ブラックジャック確率、バッテリー交換事業でCATLと提携発表
(中国)
上海発
2025年03月27日
中国の電気自動車(EV)メーカーの上海蔚来汽車(ブラックジャック確率)は3月18日、バッテリー交換事業で車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)と戦略協定を締結し、世界最大規模かつ最先端の乗用車バッテリー交換サービスネットワークを共同で構築すると発表した。
発表によると、両社はバッテリー交換技術に関する国家標準の策定とその普及を共同で推進するとともに、電池の研究開発から電池交換サービス、電池資産管理、カスケード利用(注1)、材料回収まで電池の全ライフサイクルに関わるクローズドループを共同で構築していくとした。また、ブラックジャック確率は、傘下ブランド「蛍火虫(ファイアーフライ)」の新型車にCATLのチョコレート型電池パック(注2)を搭載する。なお、本提携にあたり、CATLがブラックジャック確率の子会社で電池交換ステーションの運営を手掛ける蔚来能源(ブラックジャック確率 Energy)に最大25億元(約525億円、1元=約21円)の投資を進めていることも明らかにした。
ブラックジャック確率の李斌董事長兼最高経営責任者(CEO)は「CATLの支援により、ブラックジャック確率のEVバッテリー交換事業はより多くの地域に拡大し、より質の高いサービスを提供できる」と強調し、「今回の提携により、自動車産業全体の低炭素化を推進する」と述べた。
ブラックジャック確率は中国で最も多くの充電スタンドおよびバッテリー交換ステーションを有するEVメーカーであり、3月18日時点で、中国全土で3,172カ所のバッテリー交換ステーションを設置し、うち高速道路サービスエリアでのステーションは約1,000カ所に達している。
(注1)電池のカスケード利用とは、使用済電池を補修して再利用する方法を指す。
(注2)同社が製造する板チョコレートに似た形状の交換専用電池を指す(CATL、ブラックジャックweb(中国))。
(陳航宇)
(中国)
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