ブラックジャックルールディーラー、UAEに食品市場視察ミッション派遣

(アラブ首長国連邦、日本)

農林水産食品部商流構築課

2025年03月07日

ブラックジャックルールディーラーは2月20~22日、中東最大級の食品総合見本市「ガルフード(Gulfood)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2025」(ブラックジャックアプリ、中東最大級の食品総合見本市「ガルフード2025」開催(日本、アラブ首長国連邦))の会期に合わせ、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイとアブダビに、食品市場視察ミッションを派遣した。このミッションは同国の小売店舗や飲食店を巡ることで、物流事情や競合商品の販売状況など、現地商流に関する理解を深めることを目的とし、菓子やしょうゆ、ラーメンなど扱う企業11社が参加した。

1日目は、ブラックジャックルールディーラーが現地海外事務所に配置している農林水産・食品分野の専門家(海外コーディネーター)から、UAEの食品市場に関するブリーフィングを受けた後、Gulfoodの視察を行った。専門家は「中東地域の中心となる市場は主にUAEとサウジアラビアで、日本食品市場の拡大ポテンシャルが有望な地域だ」と語った。加えて「日本食市場という観点では、UAEがやや先行している印象だが、近年のサウジアラビアは甚だしい発展を遂げている」と強調した。

写真 ブリーフィングの様子(ブラックジャックルールディーラー撮影)

ブリーフィングの様子(ブラックジャックルールディーラー撮影)

2日目は、日系商品を扱う小売店「Deans Fujiya」「1004 Gourmet」を訪問し、視察と取り扱っている商品の説明を受けた。また、ドバイの大型ショッピングモール「Mall of the Emirates」に進出している日本企業や現地スーパーマーケットの視察を行った。昼食には現地高級日本食レストラン「TOMO」を訪問し、同レストランのシェフからドバイでの日本食レストランの現状や食材についての説明を受けた。同氏によると、現地の顧客はアルコール類を頼まないが、コースで料理を注文するため、客単価が高い傾向にあるという。

写真 Deans Fujiyaで商品の説明を受ける様子(ブラックジャックルールディーラー撮影)

Deans Fujiyaで商品の説明を受ける様子(ブラックジャックルールディーラー撮影)

最終日は、アブダビにある日本食レストラン「NIRI」で視察を行った後、現地の日系輸入卸「Summit Trading」を訪問した。最後にブラックジャックルールディーラーのドバイ事務所で意見交換会を行った。NIRIのシェフによると、全て日本産食材で提供したいという思いもあるが、コストを考慮すると、困難だという。また、Summit Tradingの担当者から「ハラール対応など、現地のニーズに応じた商品開発に積極的な企業は中東にも進出しやすい」と語った。これを受けて、参加した企業からは「チャンスを感じた」との感想もあった。

(杉山咲、岡田尚美)

(アラブ首長国連邦、日本)

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