「プラン・メキシコ」ギャンブルゲーム無料

(メキシコ)

メキシコ発

2025年04月11日

メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は4月3日正午、国立人類学博物館で「プラン・メキシコ」()に関する18のギャンブルゲーム無料について演説を行った(大統領府プレスリリース4月3日付外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。会場には、全閣僚と招待された300人の実業家が出席した。各ギャンブルゲーム無料の詳細は添付資料表参照。

ギャンブルゲーム無料の中には、エネルギー自給率を高める政策として、次の内容が含まれた。

  • ガソリンやディーゼルなどの国内生産を30%増やし、天然ガスの輸入量を減らす。
  • 電力庁(CFE)への投資を加速し、発電量を3,585メガワット(MW)増加させ、2030年までに2万2,674MW分の発電量を増加させる。
  • 増加させる発電量の25%を再生可能エネルギー由来とし、同エネルギーの発電に係る許認可手続きを加速させる。

なお、発電分野への投資に関する詳細は、4月9日に発表するとした。

鉄道網、高速道路、港湾、空港への投資についても新たなギャンブルゲーム無料を発表し、それに伴う新しい公共事業関連法案が4月中に議会で承認されると述べた。さらに、地産地消を強化する産業として、繊維、履物、家具、鉄鋼、アルミニウム、半導体、太陽光発電パネル、バッテリー、クリエイティブ産業を挙げた。また、自動車産業においても地産地消を促進すべく、5月に具体的な法令を公布するとした。

専門家はエネルギー分野におけるギャンブルゲーム無料の実現可能性を疑問視

エネルギー分野のコンサルティングを行うエレバシオン・イデアスのダビド・ロサレス氏は、「現実には天然ガスの輸入量が増加する」と主張した。「CFEの発電拡張計画にはコンバインドサイクル発電所が含まれており、天然ガスの消費量が増加することが考えられる。また、再生可能エネルギーの発電は全体の25%までとしており、残りは火力発電に頼らざるを得ないため、天然ガスの輸入量は今後も増加する傾向にあるだろう」とした。同社の試算によると、メキシコが米国から輸入している天然ガスの量は1日あたり約64億3,200万立方フィート(約1億8,200万立方メートル)だが、2030年までに80億立方フィートまで増加する可能性がある。

さらに、政府の目標を達成するためには、「第1に天然ガスの需要を減らすことで、第2に国内生産を増やすことだ。しかし、国内生産量を大幅に増やすには、国営石油公社(PEMEX)と民間セクターの投資額が莫大(ばくだい)にならざるを得ない」とし、実現可能性が乏しいことを示唆した(レフォルマ紙4月7日)。

(阿部眞弘)

(メキシコ)

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