観光業振興を加速、ビザなし渡航対象国も拡大
(ウズベキスタン)
タシケント発
2019年01月21日
政府は観光業発展に向けた取り組みを強化する。大統領令PP-5611「観光発展加速のための追加的施策について」(2019年1月5日付)によって、2019~2025年の発展コンセプトと、その実現に向けた2019年のアクションプランを定めた。
コンセプトには、法的基盤やホテル・交通インフラの整備、物産やサービスの多様化、国内観光や外国でのプロモーション促進がうたわれており、2025年には外国人訪問者数909万人の目標を掲げている。ちなみに、ウズベキスタンを訪れた外国人数は2017年が269万人、2018年は530万人。アクションプランによれば、シルクロード観光に関係するカザフスタンなど周辺国と共通の「シルクビザ」導入も、2019年上半期中に検討される予定だ。
ビザなしで30日間の渡航滞在が認められる国も拡大する。2019年1月15日までに対象となった19カ国(注)に加えて、2019年2月1日から新たにOECD加盟国を中心に45カ国が対象となる。
大統領令PP-5611では、ホテルのランクに応じて、2022年1月1日まで新規開業するための建設費用や、世界的なホテルチェーンブランドのロイヤルティー支払いの一部を補助する制度も定められた。
(注)当初からのキルギス(60日間)、アゼルバイジャン、アルメニア、ベラルーシ、ジョージア、カザフスタン、モルドバ、ロシア、ウクライナの9カ国に加え、2018年2月からイスラエル、インドネシア、韓国、マレーシア、シンガポール、トルコ、日本、3月からタジキスタン、10月からフランス、2019年1月15日からドイツの計19カ国。
(下社学)
(ウズベキスタン)
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