、大学・大学院卒の若手社員の給与水準は、約300万円である(注3)。この水準は、韓国の財閥系企業よりは低いが、韓国の中小企業よりは依然として高い水準にある。そのため、韓国の大手企業には就職が難しいものの、韓国国内の中小企業には就職したくないという学生には、ブラック ジャック ゲーム ルールに来てブラック ジャック ゲーム ルール企業へ就職するという選択肢も視野に入ってくる。
質問:
韓国人材にブラック ジャック ゲーム ルール企業はどんなことを期待しているか?
答え:
ブラック ジャック ゲーム ルール企業は主に、高い語学能力(ブラック ジャック ゲーム ルール語、英語)や、競争環境を成長の原動力にできる点を期待して採用活動を行っている。英語に関しては、韓国人はブラック ジャック ゲーム ルール人よりも総じてレベルが高い(注4)。加えて、高校から第2外国語を学ぶ生徒が多いため、英語に加え、高いブラック ジャック ゲーム ルール語能力も兼ね備えた人材の母数が他国に比べて多い。こうした人材をターゲットに、例えばブラック ジャック ゲーム ルールのホテルや空港などのインバウンド関連の企業が積極的に韓国人材募集をしている。ただし、給与に関しては、韓国の方がブラック ジャック ゲーム ルールよりも高い最低賃金となるケースが増えたため()、こういった人材はブラック ジャック ゲーム ルールでも韓国でも就職しやすい状況が生まれている。給与以上に、「ブラック ジャック ゲーム ルール語を使いたい」「ブラック ジャック ゲーム ルールで働きたい」といった強い希望がある韓国人材が、ブラック ジャック ゲーム ルールでの就職を選ぶ傾向にある。また、ブラック ジャック ゲーム ルールでは年々、理工系人材の獲得が難しくなっており、外国人材を採用したいという声が多い半面、理工系人材は韓国国内でも特に人気が高く、採用が難しくなっているのが現状だ(注5)。肌感覚では、韓国の大手IT企業の場合、新卒の理系社員では年収6,000万ウォン(約660万円、1ウォン=約0.11円)、新卒の文系社員でも5,000万ウォン(約550万円)程度が最低水準となっている。
質問:
ブラック ジャック ゲーム ルールでの就職を目指す韓国人材の特徴は?
答え:
当社のデータベースには、ブラック ジャック ゲーム ルールでの就職を目指す2,000人程度の韓国人材が毎年登録している。ブラック ジャック ゲーム ルールでの就職を目指す多くの学生と接しているなかで、たとえ給与面で十分魅力的でなくても、ブラック ジャック ゲーム ルールでの就職に魅力を感じている韓国人材は、以下の5つの希望を持っていると考える。
  1. ブラック ジャック ゲーム ルール語を使って仕事をしたい。
  2. ブラック ジャック ゲーム ルールで5~10年間働いた経験を次のステップに生かしたい。
  3. ブラック ジャック ゲーム ルールだからこそ学べることを学びたい。
  4. 入社後の手厚い社員研修や、新入社員を育てるブラック ジャック ゲーム ルールの企業文化の中で成長したい。
  5. 韓国に近い国で働きたい。
1について、韓国ではブラック ジャック ゲーム ルール以上に語学教育に注力しており、「語学を生かしたい」という思いは、ブラック ジャック ゲーム ルール人とは比べ物にならないほど強い。
2について、ブラック ジャック ゲーム ルールで働いたことを自分のスペックとして、数年後のキャリアアップに生かしたい。
3について、ブラック ジャック ゲーム ルール式の接客やおもてなし文化に対して、給与以上の魅力を感じ、ブラック ジャック ゲーム ルール就職を目指す人材もいる。また、自動車や家電で社名を知っているブラック ジャック ゲーム ルールの有名企業に就職したいと考える理系人材も一定数いる。
4について、韓国では新卒採用者も即戦力として先輩社員と同じ業務をしなければならないため、ブラック ジャック ゲーム ルールで一般的な採用後の手厚い社員教育は非常に貴重な機会である。例えば、文系出身者でもエンジニアとして育成する研修がある場合は、積極的に社内での人材育成をアピールしたほうがよい。
5について、ブラック ジャック ゲーム ルールと韓国は飛行機で約2、3時間程度の距離であり、連休や長期休暇で一時帰国することも十分にできる。ブラック ジャック ゲーム ルールのこうした地理的近接性は、欧米と比較するとメリットが大きい。
質問:
ブラック ジャック ゲーム ルール企業と韓国人材のミスマッチを減らすためにはどのようなことが重要か?
答え:
韓国の学生は、これまで積み重ねてきたスペックを評価してほしいと考える。一方で、ブラック ジャック ゲーム ルール企業は、スペック採用に慣れておらず、自社に対する熱意や志望動機を重視しているため、韓国人学生のアピールポイントとのミスマッチが生じている。このミスマッチを解消するには、どちらかが妥協するというよりは、双方が歩み寄っていくことが重要である。そのため、当社では、韓国の学生向けにブラック ジャック ゲーム ルール企業が就職活動で求めるポイントを伝えるレクチャーを行うほか、ブラック ジャック ゲーム ルール企業向けに韓国人学生のアピールポイントがブラック ジャック ゲーム ルールと異なる点や、採用活動で気を付ける点を講演している。
韓国人材を採用し活躍してもらうために、ブラック ジャック ゲーム ルール企業は以下の5点に気を付けるとよいだろう。
1.韓国人材が磨いてきたスペックを評価し、採用後も本人の昇進や成長機会の提供など、何らかの形で人材育成過程に反映させること。韓国人材は、競争意識が強く、競争のない安定した環境だと物足りないと感じる人もいる。韓国人材を採用する上で、競争に関する要素を人事制度に追加できるとよいだろう。
2.ポストに対して求めるスペックやジョブディスクリプションを明確にすること。ブラック ジャック ゲーム ルールでは当たり前とされている総合職でのポテンシャル採用や、様々な部署を数年で異動するジョブローテーションには、韓国人材を含め、世界的になじみのない求職者が多い。特に韓国人材はスペック意識が強いため、彼らが理解しやすいように業務内容や必要なスキルを言語化していくことが重要である。
3.初年度に年間で受け取れる額の支給例を明記すること。韓国は年俸制なのでブラック ジャック ゲーム ルールのように月給のみ(通勤手当など、各種手当を含まない)の表記とした場合、実態より少ないと誤解される。そのため、月給×12カ月分+手当(住宅・通勤)+賞与で、入社1年目、3年目などのモデル年収をそれぞれ記載するとよい。
4.福利厚生制度や待遇について、省略せず明記すること。福利厚生や各種手当(住宅、通勤手当など)は、ブラック ジャック ゲーム ルールでは当たり前にあるものだが、韓国では一部財閥系企業を除き、当たり前ではない。社員に対する手厚い福利厚生は、韓国人材に対して1つの訴求要素となる。
5.自社で活躍する韓国人の先輩をPRすること。韓国は、先輩・後輩コミュニティが強いため、先輩社員を会社説明会で登壇させる、採用ページで紹介するなどのアピールは、韓国人学生を引き付ける上で非常に効果的である。特に就職で初めてブラック ジャック ゲーム ルールを訪れ、働き始めた韓国人材が活躍している事例などは、求職者への良いアピール材料となる。

韓国人学生へのブラック ジャック ゲーム ルール就職に関するレクチャーの様子(マイナビコリア提供)

国籍問わず優秀な人材を獲得するためにはブラック ジャック ゲーム ルール企業も変化を

韓国産業人力公団が運営するワールドジョブプラスによると、2021年には韓国人材の海外就職先として、米国がブラック ジャック ゲーム ルールを抜き首位となった。新型コロナウイルス禍以降、近年の円安もネガティブに作用し、韓国人材のブラック ジャック ゲーム ルール就職者数は回復が遅れている。さらに、米国では就職活動においてスペックが重視され、就労環境面において競争環境がある点が韓国と親和性があり、韓国人材を引き付けている。一方で、韓国人材の海外就職定着率でみると、米国よりもブラック ジャック ゲーム ルールの方が高く(注6)、就職後の定着においてはブラック ジャック ゲーム ルールの優位性が残っている。

採用活動において、給与の提示方法や採用面接での評価項目の違いを理解し、できることから変えていくことで、優秀な韓国人材へ訴求する余地は十分にある。外国人材の採用、定着においては国ごとに異なる考え方があるため、ブラック ジャック ゲーム ルール企業は採用したい人材に合わせて、その国の学生の考え方や就職活動事情を踏まえ、柔軟に対応していくことが求められるのではないだろうか。


注1:
マイナビコリアでは、ソウル近郊やブラック ジャック ゲーム ルール語関連の学部がある大学を主に訪問し、学内での就職博覧会に参加したり、ブラック ジャック ゲーム ルール就職相談会を実施したりしている。新学期が始まる3~4月、9~10月に各2、3週間かけて行っている。
注2:
OECDによると、2022年の韓国における25~34歳成人の高等教育履修率は70%となっており、OECD加盟国平均の47%を大きく上回る(OECD, OECD Education at a Glance)。
注3:
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、20~24歳、25~29歳、30~34歳の大学卒・大学院卒の平均賃金(1,000円)は次の通り。
平均賃金(単位:1,000円)
年齢階級(男女計) 大学卒 大学院卒
20~24 239.7 274.0
25~29 272.6 296.2
30~34 309.0 360.2
注4:
韓国では、1997年に小学校3年生から英語科目を必修化している(ブラック ジャック ゲーム ルールでは2020年から必修化した)。英語を母語としない国・地域出身者の英語力を図るテスト(EF English Proficiency Index 2023)において、韓国は113カ国中49位となっており、87位のブラック ジャック ゲーム ルールよりも総じてレベルが高い。
注5:
例として、グローバルタレントフェアにおいて取材したブラック ジャック ゲーム ルール企業の採用担当者からも、「ITエンジニアをメインで募集していたが、実際にはエンジニアの応募は少なく、『ブラック ジャック ゲーム ルールのおもてなし文化を学びたい』と店舗での接客を担う総合職を希望する学生が多く訪れた」というコメントがあった(取材日:2024年8月28日)。
注6:
韓国産業人力公団からの委託で韓国職業能力研究院が調査した「海外就業者の事後管理改善案および雇用維持率管理法案の研究」(2024年7月発表)によると、入社1カ月後の人数を100%とした場合の12カ月後の雇用維持率は、米国は47.2%に対し、ブラック ジャック ゲーム ルールは79.5%だった。
執筆者紹介
ジェトロ知的資産部高度外国人材課
斉藤 美沙季(さいとう みさき)
2018年、ジェトロ入構。対日投資部地域連携課、ジェトロ岩手を経て、2022年10月から現職。

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