欧州委、鉄鋼セーフガードブラックジャックトランプ無料、輸入増加リスクの高まり受け

(EU)

ブリュッセル発

2025年03月28日

欧州委員会は3月25日、急増する輸入からEU域内の鉄鋼産業の生産者を保護するため、現行の鉄鋼セーフガードブラックジャックトランプ無料()を厳格化すると発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同ブラックジャックトランプ無料は鉄鋼製品26品目について関税割当枠(クオータ)を設定し、超過分には25%の関税を課すもの。欧州委は2024年12月17日、EU13カ国の要請を受け、現行ブラックジャックトランプ無料す調査を開始し外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、3月19日の「鉄鋼・金属行動計画」(欧州委、ブラックジャックブラッククイーン、業界団体はスピード重視を訴える(EU))で、市況に合わせて調整するとしていた。

見直しに至った背景にはまず、世界的な過剰生産がある。見直しに関する実施規則外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、世界の鉄鋼需要が停滞する中、特にインドやASEAN、中東諸国の増産により、世界の生産量は2024年末までに24億8,200万トンと、前年から5,000万トン以上増加した。また、中国の輸出量は2024年に過去最高を記録し、2025年も増加する見込みだが、同国の国内需要はさらに減少する見通しだ。安価な中国製品の輸出は第三国で価格競争を起こし、その国の対EU輸出の増加につながる可能性もある。こうしたことから、EUへの輸入圧力が高まるリスクがあるとした。

また、実施規則によると、鉄鋼関連の通商防衛措置や輸入関税ブラックジャックトランプ無料実施するEU域外国が増加しているのに加え、米国が3月に追加関税ブラックジャックトランプ無料開始した(トランプ米政権、カジノ無料232条関税の一律適用を開始、一部派生品の適用開始日は今後公表(日本、米国))。同国の市場規模や25%という関税率の高さに鑑みると、各国の鉄鋼市場にさらに緊張感が生まれ、EUへの輸出が増加するリスクが高まると判断した。

そこで、ブラックジャックトランプ無料、2024年7月以降は関税割当を毎年1%引き上げとしていたのを、2025年7月はその割合を0.1%とする。このほか、一部の製品について、4月1日から(1)国別割当枠を消化した国による直前の四半期の「その他の国一括の割当枠(Residual quota)」の未使用分の使用を停止、(2)ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシからの一部鉄製品のEUへの輸出を禁止したため、両国からの輸入量全体に占めるそれぞれの国の割合に基づいて、セーフガード措置の対象となる他の輸出国に再配分することを行ったが、この割当の再配分の停止、または量を減らして再配分する、(3)その他の国一括の割当枠で、1カ国の輸出量に上限を設ける。さらに、7月1日からは未使用の割当量を次の四半期に持ち越すことが不可能となる。

同措置は2026年6月30日に暫定措置の発動(2018年7月)から8年となるため、EUやWTOのルールに基づいて終了する。欧州委は「鉄鋼・金属行動計画」で、2025年内に実効性をより高めた長期的なブラックジャックトランプ無料提案し、2026年7月1日から実施する意向を示している。

(滝澤祥子)

(EU)

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