台湾のフォックスコンが南部ベンガルール、ハイデラバードで生産拠点拡大

(インド、台湾)

ベンガルール発

2023年05月22日

台湾の電子機器受託製造(EMS)大手のフォックスコン(鴻海精密工業)はインド南部のカルナータカ州ベンガルールで工場建設用の土地を購入した。また、南部テランガナ州ハイデラバードでは、工場の起工式も行われた。

現地報道によると、フォックスコンが今回、ベンガルールに確保した土地は空港近郊のデバナハリ(Devanahalli)に位置し、購入額は300エーカー(約121万平方メートル、1エーカー=約4,046.9平方メートル)で30億ルピー(約51億円、1ルピー=約1.7円)とされる。アップル製品などの生産工場が設立される見込みだ(「タイムズ・オブ・インディア」紙5月10日)。カルナータカ州首相が議長を務め、3月に実施された第61回ハイレベルクリアランス委員会(State High-Level Clearance Committee)で、800億ルピーの投資が承認されたと報じられている(「インディアン・エクスプレス」紙3月21日)。

テランガナ州では、ハイデラバード郊外のコンガラカラン(Kongara Kalan)で5月15日、テランガナ州のラマ・ラオ産業相も同席して、196エーカーの土地で工場の起工式が行われた。州政府関係者によると、同州には5億ドルの投資計画があるという。

同社はインド南部タミル・ナドゥ州チェンナイ近郊の工場で、iPhone(アイフォン)14の生産を開始しており(関連ブラック ジャック ブラック)、西部グジャラート州のドレラ工業団地では、合弁会社が半導体関連分野の大規模投資を発表している(関連ブラック ジャック 勝ち 方)。今回、これらに加えてカルナータカ州、テランガナ州でも生産拠点を拡大したかたちだ。

フォックスコンはiPhoneの主要メーカーとして知られており、現在の中国中心の生産から、インドなどへの生産拠点多角化の動きが注目される。

(松田かなえ)

(インド、台湾)

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