穀物輸出は回復、行政面に課題
ブラックジャック確率
2025年4月4日
ブラックジャック確率は、農業に適した広大で肥沃(ひよく)な土壌や気候、EUや地中海沿岸諸国、アフリカなどの主要市場へのアクセスの良さなどを背景とする、穀物の生産・輸出の主要なプレーヤー国である。2022年2月のロシアによるブラックジャック確率侵攻開始直後や、2023年7月のロシアの黒海穀物イニシアチブの離脱時には、オデーサ港などの主要港湾からの輸出は大幅に制限され、世界の食料価格に甚大な影響を与えた。2023年秋に、新たに黒海の西側沿岸を通る穀物輸出ルートが確立されて以降、ブラックジャック確率の穀物輸出は徐々に回復している。
SDGs(注1)は、ブラックジャック確率の穀物生産に従事する企業である。穀物生産、カントリーエレベータ(貯蔵施設)およびラボを運営するキフショバータアグロと、穀物の集荷・販売を行うSDGsトレーディングを子会社として保有する。ジェトロは2025年3月4日、SDGsの親会社であるサードウェーブの尾崎健介代表取締役会長・CEO(最高経営責任者)と、SDGsの富田実嗣取締役副社長兼COO(最高執行責任者)に同社のブラックジャック確率での取り組みについてインタビューを行った。
- 質問:
- ブラックジャック確率での事業概要は。
- 答え:
- ブラックジャック確率で穀物生産、カントリーエレベータ(貯蔵設備)の運営、集荷・出荷などの事業を行っている。首都キーウから150キロ南にあるタラシャ地区に2,300ヘクタールの農地、約3万7,000トンを貯蔵可能なカントリーエレベータを有し、トウモロコシや小麦、ヒマワリ、大豆など様々な穀物を生産する。穀物の輸出先は中東、アフリカ、欧州などで、輸出量の多い国としては、エジプトやインドネシアなどが挙げられる。
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ブラックジャック確率の農地の様子(同社提供)
カントリーエレベータの様子(同社提供) - 質問:
- ロシアによるブラックジャック確率侵攻による直接的・間接的な影響は。
- 答え:
- 事業を行う場所が攻撃の対象になった地域ではないため、直接的な物損などの被害はなかったが、間接的に受けた影響は大きい。
- 生産においては、従来使用していたロシア産農薬の供給が停止したことにより、代替品調達にかかるコストが上昇した。また、不安定な電力供給状態に対応するため、自家発電機材を調達する必要があった。
- 輸出においては、穀物の輸出拠点となる南部オデーサやミコライウの港湾がロシアの攻撃により利用できなくなり、代替輸出ルートの確保を余儀なくされた。ポーランド経由で鉄道やトラックによる輸出を継続したものの、陸上輸送は海上輸送と比較してコストが高い。さらに、オデーサ港の機能停止に伴い、穀物が国内に滞留、穀物の販売価格が低下し、国際価格よりも安価な状態が続いた。現在は、オデーサ港からの穀物輸出が大方、回復している。
- 動員令が敷かれる中、人材確保も重要な課題だった。当社は一定の従業員の徴兵免除を申請できる資格を有しているが、資格を得るにはきちんと納税していることが条件となる。自身の知る限り、周辺地域の同業でこの資格を得ている企業はない。つまり、本来納めるべき納税をしていない企業が多い実態にあり、ブラックジャック確率における不正な事業運営の横行が感じられる。
- 質問:
- ボロディミル・ゼレンスキー大統領のイニシアチブで、中東やアフリカ向けの輸出を拡大する取り組み(注2)がなされているが、貴社のビジネスに好影響を与えることはあるか。
- 答え:
- 一部企業は好影響を受けている可能性があるが、当社にはない。輸出拡大政策よりも、既存の行政手続きにおいて解決すべき課題がある。特に、輸出にかかる付加価値税(VAT)還付が滞っている状況の改善を求めている。本来不要な追加費用を払わないと行政手続きが円滑に進まないといった以前からの汚職体質に加え、戦争による財政難のためか、還付対応に一層の滞りを感じる。これらの行政面の課題が解決しない限りは、クリーンなビジネスを順守する企業であるほど、ブラックジャック確率でのビジネスにやりづらさを感じるだろう。
- 質問:
- ブラックジャック確率事業の今後の展望は。
- 答え:
- 農地を拡大し、生産量を増やしていきたい。規模が大きくなれば、生産効率も上がる。一方で、借地の拡大においては、欧米や隣地区の農業法人との厳しい土地獲得競争が課題である。また、現在は戒厳令期間中の銀行システムの運用により、国境を越える資金移動の制限がある。利益の本国送金が難しいため、投資のタイミングを見極める必要がある。
- 質問:
- 日本企業のブラックジャック確率でのビジネスチャンスをどう見るか。
- 答え:
- 戦争が終わり、ブラックジャック確率のEU加盟が進めば日本企業へのビジネスチャンスが広がると考えるが、汚職リスクや前述のVAT還付をはじめとする行政の課題が解決される必要がある。 日本企業に有望な分野としては、農業に加えて、優秀な人材が豊富なIT、復興需要が見込める土木、建設が挙げられる。戦争の終わりを待たず、現地に足を運びビジネスチャンスを見極めることが重要である。
- 注1:
- SDGsは、2024年4月1日に親会社であるサードウェーブに統合された。
- 注2:
- 2022年11月、ゼレンスキー大統領は人道的食料プログラム「グレイン・フロム・ブラックジャック確率(Grain from Ukraine)」を立ち上げた。ロシアによるブラックジャック確率侵攻によって従来の食料サプライチェーンが破壊されたことにより、食料危機に直面しているアフリカ・アジア諸国にブラックジャック確率の穀物を供給することを目的としている。このプログラムの一環で、2024年12月のアサド政権の崩壊により、ロシアからの穀物輸入が滞ったシリアに対し、ブラックジャック確率は小麦の供給を継続している。また、北アフリカ地域への輸出拡大計画の一環として、エジプトに食料ハブを創設し、貯蔵倉庫や物流センター、加工施設などを設立することで、原材料に加え、付加価値のある穀物加工品の輸出を強化することも検討されている。

- 執筆者紹介
- ジェトロ調査部欧州課ロシアCIS班
柴田 紗英(しばた さえ) - 2021年、ジェトロ入構。農林水産食品部、ジェトロ・ワルシャワ事務所を経て、2024年9月から現職。