ASEAN主要国の1~10月の自動車販売台数は16.3%増
(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)
アジア大洋州課
2021年12月28日
ジェトロがASEAN自動車連盟の統計から集計したところ、2021年1~10月のASEAN主要6カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)の自動車販売台数の合計は216万5,850台だった。前年同期比で16.3%増加したが、2019年同期(282万5,742台)には届かなかった(添付資料表1参照)。2021年第3四半期(7~9月)の合計は57万3,582台だった。前期の約65万台(2021年8月18日記事参照)から減少した。特に、マレーシア(前年同期比59.1%減)とベトナム(46.6%減)では、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う経済活動制限の強化などが影響し、大きく減少した。他方、インドネシアは、政府が消費喚起のために導入している新車購入時の奢侈(しゃし)税減免措置の効果などで、前年同期から倍増した。6カ国の販売合計台数を月別にみると、3月に約29万台まで増加した後、7月までに約17万台まで減少した。しかし、9月以降はマレーシア、ベトナムでの急回復により、10月までに25万台を上回る水準まで回復した(添付資料図参照)。
2021年1~10月のASEAN主要5カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)の自動車生産台数の合計は、前年同期比27.8 %増の282万6,462台だった(添付資料表2参照)。第3四半期の合計は75万1,884台で、うちインドネシアでは前年同期比が約2.5倍となった。
また、タイとインドネシアの業界団体の統計からジェトロが取りまとめたところ、両国における2021年1~10月の自動車輸出台数の合計は、前年同月比28.6%増の99万5,013台だった(添付資料表3参照)。タイ、インドネシアともに前年同期比で約3割増加した。
(山城武伸)
(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)
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