日本や中国からASEANへのブラックジャックやり方カジノ進む
コスト競争力向上だけでなく、人材確保やBCP対策も要因
2025年3月26日
米中貿易摩擦や新型コロナウイルス流行で、サプライチェーンの見直しが進んだ。その中で、中国からASEANへのブラックジャックやり方カジノが報道でも多く取り上げられたが、日本企業による大規模なブラックジャックやり方カジノはあまり公にならなかった。しかし、今回、ジェトロが日系企業に対してアンケート調査を実施したところ、日本企業も、日本と海外の既存の拠点間で生産の一部を移管している実態が分かった。特にASEANの拠点で、日本や中国からのブラックジャックやり方カジノの受け皿として、工場の拡張や新規生産ラインの導入、生産品目の拡大などを進めている。
ジェトロの「2024年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)」(以下、日系企業調査、注)では、在アジア・オセアニア地域の日系企業に対して、直近5年間(2019~2024年)で他国・地域から生産機能の移管があったかを聞いた。その結果、日系企業4,295社のうち15.6%に当たる672社がブラックジャックやり方カジノを受けたと回答した(図参照)。

注:カッコ内は有効回答企業数。
出所:ジェトロ2024年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)
ASEAN地域では、2,633社のうち18.0%に当たる473社がブラックジャックやり方カジノを受けた。その中でも移管の件数と割合が最も多かったのがベトナムで、729社のうち24.8%に当たる181社がブラックジャックやり方カジノを受けた。続いてASEANでは、タイが99社、インドネシアが68社、マレーシアが60社、フィリピンが27社など、ブラックジャックやり方カジノを受ける件数が多かった。
そこで、ASEANへのブラックジャックやり方カジノの背景について、日系企業調査の結果と在ASEAN日系企業へのヒアリングの内容を基に探っていく。日系企業調査によると、ASEANへのブラックジャックやり方カジノ元は、日本と中国が多かった。日本から移管と回答した企業は289社で、業種別にみると、「鉄・非鉄・金属」41社、「輸送機器部品」33社、「電気・電子機器部品」27社、「一般機械」27社など、幅広い業種で移管があった。中国から移管と回答した企業は176社で、業種別の上位は「電気・電子機器部品」28社、「鉄・非鉄・金属」24社、「電気・電子機器」21社、「繊維・衣服」18社、「プラスチック製品」17社だった。
日本からの移管、人材不足の影響続く
日本からASEANへの移管の背景としては、コスト競争力向上の狙いが挙げられるが、日本国内での人材不足も深刻だ。日本国内で生産の拡大や維持をしたくても、「慢性的な人手不足により、十分な作業員を確保できない」との声が多く聞かれた。特に金属加工や縫製を営む日系企業からは「日本では従業員の高齢化が進む中、若手の人材が入って来ず、技術継承できない」とのコメントがあった。ベトナムの日系繊維商社は「学生服の縫製など、日本の工場に残されていた縫製品も、最近はベトナムなどに移ってきており、移管が進む余地はまだある」と話す。また、ベトナムやインドネシアでは、技能実習を含めて、日本企業での就労や技術習得を経験した人材を活用し、現地へのブラックジャックやり方カジノを進めるケースもみられる。例えば、インドネシアで金型製造する日系企業は「以前から日本の工場では人を採用できず、技能実習生の活用を始めた。今は日本での実習を終えて帰国したインドネシア人がインドネシアの工場で活躍している」と話す。また、今後は現地工場で採用して育成したインドネシア人のエンジニアを日本の工場に派遣する計画もあるという。
中国からの移管、米中貿易摩擦をはじめBCP対策も
中国からASEANへの移管背景でも、まずは中国国内での人件費上昇やワーカー不足の懸念が挙げられる。例えば、ベトナムで金属加工・組み立てをする日系企業は「中国工場は高齢化に加え、以前よりも製造業に若い人材が集まりにくくなった。中国工場では自動化を進めつつ、人手が必要な作業はベトナム工場に移管している」と話す。また、別のベトナムの日系金属部品メーカーは「中国工場で技術流出のリスクが高まった」と、人材面以外のリスクを指摘した。
中国を取り巻く地政学リスクの影響も大きい。米中対立は、関税引き上げにとどまらず、輸出入制限など、さまざまな角度からサプライチェーンに影響を及ぼしている。特に米国向け製品については、生産ラインを中国からASEANの自社グループ拠点に移管した事例が複数あった。ベトナムの日系OA機器部品メーカーは「欧米をはじめ、グローバルに輸出しているOA機器の製造では、中国からベトナムへ移管が進んでいる。米国の第1次トランプ政権下の関税引き上げも影響した。現在もベトナムへの集約が進んでおり、生産需要は増えている」と話し、サプライヤー(部品メーカー)を巻き込んだ動きがうかがえる。また、ベトナムの日系商社は「現状として、輸出入制限や関税の影響が少ない品目でも、第2次トランプ政権下で追加措置が生じるリスクを見込んで、生産地を見直していく必要がある」と話した。
BCP(事業継続計画)を踏まえ、生産ラインを一部移管する動きも見られる。新型コロナ流行の時期には、中国で生産や物流を止めざるを得ないロックダウン期間が長かった。このとき、中国からの製品や部品の供給が止まり、さまざまな産業から身近な生活まで影響が波及していった。特に中国での生産に依存していた日本企業では、このときの経験を踏まえ、安定供給やリスク分散という視点で、中国以外にも供給拠点を設ける動きが広がった。ベトナムで車載部品を製造する日系企業は「中国以外から調達したいという自動車メーカーの要望が強まっている」と話す。ただし、ASEANでの裾野産業は徐々に育っているものの、まだ調達できない原材料・部品も多く、コスト競争力では中国にかなわないものもある。ベトナムで電気設備を製造する日系企業は「製品に必要な特殊な樹脂成形部品は現地調達ができず、中国から輸入せざるを得ない」という。それでも、同社は「BCP対策で中国以外の供給拠点を確保する上で、生産コストが多少上がっても、ベトナムにも製品組み立ての機能を置く意義がある」と話す。今後もBCP対策が広がれば、ASEANでのサプライチェーン多元化を図る動きは続くだろう。
ASEANでの生産拡大に伴い、サプライチェーン下流でも移管需要増加
経済成長に伴う市場拡大や、取引先の生産拡大など、ASEANでの需要の伸びを踏まえてブラックジャックやり方カジノするケースもみられる。例えば、先述の、BCP対策でベトナムへのブラックジャックやり方カジノを行う電気設備メーカーは、タイをはじめとするASEANでの電気設備の販売増加に伴い、コスト競争力をさらに高めるため、ASEANに移管するという意図もあったという。ベトナムの日系OA機器部品メーカーも、OA機器のセットメーカーの生産拡大に合わせて、ブラックジャックやり方カジノを実施している。セットメーカーが、コスト競争力向上やBCP対策といった観点で、現地調達を促進する動きがあり、これに併せたサプライヤーのブラックジャックやり方カジノも多くなっている。
ASEAN域内でも移管、生産拠点の集約化も
日系企業調査の結果によると、日本や中国からのブラックジャックやり方カジノと比べて、件数は少ないものの、ASEAN域内でのブラックジャックやり方カジノも見られる。生産拡大やBCP対策で、ASEAN域内の他国に新たな生産拠点を設ける事例もあるが、それよりも多く見られるのが生産を集約する動きだ。生産効率を上げるため、ASEAN域内の自社グループ拠点間で、品目ごとに生産を集約する事例が複数ある。例えば、自動車部品用の日系金型メーカーは、内燃機関車の市場規模や新車販売予測を踏まえ、タイ拠点からインドネシア拠点に一部生産を集約した事例がある。また、ベトナムで電気電子部品の組み立てをする日系企業は、マレーシアでの人件費上昇を踏まえ、ワーカーの人件費が安価で雇用しやすいベトナム拠点に生産を集約したという。
このように、ASEANへのブラックジャックやり方カジノは、移管元の日本などでの人材不足などが解消されない限り、続いていく可能性がある。また、米中対立をはじめとする地政学リスクが今後も懸念されるため、サプライチェーンにおける日本企業の中国依存の見直しは今後も検討されるだろう。新型コロナ流行のような不測の事態への対応として、BCPを踏まえた生産の分散体制がどうなっていくかも注目だ。
さらに、これまで移管先となっていたASEANでも、国・地域によって人件費の上昇やワーカー不足などの懸念が出てきている。日本企業は、安定供給のための生産の分散だけでなく、コスト競争力向上のための集約も併せて検討していく必要がある。
なお、本稿の続編では、移管先として、ASEAN主要国のメリットとリスクを分析していく。
- 注:
- 日系企業調査では、2024年8月20日~9月18日に、アジア・オセアニア地域に進出する日系企業に対してアンケート調査を実施した。

- 執筆者紹介
- ジェトロ調査部アジア大洋州課 課長代理
庄 浩充(しょう ひろみつ) - 2010年、ジェトロ入構。海外事務所運営課、ジェトロ横浜、ジェトロ・ビエンチャン事務所(ラオス)、広報課、ジェトロ・ハノイ事務所(ベトナム)を経て現職。