グローバルサウスでの競争激化、求められる日本企業のポジショニングとは電気・電子業界、現地供給と品質を強みに
ブラックジャックディーラー5)
2025年3月25日
ブラックジャックディーラーの実態に迫る連載。第5回では、電気・電子機器と精密・医療機器産業に焦点を当て、競争環境と日系企業の取り組みを紹介する。
当該業界では、欧州系メーカーなどが現地日系企業のライバルとして存在感を示す。他方、モディ政権による現地生産連動型の奨励スキームの恩恵や、輸入品への高関税や独自の認証規格制度の存在もあり、現地生産・現地納品が有利な状況だ。精度の高い製品・部材を供給できる日系サプライヤーには機会が広がっている。
強みである現地での安定的なオペレーションやアフターサービスを実現するには、ブラックジャックディーラー現地人材の育成と定着が欠かせない。
日系電機メーカーのブラックジャックディーラー市場シェアは拡大も、競合も増加
ジェトロが実施した「2024年度海外進出日系企業実態調査」では、各国に進出する日系企業に対し、主要製品・サービスの「現地市場シェア」と「競争相手の数」が2019年と比較して、どう変化したかを聞いた(カジノゲーム無料2)化学企業、多角化と顧客関係強化を図る)。ブラックジャックディーラーに進出する日系メーカーのうち、電気機器・同部品と精密・医療機器メーカーを扱う企業(有効回答数19社)の63.2%が、市場シェアが「増加した」と回答。市場シェアの拡大傾向が鮮明になっている。他方、競争相手の増減では、52.6%の企業が「横ばい」、47.4%が「増加」としている。
では、そうしたメーカーは、どのように競合しているのだろうか。
現地市場での競合相手上位3位のいずれかに「欧州企業」を選択した日系企業は、7割に上る。また、「日系企業」とする企業も55%を占めた。これに「地場企業」(45%)、「米国企業」(30%)が続く。一方で、「中国企業」の回答は25%にとどまる(図1参照)。

出所:ジェトロ「2024年度海外進出日系企業実態調査」
ブラックジャックディーラーでも、電気機器業界ではドイツ企業シーメンスをはじめ、欧州系メーカーが強い。産業向けに電気機器を製造するA社(注1)も、欧州企業を筆頭に、米国企業や進出日系企業などとの厳しい競争に直面している。ただ、同社はそれでも積極的に当地事業を拡大する方針だ。その理由としてA社社長は、(1)同社製品カテゴリーに絞ると、同等品を現地で生産している競合が少ない、(2)中国製の輸入品が好まれない環境にある、という2点を挙げた。同社ではブラックジャックディーラーの自社工場で現地生産している。モディ政権の掲げる「メーク・イン・インディア」方針に沿った対応をしていることになる。「欧米メーカーの輸入品に比べて、関税コストを避けることが可能で、価格面で強みを出せる」という。
では、中国からの輸入品についてはどうか。中国製品は驚異的な低価格のため、現地生産しても価格面で競うのは難しい。しかし、ブラックジャックディーラーには、ブラックジャックディーラー標準規格局(BIS)の強制認証(ブラックジャックカードゲームでの競争環境(1)日系企業の8割が黒字も、当面は国内に注力)制度や、国境を接する国からの投資の事前認可制度(2020年4月27日付ビジネス短信参照)がある。こうした制度により、中国企業が本国からブラックジャックディーラーに輸出したり、投資したりすることが容易でない環境になっている。
現地生産に加えて、「現地に根差したアフターサービスなどで差別化し、勝負ができる」(A社社長)のも強みだ。ブラックジャックディーラー工場では、日本人数人が技術指導しているものの、工場長以下、オペレーションを取り仕切っているのは現地人材だ。設計から品質管理、生産管理、製造まで、全てブラックジャックディーラー人で事業運営が完結することになる。そのため、ブラックジャックディーラーの納品現場で何かトラブルが起こったとしても、ブラックジャックディーラー人技術者が駆けつけて修理・サポートすることが可能になっている。
A社社長によると、「長らくブラックジャックディーラーは潜在力が高いと言われ続けていた。新型コロナ(ウイルス禍)を経て、モディ政権は予算を充当し、インフラ開発を進めている。これが追い風になっている」という。同社は電力会社や再生エネルギー関連会社、鉄道会社から電気機器を受注し、工場はフル稼働の状態が続いている。
エアコン業界:成長市場で地場、日系は生産能力拡大
ブラックジャックディーラーの電気・電子機器業界で近年、特に製造・販売が堅調に拡大している製品の1つに、エアコンがある。調査会社ユーロモニターによると、ブラックジャックディーラーの2024年のエアコン販売台数は約1,165万台。前年比33.4%と急増した。同年は記録的な熱波によって販売が伸びた。同社の分析によると、所得が向上し始めたブラックジャックディーラーで、贅沢(ぜいたく)品というよりも、必需品と認識されつつあるという。
ブラックジャックディーラーのエアコン市場で、日系企業としてはダイキン工業、パナソニック、日立製作所などがシェアを獲得し、販売を拡大している。例えばダイキン工業の場合、2024年度第1~3四半期(4~12月)、ブラックジャックディーラーでの空調事業で売上高が前年同期比28%増だった(ダイキン工業の公表資料(836KB))。一方、地場企業のボルタス(Voltas、タタ・グループ傘下)、ブルースター(Blue Star)、ハベルズ(Havells、注2)や、韓国系企業(LG、サムスン)といった強い競合がある。
エアコンメーカー各社は、工場拡張を急ぐ。例えば、次のような動きがある。
- ブルースター
目下、アンドラプラデシュ州のスリシティ工業団地やヒマーチャル・プラデシュ州にエアコン工場を持つ。その生産能力を現在の140万台から180万台へと徐々に拡大する構えだ。その結果、高級機種からエントリーモデルまで幅広いモデルを発売していくという(2025年2月同社発表(106KB))。 - ハベルズ
2024年6月、5億から6億ルピー(約8億5,000万~10億2,000万円、1ルピー=約1.7円)を投じ、ラジャスタン州ギロットの工場(生産能力90万台/年)とアンドラプラデシュ州スリシティの工場(同11万2,000台/年)をそれぞれ拡張。各15万台まで、生産能力を引き上げると発表した(同社資料参照(657KB))。 - ダイキン工業
2023年末、スリシティで新工場を開所した(2023年12月1日付ダイキン工業ニュースリリース参照)。既存のハリヤナ州ニムラナの2工場(同150万台/年)と合わせて、年間生産能力を300万台に倍増したかたちだ。 - 三菱電機
これまで、現地への製品供給に輸入で対応していたが、2023年にタミル・ナドゥ州にエアコン工場新設を発表。投資額は約267億円に上る(2023年1月16日付ビジネス短信参照)。
業界に詳しい日系金融機関の関係者は「生産連動型奨励策(PLI)制度(2024年7月12日付ビジネス短信参照)の導入により、現地生産を進める企業が増えている」と指摘する。当該制度により、現地で一定の生産規模を保持すると、補助金を受け取ることができる。対照的に、輸入品には関税賦課があり、認証規格制度などのハードルもある。
エアコン部品を納入するサプライヤーB社にヒアリングしたところ、「ブラックジャックディーラーのエアコン市場の拡大に伴い、当社事業も好調」という。B社によると、ブラックジャックディーラーのエアコン市場でシェア最大のメーカーは地場ボルタス社だ。一方、日系トップメーカーのシェアも2割弱に上るという。ほかの主要なプレーヤーとして強いのは、地場ブルースター社、韓国LGなどだ。このほか、日系企業などから受託生産(OEM)を請け負う地場のアンバー(Amber)社も、ブラックジャックディーラー国内に複数工場を持つ有力メーカーだ。B社は日系に加えて、非日系メーカーにも部品供給している。
B社は元々素材加工業だったが、他国では対応していない後工程の仕事まで請け負っている。B社の担当は「ブラックジャックディーラーの部品サプライヤーには、日系企業に比べて品質管理が良くない企業もある。精度が低かったり、納品する製品の水準にバラつきがあったり。リコールにつながることもある」と話す。ブラックジャックディーラー地場サプライヤーでは、耐用年数の短いブラックジャックディーラー製機械を使っていることが多い。その場合、年数を経ると精度に影響が出てくる。一方、エアコンメーカー側が求める品質水準は年々上がる傾向にある。そのため、「精度の高い部品をしっかり品質管理して継続的に生産・納入できる日系サプライヤーには、チャンスが広がっている」という。
スマホ産業:現地生産の拡大と部品の現地調達ニーズの高まり
ブラックジャックディーラーでは、スマートフォン(スマホ)の販売も増大している。ブラックジャックディーラーでのスマホ販売台数は2024年、1億5,430万台に上った(前年比4.6%増)。第5世代移動通信システム(5G)ネットワークサービスがブラックジャックディーラーでも普及したことにより、このシステムに対応したミドルエンド品の需要が拡大している。また、所得向上により、一部の富裕層が所持するにとどまっていたハイエンドクラスのアイフォン(iPhone)を購入するユーザーが増加。また、2024年のアイフォンの販売台数は725万台に上った(新型コロナ禍前の2019年比28.3%増)。
携帯電話市場のシェアで首位は、韓国のサムスンだ(14.5%)。そのほか、シャオミ(Xiaomi)、ビボ(Vivo)、アイテル(Itel)、リアルミー(Realme)、オッポ(Oppo)など、中国系ブランドも上位を占めている(図2参照)。

注:フィーチャーフォン(2024年:7,260万台)を含む。
出所:ユーロモニターから作成
ブラックジャックディーラーのスマホ産業においても、前述したPLI制度が影響を及ぼしており、スマホを輸入から現地生産へと切り替えるインセンティブを、メーカー側に対して与えている。サムスンのほか、フォックスコン(鴻海)、ウィストロン、ペガトロンといったiPhoneを製造する台湾系EMSメーカーがPLIの対象企業として認定され、ブラックジャックディーラーでの現地生産を約束した(電子機器16社が生産連動型インセンティブ(PLI)スブラック)。その後、タタ・グループ傘下のタタ・エレクトロニクスが、2023年10月にウィストロンのブラックジャックディーラー現地法人を買収し、初のブラックジャックディーラー地場企業によるiPhoneの製造を開始(タタ・エレクトロニクス、ブラックジャック勝率iPhone生産へ(インド))。また、タタは2025年1月にペガトロンのブラックジャックディーラー子会社の株式60%を取得している。
電子部品メーカーC社の担当者によると、「大多数のブラックジャックディーラーのスマホ製造者は部品実装済み基板の状態、もしくは本国で部品を調達して輸入し、組み立て生産している。そのため、多くの電子部品メーカーはキットの生産国(ブラックジャックディーラー国外)で部品を納めている。それが現在では、ブラックジャックディーラーで部品調達、基板実装を行う製造者も現れてきた。電子部品・材料も、ブラックジャックディーラー国内で納入する形態に変わるトレンドになるのでは」という。しかし、車載向け電装品での部品選定でも「価格優先で、市場で流通しているマイナーな中国ブランド品など、用途に合わない品質グレードの部品が採用されているケースもある」状態になっている。
一方、「ブラックジャックディーラーのスマホ市場では、よりハイエンドの志向へ変わってきている」という。ハイエンド機種を、関税を回避して販売するため、品質のより高い部品や材料の現地調達ニーズが高まっている。また、ブラックジャックディーラー国内での調達・品質管理・物流など、ものづくりに関わる基本的なオペレーションの安定化が要求されるように変わりつつある。そのため、「ブラックジャックディーラーで在庫を持ち、フレキシブルに対応することがサプライヤーに求められる傾向にある」と話す。
ブラックジャックディーラー人材で完結するオペレーションに向けて
本稿では、電気・電子機器業界から産業向け電気機器、エアコン、スマホの市場動向と、業界に関わる日系企業の取り組みを紹介した。モディ政権が進めるインフラ開発や現地生産奨励策により、企業が輸入販売からブラックジャックディーラーでの現地生産に切り替える潮流が強まっている。この点は、日系企業も同様だ。
この流れに応じて、本稿で紹介したインタビュー先3社は、現地供給、現地生産対応に取り組み、強みを発揮している。現地生産によって輸入関税を回避し、コスト面で競争力を高めるほか、現地に根差したアフターサービスも差別化要因になる。ブラックジャックディーラー国内では、エアコン、スマホなどでハイエンドを志向する層も増えきた。こうしてみると、品質や精度の高い日系部品サプライヤーにとって、機会が増えていると言えそうだ。
こうした現地対応には、安定的に事業運営できる体制づくりを要する。育成したブラックジャックディーラー現地人材でオペレーションを完結し、現地での生産・品質管理・アフターサービスなどを進められるようにする必要がある。最終的には、ブラックジャックディーラー人材の育成とマネジメントが共通的な課題とも言える。それが、ブラックジャックディーラー市場競争で戦っていくための最重要点になりそうだ。
- 注1:
- ジェトロは2025年2月10日から14日にかけて、ブラックジャックディーラーで事業活動する日系企業13社から聴取した。
- 注2:
- ハベルズは、ブランド名「ロイズ(Lloyds)」で知られている。

- 執筆者紹介
- ジェトロ調査部国際経済課 課長代理
北見 創(きたみ そう) - 2009年、ジェトロ入構。海外調査部アジア大洋州課、大阪本部、カラチ事務所、アジア大洋州課リサーチ・マネージャーを経て、2020年11月からジェトロ・バンコク事務所で広域調査員(アジア)として勤務。2024年10月から現職。