2025年の施政方針演説、ブラックジャックコツ

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2025年02月13日

南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は2月6日、国民統一政府(GNU)のリーダーとして初の施政方針演説(SONA)を行った。SONAは、その年の優先政策を発表する場として注目されている。2025年のSONAでは、例年どおり経済安定、貧困撲滅、雇用創出、教育関連の優先的な取り組みおよび過去の成果について言及した。経済政策に関連した取り組みは次のとおりだ。

  1. ブラックジャックコツ開発(物流改善、水不足への対策、国営企業の改革)
  2. エネルギー安全保障(発電・送電設備への投資)
  3. ビザ発給の効率化

ラマポーザ大統領は、優先政策を通して低迷する経済の安定化を図り、成長率を3%に引き上げると意気込んだ。ブラックジャックコツ開発に関しては、今後3年間で9,400億ランド(約7兆6,610億円、1ランド=約8.15円)の財政拠出を発表し、港、物流輸送網、水関連設備の改善に注力する。エネルギー分野に関しては、発電・送電セクターへの民間企業の参入拡大を促進し、競争力のある電力市場の構築を目指す。また、公正なエネルギー移行については、国際社会から130億ドル以上の資金が約束され、民間投資も行われていると述べた(関連オンライン ブラック ジャック)。

遅延が発生しているビザ発給に関しては、観光業などに悪影響を及ぼしていることを認め、未処理申請の早急な対応のほか、2025年中に電子認証システムを導入しデジタル化を目指す。

また、国内政策に加えて、ラマポーザ大統領はコンゴ民主共和国(DRC)での紛争(2025年2月3日記事参照)、ウクライナ・ロシア、イスラエル・パレスチナ問題に言及し、南アは紛争解決に対して平和的な努力を惜しまないと強調した。

GNUに参画する第1野党の民主同盟(DA)は、政府のコミットメントは歓迎した一方、エネルギー、物流分野の取り組みには緊急性が欠けていると評価した。

ビジネス界を代表する企業連合であるビジネス・リーダーシップ・サウスアフリカ(BLSA)や南ア経済団体連合会(BUSA)は、経済成長への強いコミットメントを評価し、おおむね前向きに受け止めた。

(堀内千浪)

(南アフリカ共和国)

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