ドバイに世界最大の自動車マーケットを開設

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2024年07月11日

アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム副大統領兼首相兼国防相(兼ドバイ首長)は7月4日、世界最大かつ最先端の自動車マーケットとなる「ドバイ・カー・マーケット」の開発を発表した。この計画は、ドバイが自動車貿易分野のハブとなり、2033年までにドバイ首長国の経済規模を倍増させ、世界トップ3の都市経済圏に成長させるという、ドバイ政府の経済成長に関する10カ年計画「D33」に基づくものだ(2023年2月16日記事参照)。

この計画は、ドバイを拠点とする港湾管理会社DP(ドバイ・ポーツ)ワールドが建設、管理する。現在の自動車マーケットを8倍に拡大して、2,000万平方フィート(約186万平方メートル)の施設とし、世界最大の自動車マーケットとなる予定だ。ドバイは自動車貿易の中継地として86カ国に430以上の事業所を持つDPワールドのグローバルネットワークを活用し、自動車貿易の再輸出をより増加させ、現在の売上高の2倍となる136億ディルハム(約5,941億円、1ディルハム=約44円)の売り上げ目標を掲げている。

2023年の日本からの中東向けの自動車輸出は過去最高となり()、UAE向け自動車輸出は世界7位で30.4%増の5,120億円だった。また、UAEは日本からの中古自動車輸出ハブの地位を確立しており、2023年は日本からの輸出台数で世界2位の約18万台を記録している。

(吉村優美子)

(アラブ首長国連邦)

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