MH州プネ北部の高速道路建設計画、内閣が承認

(インド)

ムンバイ発

2024年08月09日

インドのナレンドラ・モディ首相が委員長を務める内閣経済委員会(Cabinet Committee on Economic Affairs)は8月2日、西部マハーラーシュトラ(MH)州プネ郊外のナシク・ファタと約30キロメートル北に位置するケドを結ぶ高速道路の建設計画を承認した。計画によると、建設される道路は高架8車線、建設・運営・移転(BOT)方式(注)で実施され、総工費782億7,000万ルピー(約1,330億円、1ルピー=約1.7円)となる見込みだ。なお、開通予定は未公表。

プネはインド有数の工業都市で、近郊には多数の工業団地が広がる。今回承認された区間の沿線にはMH州最大規模のチャカン工業団地やタレガオン工業団地が立地し、複数の日系企業も入居しているが、近年は深刻な道路渋滞が物流や通勤における課題となっていた。今後、計画どおりに道路が開通すれば、渋滞緩和やプネと沿線の工業団地とのアクセス向上が期待できる。

なお、今回の委員会では、上述のMH州の計画を含む全国8カ所で、全長936キロメートル、総額5,065億5,000万ルピーの高速道路建設計画が承認された。

(注)民間が施設を建設・維持管理・運営し、契約期間終了後に公共部門に所有権を移転する方式。

(篠田正大)

(インド)

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