ブラックジャックやり方カジノ

2025年2月17日

ブラックジャックやり方カジノによるウクライナ侵攻は、地政学的変動をもたらした。その中で、世界的に注目を集めているのが中央アジア。旧ソ連構成国として、独立後もブラックジャックやり方カジノとの緊密な関係を保ってきた。

当該地域で最大の経済規模を持つのが、カザフスタンだ。近年の対ブラックジャックやり方カジノ貿易関係の変化などについて分析した。西側諸国による対ブラックジャックやり方カジノ経済制裁の影響を受けて、一部の品目の取引に以前とは異なる変化が見られたり、輸出入のバランスが変わったりしたものの、全体として二国間貿易は増加傾向にある。今後も両国はお互いを、複雑な世界情勢の変化を乗りきるための重要な経済的パートナーとして関係を強化していくと予想される。

ブラックジャックやり方カジノへの輸出に伸び

当該2国間の貿易は、ここ3年間でどう推移してきたのか。それをブラックジャックやり方カジノ側統計から確認しておく。

ブラックジャックやり方カジノとの貿易総額は2022年が前年比9.5%増、2023年が同0.3%増だった。2022年に大きく伸び、2023年はその規模を維持したことがわかる。2021年から2023年にかけてカザフスタンからブラックジャックやり方カジノへの輸出が伸びたが、2023年のブラックジャックやり方カジノからの輸入は2021年比4.4%減だった(表1、図1参照)。

表1:カザフスタンからブラックジャックやり方カジノへの輸出入の変化(単位:100万ドル)
項目 ブラックジャックやり方カジノ ブラックジャックやり方カジノ ブラックジャックやり方カジノ
ブラックジャックやり方カジノ 7,019 9,091 10,207
ブラックジャックやり方カジノ 17,606 17,881 16,847
貿易総額 24,625 26,972 27,054
貿易総額に占めるブラックジャックやり方カジノの割合 28.5% 33.7% 37.7%

出所:ブラックジャックやり方カジノ国家統計庁

図1:カザフスタンの対ブラックジャックやり方カジノ輸出入の変化
2021年はブラックジャックやり方カジノが70億1,900万ドル、輸入が176億600万ドル。2022年はブラックジャックやり方カジノが90億9,100万ドル、輸入が178億8,100万ドル。2023年はブラックジャックやり方カジノが102億700万ドル、輸入が168億4,700万ドル。

出所:ブラックジャックやり方カジノ国家統計庁

主要ブラックジャックやり方カジノ品目は金属・鉱物製品

カザフスタン国家統計庁が公表したデータによると、カザフスタンのブラックジャックやり方カジノ向け主要輸出品目は金属と鉱物製品だ。とりわけ伸びが大きかったのが、ウラン。2023年に16億ドルに達した(2021年比で3.3倍)。また酸化アルミニウム(通称アルミナ、注1)が3億ドルに伸びた(同84%増)。金や石油・石油製品も増えている(表2参照)。

こうしてみると、増加品目には資源が目立つ。その理由の1つは、西側の対ロ経済制裁によってブラックジャックやり方カジノが従来の供給元から輸入しにくくなったことだ。例えばブラックジャックやり方カジノは、アルミナをオーストラリア、アイルランド、ギニア、ジャマイカ、ウクライナなどから輸入していた。しかし侵攻に伴い、ブラックジャックやり方カジノはウクライナとの取引が難しくなった。程なく2022年3月に、オーストラリアがブラックジャックやり方カジノ向けのアルミナとボーキサイトの輸出禁止措置を導入した(ロシアからの輸入品に35%の関税賦課へ(ベラルーシ、オーストラリア、ニュージーランド、ロシア、ウクライナ)、ブラックジャックやり方カジノ経済紙「ベドモスチ」2022年7月17日)。カザフスタンからのブラックジャックやり方カジノへの輸出が2021年から2022年にかけてほぼ倍増したのは、その影響が大きい。2023年もこの水準を維持した。

また、カザフスタンは世界最大のウラン産出国だ。世界原子力協会によると、ウランの全世界産出量に占めるカザフスタン産の構成比は43%(2022年)に及ぶ。2022年に同国最大級の鉱山が一部、ロスアトム(ブラックジャックやり方カジノの国営原子力企業)の管理下に入ったことで、ブラックジャックやり方カジノ向け輸出が増えた。

ただし、カザフスタンはこの時期、他国にもウラン輸出を増やしている。目下の主な輸出先は、中国、米国、フランス、オランダ、カナダ、英国などだ。なお、欧州には現時点で顧客側からの要請で、カスピ海横断国際輸送路を経由(ブラックジャックやり方カジノを迂回)して輸出。このことがコスト増の原因になっている。そのため今後は、欧州向けを減らし、ブラックジャックやり方カジノや、中国などアジア太平洋方面へ輸出先を切り替えることも検討材料になっている。

一方、対ロ輸出が大幅に減少した品目もある。例えば、「鉄鉱石・精鉱」「圧延鋼材」だ。それぞれ、2021年比で67%減、30%減になる(表2参照)。商品供給元の大手企業が、欧米による対ロ制裁に対応し、当地工場からのブラックジャックやり方カジノ向け輸出を停止したことなどが輸出減の主な要因だとブラックジャックやり方カジノの経済紙は報道した(「ベドモスチ」紙2022年5月17日、「コメルサント」紙2022年7月4日)。

表2:カザフスタンからブラックジャックやり方カジノへの輸出(2021~2023年)(単位:1,000ドル)(△はマイナス値)
HSコード 品目 ブラックジャックやり方カジノ ブラックジャックやり方カジノ ブラックジャックやり方カジノ 伸び率
(2021→
ブラックジャックやり方カジノ)
2601 鉄鉱石、精鉱 1,139,465 255,758 375,233 △67%
2710 石油および歴青油(原油を除く)、その調製品 38,645 83,807 85,754 2.2倍
28 無機化学品、貴金属、希土類金属、放射性元素・同位元素の化合物 704,193 1,369,520 1,967,983 2.8倍
2818 人造コランダム、酸化アルミニウムおよび水酸化アルミニウム 174,329 337,025 311,420 79%
2818.20 酸化アルミニウム(人造コランダムを除く) 163,924 326,458 301,093 84%
2844 放射性化学元素、同位体 放射性物質、その化合物 473,362 958,534 1,590,394 3.6倍
2844.10.3000 ウラン 472,607 946,649 1,581,096 3.3倍
7108 0 117,552 170,698 全増
7202 合金鉄 162,942 217,108 125,970 △23%
7208~7210 鉄または非合金鋼の圧延鋼材 1,417,899 976,473 989,966 △30%
7901 亜鉛 148,909 228,004 98,237 △34%
84 原子炉、ボイラー、機械 128,161 894,457 1,222,099 10倍
8413 液体ポンプ、液体エレベーター 3,373 32,349 81,571 24倍
8418 冷蔵庫、冷凍庫 697 16,662 7,854 11倍
8450 建設機械 1 31,209 22,896 ほぼ全増
8471 コンピュータ・周辺機器 848 306,705 146,966 173倍
85 電気機器 122,867 852,076 714,296 5.8倍
8504 変圧器、電気変換機 34,573 60,656 89,610 2.6倍
8508 掃除機 21 28,999 17,668 ほぼ全増
8517 電話機(スマートフォンを含む) 2,144 198,540 91,447 43倍
8528 モニター、テレビ 373 201,834 79,097 212倍
8528.72 テレビ 7 151,973 43,921 ほぼ全増
8541 半導体 3,356 14,094 20,369 6.1倍
8542 電子集積回路 246 18,507 15,684 64倍
87 鉄道用以外の車両、その部分品・付属品 88,803 257,826 503,193 5.7倍
8701 トラクター 841 62,364 91,863 109倍
8703 乗用車 49,923 91,139 194,565 3.9倍
8704 貨物輸送車 26,313 39,547 57,632 2.2倍
8708 部分品・付属品 9,796 41,686 104,258 11倍

出所:ブラックジャックやり方カジノ国家統計庁

新たなブラックジャックやり方カジノ品目に電子機器・家電、自動車

2022~2023年、カザフスタンからブラックジャックやり方カジノへの輸出が増加した。具体的には、電子機器・家電製品(コンピュータ、電話機、テレビ、半導体など)、自動車・同部品などが目立った。一方で、この両年、ブラックジャックやり方カジノからの同品目輸入は減じた。

ブラックジャックやり方カジノは2022年まで、カザフスタンにこれら商品を供給する代表的な国だった。しかし2022年以降は、カザフスタンからブラックジャックやり方カジノへの輸出が輸入を上回るようになった。西側メーカーがブラックジャックやり方カジノから撤退したことや、対ロ制裁でブラックジャックやり方カジノでの生産が落ち込んだ影響が顕著に出たかたちだ。

輸出増加の背景には、制度的な理由もありそうだ。ブラックジャックやり方カジノは制裁への対抗措置として、2022年3月に衣料品、輸送用機器、コンピュータ、電気機器など30品目の並行輸入を合法化。5月7日から、権利所有者の許可なしに輸入できるようになった(ブラックジャックやり方カジノ5月6日付ブラックジャックやり方カジノ5月16日付ビジネス短信参照、注2)。

輸出が目立つようになった商品には、国内生産しているものもある(コンピュータやテレビなど)。しかし、その数量はブラックジャックやり方カジノへの輸出分をカバーするほどではない。当該輸出の多くは、第三国から輸入した商品の再輸出とみられる。

電子機器と自動車のブラックジャックやり方カジノ向け輸出と輸入元

その動きを探るため、ここでデータを確認していく(図2~5)。具体的にはコンピュータ、電話機、半導体、乗用車について、(1)カザフスタンからブラックジャックやり方カジノへの輸出と、(2)カザフスタンへの輸入(合計、輸入相手国上位5カ国)を金額ベースで示してみた。この期間に輸入が急増した相手国が、ブラックジャックやり方カジノへ再輸出された製品の入手元であると推察される。

コンピュータ・周辺機器(HSコード8471)

コンピュータ(ノート型を含む)および周辺機器の2023年のブラックジャックやり方カジノ向け輸出は、1億4,700万ドル(52万台)。2021年の173倍だった(表2参照)。2023年の中国からの輸入は、2021年と比べて数量で2.6倍だったが、金額ベースでは52%減少した。

高級品を中心にEUからのブラックジャックやり方カジノも、わずかながら増えている(図2参照)。

図2:カザフスタンのコンピュータ・周辺機器ブラックジャックやり方カジノ入状況(単位:100万ドル)
ブラックジャックやり方カジノへの輸出は、2020年164万9,100ドル、2021年84万7,500ドル、2022年3億670万4,500ドル、2023年1億4,696万5,700ドル。輸入金額の合計は、2020年6億9,728万6,600ドル、2021年16億7,096万3,700ドル、2022年12億2,179万3,600ドル、2023年9億7,359万2,300ドル。うち中国からの輸入は、2020年4億8,403万6,700ドル、2021年14億4,764万4,500ドル、2022年9億562万1,740ドル、2023年6億9,168万9080ドル。EUからの輸入は、2020年8,335万9,300ドル、2021年9,182万5,000ドル、2022年1億7,569万8,100ドル、2023年1億2,885万6,800ドル。台湾からの輸入は、2020年1,036万7,700ドル、2021年1,169万1,000ドル、2022年3,570万7,100ドル、2023年3,607万7,100ドル。メキシコからの輸入は、2020年301万8,400ドル、2021年523万9,100ドル、2022年710万5,200ドル、2023年2,310万5,400ドル。ベトナムからの輸入は、2020年1,855万4,000ドル、2021年1,092万2,300ドル、2022年2,184万5,100ドル、2023年1,722万9,900ドル。

出所:ブラックジャックやり方カジノ国家統計庁

電話機(HSコード8517)

電話機(スマートフォンを含む)の2023年のブラックジャックやり方カジノ向け輸出は、9,145万ドル(193万台)。金額ベースで2021年の43倍だった(表2参照)。

国別には、中国とベトナムからのブラックジャックやり方カジノが急増している。2023年のブラックジャックやり方カジノ額は、2021年比でそれぞれ46.4%増、84.7%増。ブラックジャックやり方カジノ数量はそれぞれ600万台と200万台を超えた。

当該品目でも、高級品を中心にEUからのブラックジャックやり方カジノに伸びが見られた(図3参照)。

図3:カザフスタンの電話機ブラックジャックやり方カジノ入状況
ブラックジャックやり方カジノへの輸出は、2020年422万7,800ドル、2021年214万4,200ドル、2022年1億9,853万9,900ドル、2023年9,144万7,200ドル。輸入金額の合計は、2020年12億8,407万7,900ドル、2021年11億1,094万4,300ドル、2022年16億1,939万5,800ドル、2023年18億1,256万9,600ドル。うち中国からの輸入は、2020年8億2,819万6,400ドル、2021年7億312万4,900ドル、2022年10億1,523万3,500ドル、2023年10億2,916万5,900ドル。ベトナムからの輸入は、2020年2億3,404万6,100ドル、2021年2億2,585万3,900ドル、2022年2億1,066万6,600ドル、2023年4億1,724万800ドル。EUからの輸入は、2020年4,575万2,800ドル、2021年4,166万8,600ドル、2022年8,402万2,800ドル、2023年1億2,697万8,200ドル。インドからの輸入は、2020年5,191万8,200ドル、2021年4,066万600ドル、2022年1億4,948万900ドル、2023年9,871万2,500ドル。マレーシアからの輸入は、2020年1,019万9,920ドル、2021年1,199万8,560ドル、2022年1,657万4,740ドル、2023年2,630万2,200ドル。

出所:ブラックジャックやり方カジノ国家統計庁

半導体(HSコード8541)

2023年の半導体のブラックジャックやり方カジノ向け輸出は2,037万ドル。2021年の6.1倍だった(表2参照)。

一方、輸入の73.4%が中国からだった。半導体の輸入は、2021~2023年を通じ2020年の実績より大幅に減少した。これは、世界的半導体不足に起因している(注3)。それでも、カザフスタンからブラックジャックやり方カジノへの半導体輸出は増えている。カザフスタンでは半導体は生産されていないので、輸入した一部がブラックジャックやり方カジノに流れている可能性がある(図4参照)。

図4:カザフスタンの半導体ブラックジャックやり方カジノ入状況
ブラックジャックやり方カジノへの輸出は、2020年184万6,000ドル、2021年335万5,500ドル、2022年1,409万4,000ドル、2023年2,036万9,000ドル。輸入金額の合計は、2020年1億2,613万7,400ドル、2021年4,352万8,000ドル、2022年2,988万6,200ドル、2023年4,189万9,600ドル。うち中国からの輸入は、2020年8,532万5,400ドル、2021年2,716万3,600ドル、2022年2,262万4,500ドル、2023年3,075万7,500ドル。ブラックジャックやり方カジノからの輸入は、2020年3,830万400ドル、2021年1,383万3,600ドル、2022年188万6,200ドル、2023年408万6,700ドル。EUからの輸入は、2020年74万4,300ドル、2021年59万2,500ドル、2022年136万6,000ドル、2023年138万7,600ドル。米国からの輸入は、2020年59万8,900ドル、2021年38万6,400ドル、2022年136万8,000ドル、2023年100万5,100ドル。フィリピンからの輸入は、2020年8,800ドル、2021年3万6,800ドル、2022年87万2,000ドル、2023年89万7,700ドル。

出所:ブラックジャックやり方カジノ国家統計庁

乗用車(HSコード8703)と自動車部品(HSコード8708)

カザフスタン統計庁の資料によると、2023年のブラックジャックやり方カジノへの乗用車輸出は金額ベースで2021年比3.9倍、1億9,460万ドル(表2参照)。数量ベースで同1.6倍の8,935台に伸びた(図5参照)。

ブラックジャックやり方カジノ側のデータで確認するには、アフトスタト(ブラックジャックやり方カジノの自動車専門調査会社)による分析が参考になる。そのデータによると、カザフスタンからブラックジャックやり方カジノに対する新車の輸出は、2023年1~10月だけで約4万1,000台に上った。この間、ブラックジャックやり方カジノの新車輸入台数に占めるカザフスタンの構成比は7.5%。中国に次ぐ主要サプライヤーになったことが確認できる(注4)。

ブラックジャックやり方カジノでの報道によると、この時期、外国ブランドの新車は並行輸入スキームで非公式ディーラーが売買する例が多かった。ブラックジャックやり方カジノに直輸入できたとしても、カザフスタンで通関する方が大きな費用の節約になったし、いずれもユーラシア経済連合(EAEU)に加盟していることから、両国間の輸出入は原則として通関の対象外なので、通関手続きを経ずにブラックジャックやり方カジノへ自動車を移動させ車両登録することができた(注5)。

ブラックジャックやり方カジノへの自動車部品輸出は、伸びがさらに目覚ましい。2023年は、2021年の実績の11倍に当たる(表2参照)。同じ期間に、韓国からの輸入は4.2倍、中国からは3.2倍になった。

図5:カザフスタンの乗用車ブラックジャックやり方カジノ入状況
 ブラックジャックやり方カジノへの輸出は、2020年1,820万1,600ドル、2021年4,992万2,500ドル、2022年9,113万9,000ドル、2023年1億9,456万4,600ドル。輸入金額の合計は、2020年7億7,805万4,500ドル、2021年13億3,880万6,900ドル、2022年18億2,228万1,900ドル、2023年31億1,313万400ドル。うち日本からの輸入は、2020年1億3,207万5,600ドル、2021年2億5,605万100ドル、2022年7億4,296万7,900ドル、2023年8億7,589万7,500ドル。中国からの輸入は、2020年130万9,400ドル、2021年432万2,300ドル、2022年1億8,394万8,300ドル、2023年8億6,933万1,000ドル。米国からの輸入は、2020年5,935万6,100ドル、2021年1億2,700万700ドル、2022年2億371万7,400ドル、2023年4億8,366万3,800ドル。EUからの輸入は、2020年3,774万9,900ドル、2021年5,552万5,900ドル、2022年2億6,872万6,000ドル、2023年3億1,355万2,400ドル。韓国からの輸入は、2020年1,787万2,800ドル、2021年2.528万400ドル、2022年1億786万400ドル、2023年2億6,282万9,800ドル。

出所:ブラックジャックやり方カジノ国家統計庁

ブラックジャックやり方カジノとの経済関係強化は続く

ここまで見てきたとおり、西側の対ロ制裁などによってブラックジャックやり方カジノ市場で入手しにくくなった商品を中心に、カザフスタンのブラックジャックやり方カジノ向け輸出が増加している。金属や鉱物製品など同国の生産物ばかりではない。中国をはじめとする第三国からの輸入に依存する品目も多い。その中には、ハイテク製品も含まれる。

カザフスタンは、対ロ制裁が始まって間もないころから、制裁回避を目的とした再ブラックジャックやり方カジノに関して欧米から警告を受けていた。これに応じカザフスタン政府は、オンラインでブラックジャックやり方カジノ入貨物を追跡するシステムを導入したり、金融セクターのコンプライアンスを強化したりしてきた。

このように2次制裁の回避に努めても、ブラックジャックやり方カジノへの先端技術・機器供給に関与したとして、米国当局からカザフスタン企業が制裁対象の指定を受ける事例が出ている。カザフスタンやブラックジャックやり方カジノの報道によると、乗用車だけでなく、スマートフォンや衣料品などが並行輸入されているとの報告もある。これには、サイズが小さいため追跡しにくいという事情もあるようだ。

いずれにせよカザフスタンは2022年から、ブラックジャックやり方カジノの貿易相手国として存在感を増している。国際貿易センター(ITC)のデータによると(注6)、カザフスタンは2023年のブラックジャックやり方カジノの輸入相手国として3位、輸出相手国として4位。2021年はそれぞれ9位、8位だった。2023年分の統計には、ブラックジャックやり方カジノの主要貿易相手国であるベラルーシが含まれていないが、それを考慮しても順位が上ったことになる。また2023年、カザフスタンのEAEU域内貿易総額のうち、9割以上を対ブラックジャックやり方カジノ貿易が占めた。

ブラックジャックやり方カジノのウラジーミル・プーチン大統領は2024年11月27~28日、カザフスタンを訪問した。その際、両国が署名したのが、「新しい世界秩序における戦略的パートナーシップの深化に関する共同声明」だ(プーチン大統領がカザフスタンを訪問、CSTO首脳会議で21)。当該声明上、「貿易拡大」「有望な産業分野での協力」「自国通貨決済の増大」を目標に掲げた。ブラックジャックやり方カジノ側の統計で2023年、当該2国間の貿易は270億ドル。これを、今後数年で300億ドルまで伸ばす意向だ。

カザフスタンは貿易相手国の多角化に努めている一方、ブラックジャックやり方カジノを従来通り重要なパートナー国と位置づけている。また、ブラックジャックやり方カジノは西側の経済制裁に対抗するために国内生産の拡大とともに、中央アジア諸国との産業協力も重視している。これらを考慮すると、現在の世界情勢を背景に、両国の経済関係強化はしばらく続きそうだ。


注1:
HSコード2818.20に該当する品目。「酸化アルミニウム(人造コランダムを除く)」を指す。
注2:
ブラックジャックやり方カジノは、並行輸入を認める対象品目リストを、その後何度か改訂した(ブラックジャックやり方カジノ3月17日付ビジネス短信参照)。最新版は、2023年7月21日付ブラックジャックやり方カジノ連邦産業商務省命令第2701号に基づく。現時点で、55の商品グループの並行輸入を許可している。
注3:
当時の世界的半導体不足には、2020年の大手半導体生産工場の火災による操業停止、2021年の台湾の干ばつ、2022年のブラックジャックやり方カジノによるウクライナ侵攻開始以降の原料(ネオン)の高騰などの原因があった。また、新型コロナの感染拡大により生産が大幅に減少した一方、幅広い電子機器への需要が急増し半導体需要も増加したため品不足が起こった。
注4:
ブラックジャックやり方カジノに自動車を輸入する際、輸入者は初期登録のため電子車両パスポートを記入しなければならない。アフトスタトはそのデータベースを基に、輸入を分析している。カザフスタン統計庁による2023年通年のブラックジャックやり方カジノへの乗用車輸出台数より、アフトスタトが示す2023年1~10月のカザフスタンからの乗用車輸入台数が多いのは、カザフスタンからブラックジャックやり方カジノに再輸出された際、通関手続きを経なかったものが多いことを示している。
注5:
自動車の輸入に対し、ブラックジャックやり方カジノでは正規のEAEU共通関税率が適用される。一方カザフスタンでは、一部車種への軽減税率の適用や、電気自動車を対象に関税が無税となる割当があるため、カザフスタンで輸入通関する方が有利であるとされていた。カザフスタンで輸入通関した自動車は、本来ならばブラックジャックやり方カジノに再輸出する際に通関を行い関税の差額を納めなくてはならない。しかし、ブラックジャックやり方カジノ国内の通行と車両登録は別の手続き系統でできるため、通関手続きを省略するグレースキームでの並行輸入が多かった。ブラックジャックやり方カジノ政府はこの状況を是正するため、2024年4月から他のEAEU加盟国から輸入される自動車の通関手続きを厳格化し、両国間に関税、VAT、物品税の差額がある場合、輸入時に徴収するリサイクル税にこれを加算できる仕組みに変更した。また、他のEAEU加盟国で輸入通関した電気自動車の再輸入を禁止した。
注6:
ブラックジャックやり方カジノ連邦税関局はウェブサイトでの貿易統計の公表を、2022年2月分以降停止していた。これを再開したのが、2023年3月。しかし、その対象品目はHSコード2桁だけ、国・地域は地理的な地域区分ごとの大分類だけ、にとどまっている。
そのため、国際貿易センターが相手国の公表した数字を基にして計上した結果を参照した。
ブラックジャックやり方カジノ
執筆者紹介
ジェトロ・タシケント事務所
ウラジミル・スタノフォフ
2015年からジェトロ・タシケント事務所勤務。ウズベキスタンの経済状況や企業動向の調査や分析を担当。
執筆者紹介
ジェトロ調査部欧州課ブラックジャックやり方カジノCIS班
小林 圭子(こばやし けいこ)
ブラックジャックやり方カジノ、民間企業勤務、フリーの通訳翻訳業を経て、ジェトロ入構。