連邦議会、ブラック ジャック 確率、閣僚1人が交代

(スイス)

ジュネーブ発

2023年12月15日

スイス連邦議会は12月13日、大統領選挙を実施し、フィオラ・アムヘルド副大統領兼防衛・国民保護・スポーツ相が有効投票204票のうち158票を獲得して新大統領に選出された。新副大統領にはカリン・ケラー=ズッター財務相が選出された。アムヘルド氏は中央党出身で2019年に入閣、大統領就任は初めてとなる。選挙後の演説でアムヘルド氏はEUとの関係や、安全保障政策を取り巻く状況の変化、医療費などを最重要課題として挙げ、課題解決に当たっては実行可能な妥協点に向けて合意形成する必要性を説いた。新しい大統領、副大統領は2024年1月1日に就任する(注1)。

また、連邦議会は同日、2023年末でのアラン・ベルセ大統領兼内務相(社会民主党)の退任に伴う後任を選出する投票を行い、3回の投票の結果、ベアト・ヤンス氏(社会民主党)を新たに選出した。また、現職の閣僚も全て再選となり、14日に担当の再配分を行い、内務相以外は担当の変更はなかった。2024年の連邦参事会(内閣)のメンバーは次のとおり。

  • 大統領:フィオラ・アムヘルド/兼防衛・国民保護・スポーツ相(留任)
  • 副大統領: カリン・ケラー=ズッター/兼財務相(留任)
  • ギー・パルムラン/経済・教育・研究相(留任)
  • イグナツィオ・カシス/外相(留任)
  • アルベルト・レシュティ/環境・運輸・エネルギー・通信相(留任)
  • エリザベット・ボーム=シュナイダー/内務相(法務・警察相から交代)
  • ベアト・ヤンス/法務・警察相(新任)

(注1)スイスの大統領は、慣例的に閣僚7人のうち1人が1年ごとに交代で務める輪番制となっている。

(注2)スイスの内閣制度は、連邦議会から選出された7人の閣僚によって構成されるが、言語、宗教、地域の多様性、平等性を確保するため、議会の上位4党から2、2、2、1の割合でポストが配分される。

(深谷薫、パブロ・ダス)

(スイス)

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