ブラック ジャック 賭け 方、前年同期比3倍、電気・電子が9割

(マレーシア)

クアラルンプール発

2024年07月04日

マレーシア投資開発庁(MIDA)は6月21日、2024年第1四半期(1~3月)の投資認可総額が前年同期比13.0%増の837億リンギ(約2兆8,458億円、1リンギ=約34円)で、過去最高を記録したと発表した。うち製造業が2.6倍の430億リンギ(シェア51.4%)、サービス業が393億リンギ(47.0%)、第一次産業が14億リンギ(1.7%)だった。総額での外国直接投資は470億リンギで、全体の56.2%を占めた。

内外合わせた投資総額を地域別にみると、ケダ州(313億リンギ)、クアラルンプール(215億リンギ)、セランゴール州(124億リンギ)、サラワク州(42億リンギ)、ジョホール州(41億リンギ)の順に多く、この上位5地域で全体の9割を占めた。

シェア約9割の電気・電子製品向け、16倍に急伸

ジェトロが6月28日にMIDAから入手したデータによると、ブラック ジャック 賭け 方は前年同期比3.0倍の382億リンギに拡大した。業種別にみると、電気・電子製品が前年同期比16.4倍に急増し、全体の約9割を占めた。2位の輸送機器は53.9%減、3位の化学・同製品が10.3倍などと、業種別で変動の差異が大きかった(添付資料表1参照)。MIDAは、地政学的な不確実性が続く中、マレーシアは半導体産業への投資を誘致するために適切な立場を確保し、世界の半導体サプライチェーン強靭(きょうじん)化に貢献していると説明した。

国・地域別では、オーストリアが最多で301億リンギだった(添付資料表2参照)。電気・電子関連の大型投資案件が牽引した。次いで中国が34億リンギで、前年よりも減少したが、電気・電子関連の投資案件6件が5割を占めた。これにシンガポール、フランス、香港、米国と続いた。

MIDAは主要投資案件として、ドイツの半導体大手インフィニオン・テクノロジーズによるケダ州製造拠点への拡張投資(301億リンギ相当)や、中国の自動車メーカー奇瑞汽車(チェリー)による生産増強(14億リンギ相当)を挙げた。

日本による製造業投資認可額は前年比53.4%減に縮小し、12位だった。業種別では、ゴム製品が4,268万リンギを計上した一方、電気・電子製品、化学・同製品など主要業種で軒並み減少した(添付資料表3参照)。

投資実行率は約8割、米中摩擦に懸念も

テンク・ザフルル・アジズ投資貿易産業相によると、2021年から2024年3月までの製造業の認可件数は2,638件、このうち実行率は77.2%に上った。また、第1四半期の投資認可額の堅調な増加基調は、マレーシアに対する投資家の信頼を反映したものだと評価した。投資貿易産業省(MITI)とMIDAの緊密な連携、特に高付加価値分野の迅速な投資実行も後押しとなって、この勢いが2024年後半にかけても持続することへの期待を示した。他方で、米中摩擦に起因する地政学に関連したリスクが存在しているとし、「状況を注視する必要がある」とも指摘した。

(吾郷伊都子)

(マレーシア)

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