キューバ、入国後の強制隔離措置を撤廃へ
(キューバ)
メキシコ発
2021年10月20日
キューバのフアン・カルロス・ガルシア・グラナダ観光相は10月19日の記者会見で、11月7日からキューバ人および外国人の入国後の強制隔離措置を撤廃すると発表した。その理由として、同相は「直近15日間の新型コロナウイルス新規感染者数が顕著に減少しており、11月中には国民の90%以上がワクチン接種を完了する予定であるため」と述べた。また、政府は強制隔離撤廃に加え、次の措置も変更するとした。
- 11月15日から入国時のPCR検査を不要とする。
- 入国者は、ワクチン接種を証明する証書(ワクチンパスポートなど)を提示する。証書を有しない場合は、出国前72時間以内に実施したPCR検査において陰性であることを証明する。
- 12歳未満の入国者は、ワクチン接種証明書やPCR検査での陰性証明書を不要とする。
- キューバの国際空港では、モニタリング検査として、無作為に抽出した入国者にPCR検査を実施する。
- 新型コロナウイルス感染の疑いのある症状を有する入国者は、当局が強制的にPCR検査を実施する。
ガルシア・グラナダ観光相によると、1~9月の入国者は20万人だが、11月7日からの入国制限緩和措置を機に、12月末までにさらに10万人の入国者を見込んでいるとのことだ。そのため、首都ハバナに次いで外国人観光客の訪問が多いリゾート地のバラデロは、10月25日から観光客の受け入れを再開する。ハバナへの国際便も順次再開の予定と述べ、現在も就航が続くエール・フランス航空、イベリア航空、エア・ヨーロッパ航空のほか、キューバのフラッグキャリアであるクバーナ航空もアルゼンチン便やスペイン便を再開する見込みとした。
(志賀大祐)
(キューバ)
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