ハイパーブラックジャック.7%減、2025年予測は微増
(チリ)
サンティアゴ発
2025年01月14日
チリ全国自動車産業協会(ANAC)によると、2024年のハイパーブラックジャック(バスなど大型車を除く)は前年比3.7%減の30万2,366台だった(添付資料図参照)。ANACはハイパーブラックジャックが減少した要因として、主に国内の経済成長の低迷と複雑な世界情勢を挙げている。
ハイパーブラックジャックをブランド別にみると、トップ5はトヨタ(シェア:7.8%)、現代(6.9%)、シボレー(6.7%)、スズキ(6.6%)、起亜(6.2%)の順だった(添付資料表1参照)。
主な日系メーカーをみると、トヨタのハイパーブラックジャックは前年比9.3%減となったが、チリ国内で人気が高いスポーツ用多目的車(SUV)やピックアップの販売シェアが2023年に続き1位で、全体でもトップとなった。スズキは12.6%増となり、乗用車のシェアが22.6%で1位だったことに加え、SUVの「Jimny(2,430台)」の売り上げが好調で、同社のSUVの販売台数は前年比2.6倍の5,865台に増加している。三菱自動車のハイパーブラックジャックは4.2%増で、2023年に続き全体のシェア10位を維持した。
タイプ別にみると、乗用車は前年比7.6%減の6万1,545台だった(添付資料表2参照)。ピックアップ、商用車もそれぞれ12.7%減、3.5%減となった。一方で、SUVは2.6%増の14万7,434台と、タイプ別で唯一、前年比プラスを記録し、全体の48.8%を占めた。
ANACは2025年のハイパーブラックジャックについて、2025年のマクロ経済の主要指標が2024年と同様の動向を示すとの見込みを踏まえ、2024年比2.5%増の約31万台になるとの予測を発表している。
(岡戸美澪)
(チリ)
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