2018年の新車販売台数は前年比15.6%増、過去最高を更新

(チリ)

サンティアゴ発

2019年01月21日

チリ全国自動車産業協会(ANAC)の発表によると、2018年の新車販売台数(バスなど大型車を除く)は、前年比15.6%増の41万7,038台で、過去最高だった2013年の37万8,240台を4万台近くも上回った。好調の要因は、経済の回復、幅広いモデル展開をしたメーカーの戦略、多様なファイナンスの提供の3つが挙げられている。

ブランド別新車販売台数をみると、トップ3は、シボレー、スズキ、現代の順で、2年連続で首位だった現代は前年比1.3%減で3位に順位を落とした(添付資料表1参照)。日本ブランドは好調で、スズキが前年比22.6%増で前年の5位から2位に浮上した。スズキチリのペドロ・セライ代表は「2018年の好結果は今までに例がなく、車の品質、デザイン、技術、安全性が強化されたことによるものだ」と述べた上で、「2019年も成長傾向が続くことを期待している」とコメントした。

タイプ別にみると、乗用車は16万5,828台で、全体の約4割を占めた(添付資料表2参照)。前年比では、スポーツ用多目的車(SUV)が27.1%増と好調で、1~11月累計でのSUV販売トップ3はトヨタの「RAV4」(7,891台)、日産の「KICKS」(4,712台)、現代の「TUKSON TL」(4,696台)だった。

また、経済の回復による投資プロジェクトの再開などによりトラック需要が増加し、12月単月では前年比16.6%増、2018年通年では6.6%増の1万4,018台だった。エコノミストらは2019年の新車販売台数の見通しを40万~42万台と予想している。

(岡戸美澪)

(チリ)

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