2020年ドバイ国際博覧会が閉幕

2020年ドバイ国際博覧会（ドバイ万博、会期：2021年10月1日～2022年3月31日）が3月31日、半年間の会期を終えて閉幕した。

最終的な総来場者数は約2,410万人となり、新型コロナウイルス感染拡大以前に設定した目標来場者数の2,500万人には届かなかったものの、前回の登録博覧会であるミラノ万博の来場者数約2,150万人を上回った。アラブ首長国連邦（UAE）のリーム・アル・ハーシミー国際協力担当国務相兼ドバイ万博公社総裁は「パンデミックや変異株の登場、世界各地での紛争といった想像を超える逆境の中でも、世界を驚かせる万博を開催するという約束を、目的意識と情熱を持って果たしてきた」と述べた〔4月2日付UAE国営エミレーツ通信社（WAM）〕。

最終日の3月31日夜には、ドバイ万博会場中心部にあるアル・ワスル・プラザで閉幕式が開催され、ドバイ首長国のマクトゥーム・ビン・ムハンマド・ビン・ラシッド・アール・マクトゥーム副首長をはじめとするUAE政府高官のほか、博覧会国際事務局（BIE）のチェ・ジャイチョル議長などのBIE関係者、2025年の日本国際博覧会（大阪・関西万博）を代表して、若宮健嗣国際博覧会担当相と吉村洋文大阪府知事が出席した。

式典では、ナヒヤーン・ビン・ムバーラク・アール・ナヒヤーン寛容・共生相兼2020年ドバイ国際博覧会委員長が演説し、ドバイ万博の成功について謝辞を述べるとともに、「UAEが2025年の大阪・関西万博に参加し、ドバイ万博の開催を通じて得たユニークかつ豊富な知見を共有することを楽しみにしている」と述べた。また、万国博覧会の旗が若宮国際博覧会担当相と吉村大阪府知事に手渡され、ドバイ万博から大阪・関西万博への旗渡しが行われた（3月31日付WAM）。

（太田尭久）