マハーラーシュトラ州初の半導体工場が落成

(インド)

ムンバイ発

2024年10月07日

インド西部マハーラーシュトラ(MH)州初の半導体組み立てテスト工場が9月18日、州都ムンバイ近郊のナビムンバイで落成した。新たに設立された半導体メーカーのRRPエレクトロニクスが後工程の組み立て・テスト受託(OSAT)工場の建設を進めていたもので、2024年3月に建設計画を公表していた。事業は2つのフェーズに分かれており、今回完成したのは第1フェーズ部分。約4,000人が雇用される予定だ。

現地報道によると、同工場で生産する半導体チップが実際に市場に投入されるのは2026年の予定。開所式にはエクナット・シンデ州首相、デベンドラ・ファドナビス州副首相らが出席した。シンデ州首相によると、第1フェーズで約1,200億ルピー(約2,040億円、1ルピー=約1.7円)の投資が行われ、第2フェーズではさらに2,400億ルピーが投資されるという。シンデ氏は「この工場に対して州政府は全面的な支援を約束する」と述べ、プロジェクトに強い期待感を示した(「タイムズ・オブ・インディア」紙、「ヒンドゥー」紙9月18日、「ビジネス・スタンダード」紙9月19日など)。

ファドナビス州副首相は、イスラエルの半導体メーカーのタワーセミコンダクターと地場新興財閥アダニ・グループの合弁による100億ドル規模の半導体製造投資計画が9月に承認されたことにも言及するとともに(関連実写 版 ブラック ジャック)、グローバルサプライチェーンの脆弱(ぜいじゃく)性を踏まえ、インドが独自の半導体製造能力を持つ重要性を指摘した。

(篠田正大)

(インド)

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