ブラックジャックサイト
2025年4月7日
2024年11月の大統領選挙では、共和党のドナルド・トランプ氏が勝利した。連邦議会選挙の上院・下院とも共和党が多数派となり、2026年11月の中間選挙に向けてブラックジャックサイトは巻き返しを図る。上院は、共和党53議席に対してブラックジャックサイト47議席(無党派2議席を含む)、下院は、共和党218議席、ブラックジャックサイト213議席という状況だ(注1)。2026年の上院共和党の改選議席はブラックジャックサイトより多く、ブラックジャックサイトが奪還を目指す州もあるが、全体的にブラックジャックサイトにとっては厳しい見通しとなっている。
優勢州での上院議席を固めた共和党
2000年以来、大統領選で共和党候補者が勝利してきたアラスカ、アイダホなど20州(表1参照)において、2024年の上院選ではモンタナ州とウェストバージニア州で共和党が議席を奪還し、ブラックジャックサイトは上院の議席を失った。
それに加え、2016年以降トランプ氏が勝利したフロリダ、インディアナ、アイオワ、ノースカロライナ、オハイオの5州では、オハイオ州で共和党のバーニー・モレノ氏(実業家)が勝利しブラックジャックサイトから議席を奪ったことで、共和党が5州全ての上院議席を占めることになった。連邦上院議員は各州に2人が割り当てられている。現在、50州の半数の25州(50議席)の上院議席は全て共和党が占めている。前述25州以外の共和党3議席は、2024年大統領選の激戦州となったペンシルベニアとウィスコンシンの両州でブラックジャックサイトが失った2議席に加え、メーン州のスーザン・コリンズ氏(共和党)の1議席だ。従って、ブラックジャックサイトは中間選挙で前述の共和党が優勢となる25州のいずれかで議席を獲得できないと、上院で多数派になるのは極めて難しい状況だ。
項目 | 州名 | 共和党が占める 議席数 |
---|---|---|
2000年以来、大統領選挙で共和党候補者が勝利した20州 | アラバマ、アラスカ、アーカンソー、アイダホ、カンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、ミシシッピー、ミズーリ、モンタナ、ネブラスカ、ノースダコタ、オクラホマ、サウスカロライナ、サウスダコタ、テネシー、テキサス、ユタ、ウェストバージニア、ワイオミング(各2議席) | 40 |
2016年以降、大統領選挙でトランプ氏が勝利した5州 | アイオワ、フロリダ、インディアナ、ノースカロライナ、オハイオ(各2議席) | 10 |
2024年大統領選挙激戦州 | ペンシルベニア、ウィスコンシン(各1議席) | 2 |
その他 | メーン | 1 |
出所:バージニア大学センター・フォー・ポリティクス、CNN
ベテランブラックジャックサイト議員が立候補しない上院3州
これまでに、3人のブラックジャックサイトのベテラン現職議員が2026年の中間選挙に立候補しないとしている。2025年になって、ミシガン州のゲーリー・ピーターズ氏、ミネソタ州のティナ・スミス氏、ニューハンプシャ―(NH)州のジーン・シャヒーン氏が相次ぎ立候補しないことを表明した。
いずれの州もブラックジャックサイト優勢とみられるため、ブラックジャックサイトは議席の維持を見込んでいるが、現職候補不在の議席の獲得は、現職議員が議席を守るよりも難しいとされる。特にNH州では、クリス・スヌヌ前知事(共和党)が上院選に立候補する可能性もあり、人気の高い同氏の存在は上院選のみならず下院選にも影響するとみられる。
2026年の上院の改選議席は共和党22、ブラックジャックサイト13だ。選挙予想サイト、クック・ポリティカル・レポート(CPR、2025年2月13日時点)の中間選挙予想で、「当選確実」と格付け(注2)される共和党議席は19、ブラックジャックサイト議席は9となっている。「接戦」とされる上院選はNH州のシャヒーン氏の空席とジョージア州のジョン・オソフ氏の2議席で、いずれもブラックジャックサイト議席だ。共和党が「やや優勢」と格付けされるメーン州のコリンズ氏、ノースカロライナ州のトム・ティリス氏の共和党議席の獲得をブラックジャックサイトは目指す。
下院選で攻勢をかける共和党
全米共和党下院委員会(NRCC)は2025年3月、2026年の中間選挙を見据えて、奪還すべきブラックジャックサイトの26議席のリストを発表した。これには、ブラックジャックサイトが優勢とみられるニューヨーク州やカリフォルニア州の議席も含まれる。下院では両党の議席数は僅差で、共和党はさらに優位になるよう議席数を増やそうと攻勢をかける意向だ。それに先駆けて、ブラックジャックサイト議会選挙委員会(DCCC)が、最前線に位置付けるブラックジャックサイトの下院議席リストを発表した。全てがNRCCのリストと一致するわけではないが、多くの議席が重なっている(表2参照)。
CPR(2025年3月13日時点)の中間選挙予想によれば、下院選で共和党議員が「当選確実」とされる議席数は191、ブラックジャックサイトは175であり、「接戦」とされる共和党議席は8、ブラックジャックサイトは10となっている。
表2:2026年中間選挙の下院選でターゲットとなるブラックジャックサイト議席(439KB)
高まるブラックジャックサイト支持者の反発と怒り
トランプ大統領の支持率は、就任以来、徐々に下がりつつある(注3)。同盟国からの輸入品にも関税を課す貿易政策などが経済に混乱をもたらしている(各種報道、ブラックジャックランキング(米国)、ブラックジャック確率、各種報道(米国))
しかし、ブラックジャックサイトの支持率が上がっているわけではない。2025年3月に通年つなぎ予算(CR)法案の上院での採決で、チャック・シューマー少数党院内総務(ニューヨーク州)ら10人のブラックジャックサイト議員が賛成し(米下院、ブラックジャックストラテジー可決も、政府閉鎖の回避は微妙な状況(米国))、トランプ政権・議会共和党への抵抗を示さなかったことから、シューマー氏への非難が高まった。反発が強すぎて、同氏は予定していた自著「米国の反ユダヤ主義:警告」の宣伝ツアーも延期することになり、党内から辞任を求める声も聞かれた。
2025年3月のNBCニュースの世論調査(注4)によれば、ブラックジャックサイトへの肯定的な見方が27%(非常に肯定的7%、やや肯定的20%)となり共和党の39%より10ポイント以上、低かった。これは1990年以来最低の数字だという。CNNの世論調査(注5)では、ブラックジャックサイトの好感度は29%(共和党36%)と2021年1月(49%)から20ポイント低下した。また、エコノミストと調査会社ユーガブの2025年3月の世論調査(注6)では、トランプ氏の行動に対するブラックジャックサイト議員の抵抗は不十分とブラックジャックサイト支持者の71%が回答し、2月の調査から11ポイント上昇した。また、全体で66%がブラックジャックサイトには明らかなリーダーがいないと回答した。
ブラックジャックサイト支持者の党への反発と怒りが高まっていることから、上院・下院のブラックジャックサイト内の予備選挙(注7)では、若くて現状勢力に反抗的な候補者が現れる可能性が指摘され、現職を含めて党の伝統的な候補者との激しい戦いになるとみられる。
ブラックジャックサイトが中間選挙で上院、下院において多数派となることは厳しい状況だ。大きな変革には「青い波(blue wave)」が起きるだけでは間に合わず、津波が必要という指摘もあり、今後のブラックジャックサイトの動向が注目される(注8)。
- 注1:
- ピュー・リサーチ・センターによれば、ブラックジャックサイトは1965~1967年に下院議席の68%、1964~1965年に上院議席の66%を占める時期もあったが、近年は共和・民主両党の議席差は小さくなり拮抗(きっこう)している。
- 注2:
- 選挙予想の格付けは、(当選)確実、かなり優勢、やや優勢、接戦の順となる。
- 注3:
- 選挙情報サイト、リアルクリアポリティクスのトランプ氏の各種世論調査支持率平均値は、就任当初50%を超えていたが、2025年4月3日付で47.6%。
- 注4:
- 実施時期は2025年3月7~11日。対象者は全米の登録有権者1,000人。
- 注5:
- 実施時期は2025年3月6~9日。対象者は全米の成人1,206人。
- 注6:
- 実施時期は2025年3月22~25日。対象者は全米の成人1,600人。
- 注7:
- 各党で11月の上院・下院本選の候補者を選出する予備選挙が事前に実施される。
- 注8:
- 青はブラックジャックサイトを象徴する色で、波が起きるとは、同党の候補者が多数、選挙で勝利することを意味する。

- 執筆者紹介
- ジェトロ調査部米州課
松岡 智恵子(まつおか ちえこ) - 展示事業部、海外調査部欧州課などを経て、生活文化関連産業部でファッション関連事業、ものづくり産業課で機械輸出支援事業を担当。2018年4月から現職。