UAE入国時、新たに指定機関発行の陰性証明書が必要に

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2020年07月06日

アラブ首長国連邦(UAE)政府は7月1日から、UAEの在留資格(居住ビザ)を有し、現在はUAE国外にいる人がUAEへ渡航する場合、72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書を搭乗時に提示することが追加で必要になると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。検査機関はUAE政府が指定する機関で、連邦アイデンティティー・市民権庁(ICA)のウェブサイトで近く公開する予定。現在は17カ国106都市にある機関とされるが、今後順次追加する見込み。入国後は自己負担で自宅または隔離施設での14日間の隔離となり、政府公認の追跡用アプリ「Al Hosn」の使用も義務付けられる。指定の検査機関がない国に滞在している人は、これまでどおり、ICAのウェブサイトでの事前許可取得や、到着空港でのPCR検査の実施などの後、入国が許可されると思われるが、あらかじめ在京UAE大使館や航空会社などに確認する必要がある。なお、ドバイ首長国では上記とは異なるルールを適用しており、詳細は在ドバイ日本総領事館の通知PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)参照(注)のこと。

他方、UAEの在留資格(居住ビザ)を持たず、30日以内の観光・商用・親族訪問などの短期滞在目的でUAEへ渡航する場合は、到着空港でオンアライバルビザ(無料)の発給を受けて入国することとなる。ただし、7月1日現在、オンアライバルビザを発給するのはドバイ首長国のみで、その他のアブダビ首長国やシャルジャ首長国などでは、オンアライバルビザでの入国は認められない。ドバイ政府は7月7日から観光客などの受け入れを開始すると以前から発表しており(2020年6月25日記事参照)、ドバイをハブ空港とするエミレーツ航空は、日本(成田便は7月8日から、関西便は7月7日から)を含む定期航路の再開を相次いで発表している。また、短期滞在でのドバイへの渡航に当たっても、ドバイ到着から96時間前までに発行されたPCR検査の陰性証明(英語)を取得するか、ドバイ空港到着時にPCR検査を受診して陰性の結果が出るまでホテルや当局が指定する施設で待機(費用自己負担)すること、健康申告書の提出や専用アプリ「COVID-19 DXB」に登録することなど、一定の条件を課している。

なお、在留資格の新規発給の再開についての発表は依然としてなく、オンアライバルビザで渡航してからの書き換えの可否も不明だ。人事異動による移動が滞っている在UAEの日系企業も多く、赴任予定の駐在員の渡航時期は依然として見通しが立たない状況が続いている。

(注)出入国に当たっての諸条件についての詳細は、在ドバイ日本総領事館の領事オンライン ブラック ジャック外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。オンライン ブラック ジャックが流動的なため、実際の渡航に当たっては事前に政府発表の確認や、航空会社への問合せなどを通じて最新オンライン ブラック ジャックの入手を。

(山村千晴、土屋智洋)

(アラブ首長国連邦)

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