韓国政府、中堅・中小企業の技術革新に向けた資金供給策を発表
(韓国)
ソウル発
2024年04月08日
韓国産業通商資源部は4月4日、「技術金融(注)投資拡大戦略会議」を開催し、「民間主導の技術金融活性化方策」を発表した。同方策は、民間主導による中小・中堅企業の挑戦的な技術革新と技術事業化を支援することを目的としたもので、2024年に3兆4,000億ウォン(約3,740億円、1ウォン=約0.11円)、2028年までの5年間で合計16兆6,000億ウォンの技術金融を供給することを骨子としている。同方策の主な内容は次のとおり。
(1)CVC通じた開放型革新促進
- 2024年に官民合同で2兆4,000億ウォンの「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンド」 を造成。内訳は、産業技術革新ファンド1,000億ウォン(政府出資400億ウォン)、民間出資2兆3,000億ウォン。
- 輸出促進のためのCVCとの1対1商談会を開催、ブラック ジャック 攻略CVCによる投資誘致を支援。
(2)産業技術革新ファンド造成
- バイオ、防衛産業、AI(人工知能)基盤など、7つの分野で2024年に合計4,000億ウォンの「産業技術革新ファンド」を造成。
- CVCのスケールアップ、地方産業や中小・中堅企業のイノベーション強化など、産業のエコシステムを強化。
(3)R&D事業の融資
- 先端戦略産業分野の中小・中堅企業のR&D(研究開発)活動を支援するため、2024年から2027年まで銀行13行による3,900億ウォンの低金利(1.84%、変動金利)融資を支援。
(4)市場に根差したR&Dの拡大
- VC(ベンチャーキャピタル)などからの投資誘致に成功した企業を対象に、政府R&D資金を投入する「投資連携型R&D」を拡大。2024年は1,700億ウォンを投入。
- R&Dの課題選定・評価に際してVCなどの市場・産業専門家の参加を増やし、市場性の検証を強化。
(注)技術金融とは、資本力が不足している中堅・中小企業に対して、技術力を担保に融資を行う制度をいう。
(李海昌)
(韓国)
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