ハイデラバードにイノベーション施設「T-Hub2.0」開所
(インド)
ベンガルール発
2022年07月11日
インド南部テランガナ州ハイデラバードで6月28日、新たなイノベーション施設となる「T-Hub(Tハブ)2.0」の開所式が行われた(「テランガナ・トゥデー」紙6月28日)。
Tハブは、同州がアンドラ・プラデシュ州から分離した2015年から開始された州政府のスタートアップ企業支援のプロジェクトだ。国内の有力な教育機関や内外の多国籍企業、投資家などと提携し、オフィスやプロトタイプ開発施設、インキュベーションプログラムなどをスタートアップ企業向けに提供している。
「フェーズ1」と呼ばれるこれまでのTハブの施設は、6,500平方メートルほどの広さでインドブラック ジャック トランプ やり方技術大学ハイデラバード校(IIIT-H)の敷地内に立地している。同施設は、これまで1,100社以上のスタートアップ企業を支援してきた。
新拠点は「フェーズ2」として、新たな敷地で5万4,000平方メートルほどに規模が拡大され、世界最大級の施設として、約2,000社のスタートアップ企業からの利用が見込まれている。
テランガナ州のブラック ジャック トランプ やり方技術・電子・通信相のK.T.ラマ・ラオ氏は開所式で「Tハブは新世代の起業家を生み出し、インドに多くの雇用を創出することになるだろう」と期待を述べた(「エコノミック・タイムズ」紙7月4日)。また、Tハブの最高経営責任者(CEO)を務めるマハンカリ・スリニバス・ラオ氏は同紙のイベントで「Tハブのフェーズ1が開始した2015年当時はテランガナ州にスタートアップ企業は200社弱しか存在しなかったが、現在は7,000社近くまでその数を伸ばした。今後はヘルスケアや電気自動車(EV)、アニメーション、ゲーム、ディープテックといった5つの領域への支援に特に注力する予定だ。将来的にはTハブを、米国シリコンバレーに匹敵するだけでなく、それを超えるような存在にしていきたい」と意気込みを見せた。
(倉谷咲輝)
(インド)
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