日清食品、サウスカロライナ州に米国内3カ所目の工場新設を発表
(米国、日本)
アトランタ発
2023年11月15日
米国サウスカロライナ州商務省は11月9日、日清食品が同州グリーンビル郡に新工場を設立し、米国での事業を拡大すると発表した。投資額は2億2,800万ドルで、300人以上の新規雇用創出を見込む。
新工場は64万640平方フィート(5万9,517平方メートル)で、1972年に稼働開始したカリフォルニア州ガーデナ工場、1978年に稼働開始のペンシルべニア州ランカスター工場に次ぐ米国で3番目の生産拠点となる。12月に着工し、2025年8月の稼働開始を予定する。
米国日清食品のマイケル・プライス社長兼最高経営責任者(CEO)は発表で「日清食品は特に過去5年間、当社製品に対するかつてない需要に牽引され、前年比で持続的に売り上げを伸ばしている」と述べたほか、グリーンビルを選んだ理由について「労働力、生活の質、一等地という点で理想的だ。米国南東部の市場を優先するという当社の決定を考慮したもの」と説明している(「コマーシャル・サーチ」11月10日)。
今回の発表に合わせ、同州のヘンリー・マクマスター知事(共和党)は、日清食品とグリーンビル郡が同州に300人以上の新規雇用をもたらすことを歓迎した。ハリー・ライツィー商務長官は「今回の発表は、サウスカロライナ州のビジネス優遇策に対する評判が国際的に広がっていることを示している(注1)。日清食品はグリーンビル郡で成功する素地が整っている。力強い労働力と豊富なコミュニティー支援が成長と需要に歩調を合わせるための理想的な環境を与えるためだ」と述べた。
同州の経済開発調整評議会はこのプロジェクトに関連して、日清食品への雇用開発クレジット(注2)を承認したほか、経済開発セットアサイドプログラム(注3)の補助金として、グリーンビル郡に25万ドルを交付する予定だ。
(注1)サウスカロライナ州は、米国における企業の立地無料 ゲーム ブラック ジャックを提供する「エリア・ディベロップメント」誌による2023年全米州別ビジネス環境ランキングで、ジョージア州に次いで2位(ブラック ジャック ブラック クイーン)。
(注2)サウスカロライナ州に事業施設を立地または拡張するコストを相殺するための資金を企業に提供する優遇措置。
(注3)サウスカロライナ州への企業立地や事業拡大を支援するための州の補助金プログラム。地方自治体が負担する道路や敷地の改良のほか、企業立地や事業拡大関連費用を補助する。
(吉田祥子)
(米国、日本)
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