ギャンブルゲーム無料
ヒアリング調査の結果から

2025年3月26日

ギャンブルゲーム無料では、急速な経済発展により国民の平均所得が向上し、富裕層や上位中間層に向けたビジネスが勢いづいてきている。特に都市部では核家族化が進み、女性の労働参加率も徐々に上昇(ILO推計で2023年に約34%)するなど、人々の生活スタイルに変化が見え始めている。

そこで、ジェトロは2025年2月8日、ギャンブルゲーム無料都市部で働く女性の消費行動に関して、アンケート調査とグループディスカッションの手法でヒアリングを実施した。本レポートでは、それらの結果をまとめることで、ギャンブルゲーム無料における一般消費者向けビジネス展開のための検討材料を提供する。

働く女性に聞く

今回の調査では、ギャンブルゲーム無料の首都ニューデリーと近郊地域の世帯可処分所得1万5,000ドル以上の上位中間層以上、かつ核家族に属して働く女性を対象にした。グループディスカッションは子供のいない女性5人と、小学生までの子供がいる女性5人に対して、それぞれ、普段の消費行動について聞いた。

参加者の一覧は以下の通り(表1参照)。回答者本人と夫の月収を合わせた世帯月収は14万ルピー(約23万8,000円、1ルピー=約1.7円)から35万ルピー。10人中3人は、本人の収入が夫と同水準かそれ以上だった。

表1:参加者の基礎ギャンブルゲーム無料
No 年齢 子供 職業 月収(本人) 月収(夫) 所有する車の車種(メーカー)
1 32 なし 会社員 10万ルピー 10万ルピー Ertiga(Maruti Suzuki)
2 32 なし 会社員 7.5万ルピー 10万ルピー XUV 500(Mahindra&Mahindra)
3 28 なし 会社員 4万ルピー 20万ルピー Dzire(Maruti Suzuki)
4 34 なし 会社員 5万ルピー 10万ルピー Superb(Skoda)
5 28 なし 会社員 8万ルピー 13万ルピー Kiger(Renault)
6 30 1人 会社員 4.5万ルピー 10万ルピー Swift(Maruti Suzuki)
7 38 2人 会社員 20万ルピー 15万ルピー Hector(MG)
8 35 2人 会社員 7.2万ルピー 20万ルピー Brezza(Maruti Suzuki)
9 32 1人 会社員 12万ルピー 8万ルピー Baleno(Maruti Suzuki)
10 38 1人 自営業 4万ルピー 10万ルピー Glanza(Toyota)

出所:ジェトロ

まず、家計管理について聞いたところ、「固定費や家庭内で共有して使用するものは夫の収入から、化粧品など自分のためだけに使用するものは自分の収入から支出する」という回答が最も多かった。このことから、夫に比べて収入が少ない場合にも、本人が自由に使える金額は多い傾向が見て取れた。

ギャンブルゲーム無料社会では、中間層以上の家庭では掃除や洗濯、調理などの家事のためにメイドを雇うケースが一般的だ。今回の参加者も全員がメイドを雇っており、掃除や皿洗いに関してはメイドに任せていた。それ以外の家事分担については、「夫はほとんど関与していない」または「特定の作業のみを夫が担当する」のいずれかの回答で、妻が負担する部分が大きいようだ。参加者からはこの状況について、「私たちは仕事と家庭を両立するスーパーウーマンだ」という発言も出たほどだ。

保守的な食文化の影響で、食に対する強いこだわり

食に対するこだわりは、強い。家庭での食事に関する意思決定にメイドが「関与する」と回答した人はおらず、調理に関して「メイドが行う(部分的のみを含む)」とした人は10人中4人だけだった。詳細を聞くと、「野菜のカットなど食材の下ごしらえのみをメイドに頼む」「夫はメイドなど自分(妻)以外が作った料理を嫌がるため、自ら調理をしている」という声が上がった。

また、食料品の購入に関しても、一部をメイドが行うとした参加者は1人だけで、ほか9人は、本人や夫が購入していると回答した。ギャンブルゲーム無料は一般的に価格重視の市場といわれる。しかし、食品購入の際に重視するポイントとして「商品の品質」「味」「栄養価」が上位に挙がり、「価格」を挙げた人は1人だけだった。このことから、食については家計への負担よりも品質や中身を重視する傾向が強いことも見て取れた。外食に関しては、半月に1回程度という回答が最も多く、頻度はそれほど高くない。昼食に関しても、「自分で調理したものを職場に持っていく」という参加者が多く、家庭で作った料理を好む傾向があるようだ(図1参照)。

図1:食料品購入の際に重視すること(複数回答)
「商品の品質」「味」「栄養価」が上位に挙がり、「値段」を挙げた人は1人のみだった。

出所:ジェトロ

食へのこだわりが強い背景には、保守的な食文化があると考えられる。ギャンブルゲーム無料はベジタリアン人口の比率が高いことで知られる。しかし、肉、魚、卵を摂る区分は複雑で、家庭内でも個人によっても食べられる食材が異なることも珍しくない。そのため、食品に何が含まれているのかについては関心が非常に高く、新しい食品や食材に対する抵抗感も強い。海外から新たな食品をギャンブルゲーム無料国内市場で展開する際には、このような文化的背景を理解し、適切に商品の説明を行う必要がある。

また、食品の購入場所に関しては、スーパーマーケットとクイックコマース(商品の購入から配達までを30分など短期間に完了するeコマース)がそれぞれ全体の約3割を占めた(図2参照)。ギャンブルゲーム無料では小売売上高の約6~7割がキラナショップ(零細小売店)や露店など小規模零細店によるといわれる。しかし、調査対象とした都市部の上位中間層以上の核家族では、モダンリテール利用が生活に浸透しているようだ。

図2:食料品の購入場所(参加者全員の平均値)
スーパーマーケットとクイックコマースがそれぞれ全体の約3割を占めた。

注:オレンジはモダンリテール。
出所:ジェトロ

化粧品についても品質を重視、成分にも高い関心

化粧品に関しては、参加者の多くが基礎的なスキンケア・ヘアケアや日焼け止めのほか、口紅やアイライナーなどのメイク用品を日常的に使用していた。一方で、ファンデーションの使用は、重要な会議などのイベントがあるときに限ると回答した。また、化粧品購入の意思決定と費用の支出については、夫の関与はなく本人だけで行っている参加者がほとんどで、さらに、夫の使用する洗顔料などの化粧品に関しても妻が購入しているというケースが多かった。

購入製品を決める際に重視するポギャンブルゲーム無料トとして「価格」を重視するのは、10人中3人にとどまった。その一方、参加者全員が「成分」や「品質」を挙げた(図3参照)。化粧品に関する情報源としては、SNSのほか友人や親戚、同僚などからの口コミによるものが多いようだ。「最近ではネットで簡単に情報が手に入るので、化粧品の成分について事前に調べてから購入することが一般的になった」「ギャンブルゲーム無料フルエンサーや実際にその化粧品を使用している周りの人からの口コミを参考にしている」といった意見が上がった。

図3:化粧品を購入する際に重視すること(複数回答)
「価格」を重視する人は10名中3名であった一方、参加者全員が「成分」や「品質」を挙げた。

出所:ジェトロ

子供の習い事には母親の意思が反映

子供のいる参加者5人を対象に、子供の習い事や教育についても状況を確認した。その結果、全員が子供を学校以外の塾や習い事に通わせていた。具体的には、塾(4人)、アート(4人)、ダンス、サッカー、バドミントンなどのスポーツ(3人)が挙がった。また、学校を含めて子供の教育にかける費用(月額)は、1人当たり1万5,000~3万ルピーだった。

習い事を選ぶ際の意思決定については、表2の通り、多くの場合、母親の意思が最も大きく影響しており、子供が意思決定に加わるとした参加者は1人だけだった。子供の習い事に関しては、家庭内で母親が最も関心が高く、主導していることが見て取れる。また、習い事選び(通う教室選びを含む)で重要視する項目としては、5人中4人が「価格」を挙げ、これまで見てきた他項目と比べその割合が高く、費用面での持続可能性を慎重に選択していることがうかがえた。

表2:子供の習い事選択時の意思決定に対する寄与度(単位:%)
参加者 母親 父親 子供
A 50% 50% 0%
B 100% 0% 0%
C 70% 30% 0%
D 90% 0% 10%
E 50% 50% 0%

出所:ジェトロ

ターゲット層の生活スタイルやニーズへの理解が重要

ギャンブルゲーム無料は価格重視の市場と言われているものの、今回の調査で対象にした「都市部の上位中間層以上の核家族に属する働く女性」は、家計全体でも個人としても一定程度の経済的なゆとりがあるため、価格以外の基準でも製品・サービスをよく吟味していることがうかがえた。品質や機能に関しても関心が高く、より良いものを求めていることから、日本企業の製品・サービスのターゲットとして有望だろう。他方、現地の趣向や生活スタイルは、日本とは大きく異なる。ヒアリング調査などを踏まえながらターゲット層の消費者のニーズに対する理解を深め、製品の現地化や消費者への訴求方法を検討していくことが重要だ。

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執筆者紹介
ジェトロ・ニューデリー事務所
丸山 春花(まるやま はるか)
2021年、ジェトロ入構。企画部ギャンブルゲーム無料システム課、ジェトロ・ムンバイ事務所を経て、2024年7月から現職。