中国ゲーム市場、2008年以降では初の1桁増に減速
(中国)
広州発
2018年12月26日
海南省海口市で開催された「2018年度中国ゲーム産業年会」で12月21日、中国音像・デジタル出版協会ゲーム出版工作委員らによる「2018年中国ゲーム産業報告」が発表された。報告によれば、2018年の中国のゲーム産業の販売額は前年比5.3%増の2,144億4,000万元(約3兆4,310億円、1元=約16円)で、2008年以降では初の1桁増にとどまった。ユーザー数は7.3%増の6億2,600万人
中国でオンラインゲームの認可が厳格化されたことが(関連ブラック ジャック ディーラー)、販売額の伸びに影響したとみられる。地元メディアは、2019年の認可件数が、従来の7,000~8,000件から3,000件前後になるとの見方を示している(「IT之家」12月22日)。
モバイルゲームは減速もゲーム実況は拡大
モバイルゲーム市場の販売額は前年比15.4%増の1,339億6,000万元と、ゲーム市場全体の62.5%を占めた。伸びは2桁増を維持したものの、2017年の41.7%増からは大きく減速した。モバイルゲームのユーザー数は9.2%増の6億500万人だった。前述の認可厳格化が伸び率の鈍化要因とみられるが、同報告ではユーザーニーズの変化、ユーザー獲得難易度の上昇、新製品の競争力低下を挙げている。
一方、ゲーム実況(注)市場の販売額は前年比約2.1倍の74億4,000万元で、ユーザー数は38.5%増の3億人と急拡大した。
ゲーム企業の上場企業数は2018年末時点で199社、うち中国内市場が151社、香港市場が33社、米国市場が15社だった。
(注)プレーヤーが、実況しながらゲームをプレーし、その模様を配信すること。
(河野円洋)
(中国)
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