2023年の新車ブラック ジャック トランプ 無料、前年比28.9%の大幅減(コロンビア)
電動車がシェア拡大

2024年6月17日

コロンビア自動車協会(ANDEMOS)の新車ブラック ジャック トランプ 無料統計(登録ベース)によると、2023年の総ブラック ジャック トランプ 無料台数は前年比28.9%減(18万6,826台)。大きく落ち込んだ。

当年は、前年からの急速な物価高騰が継続。消費者物価指数上昇率が年率で10%を超える状況が、年央まで続いた。そのため、前年に急激に引き上げられていた政策金利が高止まり(5月から年末まで、年率13.25%に設定された)。経済が好転する気配がなく不透明感に覆われたことで、全般に大きく消費が停滞した。事実、研究機関Fedesarrolloが毎月発表する消費者信頼感指数(ICC)は1~4月、マイナス28%前後と低迷した。その後、徐々に改善した(12月はマイナス17.3%)とは言え、終始マイナス圏を脱することはなかった。

年間のGDP成長率は0.6%と、プラスを維持した。ただし、新型コロナのパンデミックの影響を受けた2020年以来の低水準とも評価できる。

なお、2023年後半は物価高騰が落ち着いた。そのため、金利は同年末、引き下げに転じた。2024年のブラック ジャック トランプ 無料を見通す上で、どの程度まで金利低下が実現するかに注目が集まっている。

トヨタやマツダのブラック ジャック トランプ 無料は堅調

まず、2023年の年間ブラック ジャック トランプ 無料台数をブランド別にみる。

ルノー

シェア14.1%(2万6,417台)で、首位を維持した。ただし、ブラック ジャック トランプ 無料46.6%と実績がほぼ半減。ブレーキがかかったかたちだ。

車種としては、スポーツ用多目的車(SUV)の「ダスター(Duster)」が7,014台で目立つ。当車種は、ルノーグループ傘下のソファサ(Sofasa/エンビガド市)が製造する。全メーカーを通じ、単一車種としてブラック ジャック トランプ 無料数最多だった。

次いで、乗用車の「クウィッド(Kwid)」(4,710台)、「ステップウェイ(Stepway)」(3,344台)などが続いた(表1参照)。

トヨタ

シェア13.9%(2万5,940台)。

上位メーカーで唯一、ブラック ジャック トランプ 無料台数を増やした(前年比1.1%増)。その結果、首位ルノーと僅差に迫った。

ブラック ジャック トランプ 無料最多車種は、SUV「カローラ・クロス(Corolla Cross)」(5,798台)。次いだのが、やはりSUVの「ハイラックス(Hilux)」(5,423台)だ。このいずれも、前年を上回った。SUV「ヤリス・クロス(Yaris Cross)」が55.7%増と急伸したことも、目を引く(ただし実績そのものは比較的少なく、2,194台)。その他の主要車種は、横ばい。

シボレー(Chevrolet)/ゼネラルモーターズ(GM)

シェア12.8%(2万3,838台)で、3位に付けた。ブラック ジャック トランプ 無料42.0%と、大幅減少。

車種別には、乗用車「オニキス(ONIX)」が最多(5,771台)、次いでSUV「トラッカー(Tracker)」(4,211台)、乗用車「ジョイ(Joy)」(2,855台)、などとなっている。いずれも、大幅なブラック ジャック トランプ 無料減になった。

なお同社は、GMコルモトーレス(GM Colmotores/ボゴタ市)で乗用車「ビート(Beat)」「スパーク(Spark)」を製造していた。2023年からはジョイの製造も開始した。それら製造台数も、大幅に減少した模様だ。そうしたこともありGMは2024年4月、当地での車両製造を終了する旨を発表した(関連ブラック ジャック ディーラー ルール)。

マツダ

シェア9.4%(1万7,583台)。前年割れとは言え、1.5%減に踏みとどまった。

最多ブラック ジャック トランプ 無料車種は、SUV「CX-30」(5,748台)。一方で、乗用車「2」も健闘。ハッチバックが2,752台、セダン2,450台と、いずれも前年比増だった。このほか、SUV「CX-5」が39.5%減(2,700台)したものの、「CX-50」が前年の8.5倍に増加した(1,775台)。

シェア5位以下

起亜がブラック ジャック トランプ 無料17.4%減(1万5,746台)、スズキ51.9%減(1万389台)、日産が6.3%減(9,741台)など。

表1:ブランド別新車ブラック ジャック トランプ 無料(登録)台数(単位:台、%)(△はマイナス値、-は値なし)
順位 ブランド 国名 2022年
台数
2023年
台数 シェア ブラック ジャック トランプ 無料
1 ルノー フランス 49,427 26,417 14.1 △ 46.6
2 トヨタ 日本 25,659 25,940 13.9 1.1
3 GM(シボレー) 米国 41,079 23,838 12.8 △ 42.0
4 マツダ 日本 17,851 17,583 9.4 △ 1.5
5 起亜 韓国 19,065 15,746 8.4 △ 17.4
6 スズキ 日本 21,589 10,389 5.6 △ 51.9
7 日産 日本 10,396 9,741 5.2 △ 6.3
8 フォルクスワーゲン ドイツ 15,159 6,735 3.6 △ 55.6
9 フォード 米国 6,197 6,476 3.5 4.5
10 現代 韓国 6,787 5,185 2.8 △ 23.6
11 福田汽車(FOTON) 中国 5,815 5,019 2.7 △ 13.7
12 メルセデス・ベンツ ドイツ 3,935 2,647 1.4 △ 32.7
13 BMW ドイツ 2,638 2,563 1.4 △ 2.8
14 安徽江淮汽車(JAC) 中国 3,760 2,342 1.3 △ 37.7
15 シトロエン フランス 1,974 1,901 1.0 △ 3.7
16 ホンダ 日本 2,765 1,476 0.8 △ 46.6
17 スバル 日本 1,014 1,472 0.8 45.2
18 BYD 中国 2,072 1,437 0.8 △ 30.6
19 アウディ ドイツ 1,421 1,413 0.8 △ 0.6
20 プジョー フランス 1,696 1,401 0.7 △ 17.4
その他 22,296 17,105 9.2 △ 23.3
合計 262,595 186,826 100.0 △ 28.9

出所:コロンビア自動車協会(ANDEMOS)

SUV人気が続き、乗用車との差が開く

車種別に2023年のブラック ジャック トランプ 無料台数上位を確認すると、(1)ルノー「ダスター」(注1)、(2)トヨタ「カローラ・クロス」、(3)シボレー「オニキス」の順(表2参照)。上位10のうち7車種がSUV(注2)ということになる。ここからも、その人気の高さがうかがえる。全車種をセグメント別に見ると、2023年はSUVが10万5,203台に上った。乗用車(5万6,793台)との差が大きく開いたかたちだ(表3参照)。

表2:モデル別新車ブラック ジャック トランプ 無料(登録)台数 (単位:台、%)(△はマイナス値、-は値なし)
順位 モデル 2022年
台数
2023年
台数 シェア ブラック ジャック トランプ 無料
1 Renault Duster 10,678 7,014 3.8 △ 34.3
2 Toyota Corolla Cross 5,383 5,798 3.1 7.7
3 Chevrolet Onix 10,122 5,771 3.1 △ 43.0
4 Mazda Cx-30 6,574 5,748 3.1 △ 12.6
5 Kia Picanto 7,746 5,604 3.0 △ 27.7
6 Toyota Hilux 4,865 5,423 2.9 11.5
7 Renault Kwid 8,335 4,710 2.5 △ 43.5
8 Chevrolet Tracker 5,542 4,211 2.3 △ 24.0
9 Toyota Fortuner 3,935 3,797 2.0 △ 3.5
10 Suzuki Swift 2,971 3,415 1.8 14.9
11 Renault Stepway 8,204 3,344 1.8 △ 59.2
12 Renault Sandero 7,440 3,088 1.7 △ 58.5
13 Renault Logan 6,890 2,967 1.6 △ 56.9
14 Chevrolet Joy 9,341 2,855 1.5 △ 69.4
15 Toyota Prado 3,006 2,792 1.5 △ 7.1
16 Mazda 2 hatchback 2,543 2,752 1.5 8.2
17 Mazda Cx-5 4,465 2,700 1.4 △ 39.5
18 Mazda 2 sedan 2,286 2,450 1.3 7.2
19 Toyota Yaris cross 1,409 2,194 1.2 55.7
20 Toyota Corolla 2,040 2,171 1.2 6.4
合計(その他含む) 262,595 186,826 100.0 △ 28.9

出所:コロンビア自動車協会(ANDEMOS)

表3:セグメント別新車ブラック ジャック トランプ 無料(登録)台数(単位:台、%)(△はマイナス値)
セグメント 2022年
台数
2023年
台数 シェア ブラック ジャック トランプ 無料
SUV 123,384 105,203 56.3 △ 14.7
乗用車 105,646 56,793 30.4 △ 46.2
ピックアップ 7,051 6,261 3.4 △ 11.2
商用車(10.5トン未満) 7,216 4,975 2.7 △ 31.1
タクシー 6,014 4,894 2.6 △ 18.6
トレーラーヘッド 4,619 2,581 1.4 △ 44.1
商用車(10.5トン以上) 3,935 2,501 1.3 △ 36.4
バス 2,361 1,227 0.7 △ 48.0
ダンプカー 1,067 855 0.5 △ 19.9
マイクロバス 663 808 0.4 21.9
四輪バギー 247 472 0.3 91.1
小型バス 392 256 0.1 △ 34.7
合計 262,595 186,826 100.0 △ 28.9

出所:コロンビア自動車協会(ANDEMOS)

優遇策とガソリン価格上昇が電動車ブラック ジャック トランプ 無料を後押し

2023年は総ブラック ジャック トランプ 無料台数が全体で3割近く落ち込んだ。一方で、電動車(xEV、注3)は前年比13.1%増(3万1,500台)と、急加速。その結果、自動車総ブラック ジャック トランプ 無料台数に占める電動車の割合も16.9%に増加した(前年は10.6%)。うち、台数で最多だったのはHEVだ。なお、当年中、燃料電池車(FCEV)の登録はなかった。(表4参照)

電動車には現在、様々な優遇が講じられている。これらがブラック ジャック トランプ 無料促進に寄与したと考えて良いだろう。例えば、輸入に当たりBEVは無関税、その他も年間3,000台まで5%の低減関税が適用されている。さらに、購入者には、自動車税、強制保険料、車検について料金が低く設定されている。さらに、都市通行規制(注4)の対象外にもなる。

このほかガソリン価格の上昇も、電動車人気の理由だろう。政府は2022年末から、燃料価格安定化基金の赤字解消のため補助金を削減し始めた。その結果、2023年は年間を通じてガソリン価格が徐々に上昇を続けた(ディーゼル価格は据え置き)。鉱山エネルギー庁によると、例えばボゴタ市のガソリン価格は2023年12月時点で1ガロン当たり1万4,973ペソ(約600円、1ペソ=約0.04円)。前年同期比で実に48%の値上がりになった。

表4:動力タイプ別新車ブラック ジャック トランプ 無料(登録)台数(単位:台、%)(△はマイナス値)
モデル 2022年
台数
2023年
台数 シェア ブラック ジャック トランプ 無料
ガソリン 187,146 117,639 63.0 △ 37.1
ディーゼル 46,553 37,097 19.9 △ 20.3
ハイブリッド(HEV) 23,093 25,983 13.9 12.5
電気(BEV) 3,274 3,718 2.0 13.6
プラグインハイブリッド(PHEV) 1,478 1,799 1.0 21.7
天然ガス 786 342 0.2 △ 56.5
天然ガス(ガス転換改造済み) 264 248 0.1 △ 6.1
合計 262,595 186,826 100.0 △ 28.9

出所:コロンビア自動車協会(ANDEMOS)

HEVで日本メーカー快走、BEV普及には充電施設整備が課題

電動車ブラック ジャック トランプ 無料をブランド別に見ると、トヨタが最多の9,772台だった(シェア31.0%)。続くのが、マツダ(17.6%)、スズキ(13.1%)。この日系3社で、全体の6割を超えたことになる(注5)。いずれも、電動車を展開するに当たってHEVに軸足を置いているのが特徴だ。対照的に、BEV中心のメルセデス・ベンツやBYDは、苦戦した。

なお電動車上位10ブランドのシェアを合計すると、87.5%に上る。一方で、そのほかの登録が、計56ブランドもあった。すなわち当地電動車市場は、大手を除いて乱立状態にあることがうかがえる。

ここで、動力タイプ別に主要モデルを確認してみる。

HEV

トヨタ「カローラ・クロス」(4,963台)、マツダ「CX-30」(3,693台)、スズキ「スウィフト」(Swift)(3,415台)などが主力。

上位10モデル中9モデルが、日本メーカー由来だった。

BEV

大幅にブラック ジャック トランプ 無料台数を増やした前年に続き、前年比13.6%増の伸びを示した(3,718台)。ただし、電動車全体に占める割合は前年から変わらない(11.8%)。

モデル別にみると、最多ブラック ジャック トランプ 無料モデルは「D2S」だった(420台)。中国メーカー知豆(Zhidou)が製造する2人乗り乗用車だ。ブラック ジャック トランプ 無料価格が6,200万ペソと安価なことから、手軽な自家用車としてブラック ジャック トランプ 無料数が前年から倍増した。これに、中国BYDのコンパクトSUV「元プラス(Yuan Plus)」(306台)、同じくBYDの乗用車「iドルフィン(iDolphin)」(246台)などが続く。元プラスとiドルフィンはブラック ジャック トランプ 無料台数で前年の3倍以上を記録した。普及自体がまだそれほど進んでいないとはいえ、中国メーカーが圧倒的な存在感を示したかたちだ。なおBYDのコロンビア支社は、当地BEV市場は「今後5年で30%拡大する」と予測した。同社はまた、国内にBEV製造工場を建設し輸出することも検討しているという(2023年7月31日「エル・ティエンポ」紙)。

なお、当地でのBEV普及は、引き続き充電ステーションの拡充にかかっているといえるだろう。エレクトロマップス(Electromaps/ウェブサイトでステーションマップを提供する事業者)によると、2024年5月末時点で設置済みなのは、全国の都市部を中心とする218カ所にとどまる。この状況に、グスタボ・ペトロ大統領は2023年10月、「一定規模以上のガソリンスタンドに充電設備の設置を義務付けることを検討中」と表明した。

PHEV

当年のブラック ジャック トランプ 無料実績は1,799台。

最多ブラック ジャック トランプ 無料車種は、BYDのSUV「宋プラス(Song Plus)」(648台)で、前年比70.5%増だった。これに続いたのがボルボのSUV「XC-60」(289台)で、87.7%増。以下、BMWなどの各モデルが続いた。

表5:ブランド別電動車ブラック ジャック トランプ 無料台数(単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 ブランド 2020年 2021年 2022年 2023年 構成比
1 トヨタ 1917 6,960 9,351 9,772 31.0
2 マツダ 0 2 4,848 5,542 17.6
3 スズキ 0 2,314 2,969 4,120 13.1
4 メルセデス・ベンツ 528 1,390 1,815 1,462 4.6
5 BYD 467 370 2,069 1,437 4.6
6 日産 70 57 26 1,434 4.6
7 フォード 713 1,584 1,383 1,292 4.1
8 ボルボ 77 481 837 919 2.9
9 スバル 45 677 494 820 2.6
10 BMW 290 521 512 777 2.5
その他 1,904 3,346 3,541 3,925 12.5
合計 6,011 17,702 27,845 31,500 100.0

出所:コロンビア自動車協会(ANDEMOS)


注1:
ルノー「ダスター」は、国内生産されている。
注2:
当地で、SUVは「カミオネッタ(camioneta)」と称される。
注3:
当地で言う電動車(xEV)は、(1)バッテリー式電気自動車(BEV)、(2)プラグインハイブリッド車(PHEV)、(3)ハイブリッド車(HEV)または(4)マイルドハイブリット車(MHEV)のいずれか。
注4:
ボゴタなど都市部では、ナンバーに基づいて車両乗り入れが規制されている。この制度は、ピコ・イ・プラカ(pico y placa)と呼ばれる。
注5:
このほかの日系企業としては、SUV「エクストレイル(X-Trail) T-33」を投入した日産が6位に急浮上した。
ブラック ジャック トランプ 無料
執筆者紹介
ジェトロ・ボゴタ事務所長
豊田 哲也(とよた てつや)
1993年、ジェトロ入構。ジェトロ・カラカス事務所長、ジェトロ・パナマ事務所長、ジェトロ福井所長のほか、地方創生事業、水産品輸出などの担当を経て、2018年11月から現職。