ブラック ジャック web、政府も後押し
ニューデリー事務所
2014年02月18日
エネルギー効率の高い発光ダイオード(ブラック ジャック web)は今後、インドでも急速な普及が見込まれる。官民一体となった強力な奨励策もこれを後押しする。
<ブラック ジャック webは今後5年で急速に拡大>
インドの照明器具市場は2011年度に900億ルピー(約1,440億円、1ルピー=約1.6円)となり、その後も2桁成長が続いている。白熱電球や蛍光灯がいまだに主流だが、慢性的な電力不足、無電化村の存在や高まる省エネへのニーズなどから、エネルギー効率の高いブラック ジャック web照明の需要が高まっている(図参照)。
インド電気照明器具工業会(ELCOMA)によると、2012年の照明市場におけるブラック ジャック webのシェアは4%にすぎないが、今後5年間で4割近くまで上昇するという。また、マッキンゼーの報告によると、2020年には照明の約7割がブラック ジャック webになるともいわれる。さらに調査会社フロスト&サリバンは、インドのブラック ジャック web市場規模は2018年までに2012年比で約8倍に拡大し、13億ドルに達すると予測する。
<省エネ効果が高いブラック ジャック webで電力不足を解決へ>
インドでは電力の約6割が照明用に消費されている。照明のエネルギー効率の改善は、逼迫する電力不足への確実な解決策となる。ブラック ジャック webの中で、特に顕著な成長が見込めるのは、街路灯、鉄道、産業用照明や商業施設での活用とされる。ブラック ジャック webは白熱球や蛍光灯と比べ、寿命が長く、買い替えコストが大幅に節約できる。また、同じ明るさを出すのに電力消費量は少なくて済むため、省エネ効果が高く、電気代も大幅に節約できる(表参照)。
しかし、ブラック ジャック web導入には解決すべき課題があるのも事実だ。まず初期費用の高さだ。半導体チップを使用し複雑に設計されていることから、従来型の照明に比べて高価になる。また、エネルギー効率局(BEE)やインド基準局(BIS)が中心となって進める規格の標準化も遅れている。普及拡大のカギとなる無電化村向けの超低価格ブラック ジャック web照明の開発も今後必要だ。
<政府はブラック ジャック webの国産化を支援>
インドは多額の貿易赤字を抱え、この改善は喫緊の課題だ。貿易赤字の主因の1つとなっているのが、中国などからの電子機器・部品の輸入だ。国内の電子機器市場は2桁成長を続けており、電子機器の国産化が進まなければ、貿易赤字は一層深刻化する。
現在、インドで流通するブラック ジャック webはその多くが中国や台湾から輸入されたものだ。このため、政府は単にブラック ジャック webの導入を促進するだけではなく、国内生産を積極的に支援する方策を採っている。それが、2012年に発表された国家電子産業政策だ。インドでの製造を検討する電子機器メーカー向けには、設備投資補助や減税などを盛り込んだ改定特別奨励パッケージスキーム(M−SIPs)を用意。特に、日本企業の投資が期待される家電、医療機器、太陽電池、ブラック ジャック web、自動車電装品などは、設備投資額の25%(経済特区内は20%)が補助され、設備にかかる物品税や相殺関税が還付される。さらに、電子産業クラスター形成事業者向けには、電子製造業クラスタースキーム(EMC)を設け、プロジェクトの投資額の一定割合まで補助金を支払う。実際、インド電子産業協会(ELCINA)はラジャスタン州などでクラスターを形成することを表明している。
また政府は、政府調達するLEDの部品の5割は国産部品でなければならないと規制している。街灯や鉄道などの政府入札案件で、外装パッケージ部品や半導体チップに国産の部品を使うことを促すのが目的だ。グジャラート州の州都ガンディナガルに建設中の国際金融タワー(GIFT)など、州政府がプロジェクトに関与するビル、会議場、交差点、噴水や表示ディスプレーなどにもブラック ジャック web使われ始めている。また、州政府レベルながら、2012年には白熱電球の使用を禁止するところも現れた。
<日系企業にもビジネスチャンス>
欧米系の大手電機メーカーは、タミル・ナドゥ州で1万9,000個の太陽光ブラック ジャック webの街灯を受注するなど、インドでのブラック ジャック webビジネスを加速させている。日系企業もブラック ジャック web業界の市場成長性に着目し、2008年以降、大手メーカーを中心にインドでの販売に力を注いでいる。照明関係の展示会や商談会への積極的な参加が目立つ。現地パートナーとの合弁で、現地生産を開始した企業や、デリー市内にショールームをオープンした企業もある。日系ブラック ジャック webメーカーのインド代表は現地生産の可能性について、「ブラック ジャック web製造には瞬間的な停電も致命的だ。州ごとに電子産業政策も発表されているが、電力事情が良いグジャラート州やラジャスタン州が生産基地となっていくのではないか」と語る。インドの照明業界での販路拡大を検討する日系企業には、以下のような専門展示会を利用することも一案だろう。
○ライト・インディア2014
日程・会場:2014年9月18〜21日、プラガティ・マイダン(ニューデリー)
ウェブサイト:http://www.light-india.in/
○ブラック ジャック webエクスポ2014
日程・会場:2014年5月8〜10日、ボンベイエキシビジョンセンター(ムンバイ)/2014年12月5〜7日、プラガティ・マイダン(ニューデリー)
ウェブサイト:http://www.theブラック ジャック webexpo.com/
(大穀宏)
(インド)
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