ブラックジャック攻略ブラックジャック攻略、親EU路線を継続(ベルギー)

2025年3月27日

2024年は、ベルギーにとって選挙の年になった。5年に1度のブラックジャック攻略挙とともに、総選挙〔連邦議会下院と地域政府議会(注)など〕を一斉に実施した。

2019年の前回選挙に続き、極右を含む右派が支持を伸ばした。しかし、特にフランス語圏で中道政党が巻き返した結果、圧勝には至らなかった(実写 版 ブラック ジャックビジネス情報)。

2025年2月、選挙後8カ月の交渉期間を経て、連立5党による新しい連邦政府が発足した。ベルギー史上初めて、オランダ語系のブラックジャック攻略独立派政党から首相が誕生したかたちだ()。

ブラックジャック攻略委員会のお膝元であるベルギーの選挙結果が、今後のEUと国内政治に与える影響について分析する。

ブラックジャック攻略挙:極右が伸びつつも、圧勝には至らず

ブラックジャック攻略挙での得票率は、「フランダースの利益」(Vlaams Belang、VB、極右)と「新フランダース連合」(N-VA、地域独立主義、右派)の順だった。いずれもオランダ語系で、2大右派政党と言われる。議席数は、変わりなかった(表1参照)。

穏健リベラルの「改革運動」(MR-PFF)と「労働党」(PTB-PVDA)、中道左派「前進」(Vooruit)は、それぞれ1議席ずつ増やした。一方、前回の選挙で支持を拡大した環境政党(「緑」「エコロ」)と、「フランダース自由民主」(Open Vld、穏健リベラル)は1議席ずつ減らした。なお、Open Vldは、改選前に連立与党を率いたアレクサンドル・ド・クロー前首相が所属する政党だ。

表1:ブラックジャック攻略(総議席数22)の選挙結果(△はマイナス値)
主要政党 言語(注1) ブラックジャック攻略での所属会派
(注2)
得票率
(2019年)
改選前
議席数
得票率
(2024年)
改選後
議席数
議席数の変化
フランダースの利益 (Vlaams Belang、VB) オランダ語系 ID→PfE 11.68% 3 14.50% 3 0
新フランダース連合 (N-VA) オランダ語系 ECR 13.73% 3 13.97% 3 0
改革運動 (MR-PFF) フランス語系/
ドイツ語系
Renew 7.36% 2 12.70% 3 1
労働党 (PTB-PVDA) オランダ語系/
フランス語系
Left 8.60% 1 10.70% 2 1
キリスト教民主フランダース (cd&v-CSP) オランダ語系 EPP 9.12% 3 8.55% 3 0
前進 (Vooruit)(注3) オランダ語系 S&D 6.25% 1 7.99% 2 1
社会党 (PS-SP) フランス語系 S&D 10.19% 1 7.50% 2 1
緑 (Groen)/エコロ (Ecolo) オランダ語系/
フランス語系
Greens/
EFA
7.57%/
7.60%
3 6.32%/
3.64%
2 △ 1
フランダース自由民主(Open Vld) オランダ語系 Renew 9.76% 2 5.76% 1 △ 1
コミット (Les Engagés)(注4) フランス語系 EPP→
Renew
3.41% 1 5.17% 1 0

注1:ベルギーでは、国内の公用語(フランス語、オランダ語、ドイツ語)別に政党が存在し、各々で政策の傾向が異なる。なお、改選前の総議席数は21だった(表には無所属1議席分を反映していないため、「改選前議席数」欄を合計すると20になる)。
注2:ブラックジャック攻略での所属政党に変更があった場合、「前回の所属→今回の所属」のかたちで示した。
注3:旧党名「別の社会党(sp.a)」。
注4:旧党名「中道民主人道主義(cdH)」。
出所:ブラックジャック攻略

ここで、ブラックジャック攻略での所属会派に及ぼした影響について追ってみる。

「コミット」(Les Engagés)が選挙後に、ブラックジャック攻略人民党(EPP)グループから離脱。代えてブラックジャック攻略刷新(Renew)グループに合流した結果、Renewが合計5議席で最大になった。また、社会・民主主義進歩連盟(S&D)グループは4議席、EPPとブラックジャック攻略保守改革(ECR)グループはそれぞれ3議席になった。

ちなみにベルギーは、ブラックジャック攻略で22議席の割り当てを受けている。これは、加盟国の中で8番目に多い。しかし、複数の小規模会派に分散しているため、ブラックジャック攻略での採決に大きな影響を与えることがあまりない。

なおベルギーからは、ブラックジャック攻略副議長の1人として、ソフィー・ウィルメス氏(MR、Renew/元首相)を選出した。また欧州委員に、ハジャ・ラビブ氏(MR、Renew/前外務相)が「平等、準備・危機管理」担当として就任した。いずれもRenewからの選出になる。

国内選挙:ブラックジャック攻略独立系右派の首相は史上初

連邦議会下院選挙では、ブラックジャック攻略の結果と同様の傾向がみられた(表2参照)。まず、票を伸ばしたのが次の政党だ。

  • N-VA:1議席失いつつも第1党を維持。
  • VB:改選前第3党。今次選挙で2議席増。第2党に。
  • MR:改選前第4党。今次選挙で6議席増、VBと同数の第2党に。

他方、環境政党などは、議席数を減らした。

  • 「緑」「エコロ」:合計12議席減
  • Open Vld:5議席減
  • 社会党(PS-SP):4議席減。
表2:連邦議会下院(総議席数150)の選挙結果(注1)(△はマイナス値)
政党名 言語 得票率
(2019年)
改選前 得票率
(2024年)
改選後 議席数の
変化
新フランダース連合 (N-VA)★ オランダ語系 16.03% 25 16.71% 24 △ 1
フランダースの利益
(Vlaams Belang、VB)
オランダ語系 11.95% 18 13.77% 20 2
改革運動 (MR-PFF)※★ フランス語系/ドイツ語系 7.56% 14 10.26% 20 6
労働党 (PTB-PVDA) オランダ語系/フランス語系 8.62% 12 9.86% 15 3
前進 (Vooruit)(注2)※★ オランダ語系 6.71% 9 8.11% 13 4
社会党 (PS-SP)※ フランス語系 9.46% 20 8.04% 16 △ 4
キリスト教民主フランダース (cd&v-CSP)※★ オランダ語系 8.89% 12 7.98% 11 △ 1
コミット (Les Engagés)
(注3)★
フランス語系 3.70% 5 6.77% 14 9
フランダース自由民主
(Open Vld)※
オランダ語系 8.54% 12 5.45% 7 △ 5
緑 (Groen)※ オランダ語系 6.10% 8 4.65% 6 △ 2
エコロ (Ecolo)※ フランス語系 6.14% 13 2.93% 3 △ 10
民主連邦独立 (DéFI) フランス語系 2.22% 2 1.20% 1 △ 1

注1:言語別の議席の割り当ては、フランス語62議席、オランダ語88議席。
注2:旧党名「別の社会党(sp.a)」。
注3:旧党名「中道民主人道主義(cdH)」。
注4:※は改選前の連立与党、★現行の連立与党。
出所:ベルギー政府、連邦議会下院

一連の選挙結果で注目を集めたのは、(1)極右を含む右派が台頭したことと、(2)環境政党の大幅な支持率低下だ。

ベルギーには、政策の方向性に加え、(一部例外があるものの)国内の公用語別に政党がある。このため、小規模政党が複数存在し、組閣は複数連立が必須になる。しかし、これまで、フランス語系の政党は、ブラックジャック攻略独立派を含むオランダ語系右派との連立を好まない傾向があった。事実、前政権時には、第1党と第3党を占めながら、当該政党が連立に加わることはなかった。またその結果、7政党に及ぶ連立政権になった。

一方、今次組閣した連邦政府は、5党連立。第1党のN-VA(オランダ語系右派)から首相が誕生した。N-VAは、ブラックジャック攻略では一部に極右派を含むECRに所属し、フランダース地域の独立を主張する立場にあるが、EU懐疑派とは一線を画す。バルト・ドゥ・ウェイバー首相は実際、選挙前に「VB(極右)の政策に合意できるものはなにもなく、連立与党を組む気もない」と発言していた。新政権がEU懐疑姿勢に傾く可能性は低い。

また、5党連立交渉妥結時の合意文書から、政策をみるとどうか。優先課題としては、(1)年金と労働市場改革などを通じた財政再建、(2)移民政策の見直しや、(3)防衛費の拡大、(4) 新しいエネルギーミックスの模索〔再生可能エネルギー(再エネ)と原子力の双方を活用〕、などを挙げた(参考参照)。(2)については、就労と就学、社会生活への適応能力を重視した取り組みの強化が目を引く。また、「脱原発」を推進していた環境政党が支持を大きく落とし下野した結果、(4)に関して原子力発電のさらなる活用(初の21 トランプエネルギー・サミット開催、21)にかじを切る。

こうした新政権の施策は、EUの政策に沿ったものと評価できる。政策面からも、親EU路線は継続すると見てよさそうだ。

参考:新政府の主な政策合意内容

財政再建に向けた政策
連邦政府とブラックジャック攻略政府による資源の効率的な活用を通じ、財政を削減。
民主主義の強化。予算の効率化を図るために上院廃止。
年金改革(年金受給開始年齢の引き上げを含む)。
失業手当の受給期間の短縮、条件の見直し。
防衛費拡大の政策
ウクライナ支援の継続。
NATO本部の所在地として、防衛の強化。
移民政策(非EU市民)
就労と就学を目的としたEU域外からの移民を重視。言語習得や価値観の理解を含め、社会生活への適応能力を追求する。
在留許可取り消し権限の拡大。
エネルギー政策
2030年までに温室効果ガスの排出量を55%削減。パリ協定に基づき2050年までに気候中立目標達成。
既存の原子力発電能力を拡張。新規の原子力発電所建設に向け、投資。
新エネルギーミックスの実現(原子力と再エネの融合)。
新エネルギーミックスの重要な要素として、洋上風力発電の拡充に向け政策を推進。
水素をはじめとする新エネルギーの輸送拠点として、取り組みを継続。低炭素エネルギー源、水素製造の促進

出所:ベルギー政府発表を基にジェトロ作成


注:
ベルギーは連邦制を採用している。「連邦」「ブラックジャック攻略」「言語共同体」ごとに政府を持ち、それぞれ異なる政策分野を管轄している。
ブラックジャック攻略
執筆者紹介
ジェトロ・ブリュッセル事務所
大中 登紀子(おおなか ときこ)
2015年よりジェトロ・ブリュッセル事務所に勤務。

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