カジノ無料、2月の過去最高を更新

(インド)

ベンガルール発

2025年03月24日

インド自動車工業会(SIAM)は3月13日、2025年2月の自動車統計(出荷ベース)を発表した。カジノ無料〔多目的車(UV)とバンを含む〕の国内販売台数は、前年同月比3.7%増の33万1,254台で、2月として過去最高を記録した(添付資料表1参照)。一般カジノ無料が4.3%減、バンは5.4%減だったが、UVは9.1%増で伸びを牽引した。なお、表1の数字には含まれていないが、地場タタ・モーターズのカジノ無料販売台数を含めると37万7,689台に上る(注1)。タタを除く自動車販売全体(カジノ無料、二輪車、三輪車)では、二輪車が2カ月ぶりに150万台を下回ったことが響き、前年同月比6.4%減の177万3,650台と落ち込んだ。

SIAMのラジェシュ・メノン事務局長は「カジノ無料の販売は堅調に推移しており、2月として過去最多を記録した。3月もホーリーとウガディ(注2)の祭事による需要喚起が見込まれる」とコメントした。

メーカー別カジノ無料販売では、首位のマルチ・スズキが前年同月比0.3%増の16万791台と横ばいで、長らく2位だった現代は4.9%減の4万7,727台で3位に順位を下げた。(添付資料表2参照)。一方、2位に浮上した地場マヒンドラ&マヒンドラは18.9%増の5万420台、トヨタ・キルロスカは13.1%増の2万6,355台、起亜は23.9%増の2万5,026台といずれも2桁の成長を記録した。また、他の日系メーカーでは、ホンダは21.4%減の5,616台、日産が15.5%減の2,328台と減少が続く。なお、統計に含まれていないタタ・モーターズは、電気自動車(EV)を含め9.4%減の4万6,435台で、4位相当だった(同社発表)。

車種別にみると、一般カジノ無料の上位は、首位のマルチ・スズキのコンパクトモデル(「スイフト」「ワゴンR」など)は7万2,942台(一般カジノ無料とUVを合わせた順位でも首位)で前年同月比1.8%増、2位の現代のコンパクトモデル(「オーラ」「グランドiシリーズ」など)は1万3,364台(同8位)で11.7%減、3位のマルチ・スズキのミニモデル(「アルト」「エスプレッソ」など)は1万226台(同10位)の30.8%減だった。UVの上位は、首位のマルチ・スズキのコンパクトUV(「ブレッツァ」など)は3万7,238台(同2位)の前年同月比23.1%増、2位は前月から順位を1つ上げたマヒンドラ&マヒンドラのUV(「マラッゾ」など)は2万7,513台(同3位)で27.1%増といずれも好調だ。一方、3位のマルチ・スズキのUV(「エルティガ」など)は2万5,5377台(同4位)で3.7%減だった。

二輪車販売は、前年同月比9.0%減の138万4,605台でマイナス成長に転じた(添付資料表1、表3参照)。うち、スクーターは0.5%減の51万2,783台と持ちこたえたが、オートバイは13.1%減の83万8,250台、モペットは18.2%減の3万3,572台と大幅に落ち込んだ。メーカー別にみると、首位はホンダがヒーローを抜き、7.3%減の38万3,918台、2位のヒーローは19.7%減の35万7,296台だった。スズキは6位で12.1%減の7万3,215台、7位に続くヤマハは10.8%減の5万458台だった。

(注1)タタ・モーターズの販売台数は単月のカジノ無料販売台数のみ公開。自動車販売台数全体およびセグメント別、メーカー別、車種別、二輪車、三輪車統計には含まれない。

(注2)ホーリーは、主に北インドで春の訪れを祝うヒンドゥー教の水掛け祭で、ウガディは、主に南インドの3州で祝うヒンドゥー暦の正月。

(大野真奈)

(インド)

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