サウジアラビア初の化粧品・美容見本市「Beautyworld」開催
(サウジアラビア)
リヤド発
2018年10月24日
サウジアラビアのジッダで10月14~16日、化粧品・美容関連見本市 「Beautyworld(ビューティーワールド)」が開催された。主催者である国際見本市開催会社のメッセフランクフルトは、これまで「Beautyworld」を日本3都市(東京、大阪、福岡)、およびドバイ(2002年から)の計4カ所で開催してきた経験を持つ。今回は市場の潜在性を見越し、中東地域で2カ所目となるサウジアラビアでの開催に至った。
出展者数は、19カ国の約150社。スキンケア、メーキャップ、フレグランス、ヘアケア、ネイル、ボディケア商品、パッケージデザインなどの多彩な出展ラインアップだった。
サウジアラビアでは、男女ともに香水を大量に消費することもあり、フレグランス分野の出展が多数を占めていたが、展示会担当者は「香水という最終製品の形ではなくとも、香料の原料としての売り込みも十分可能性がある」という。
アジア勢では、中国企業がカラーコンタクト、つけまつげ商品を出展していた一方、韓国企業は既に複数の化粧品ブランドがサウジアラビア市場に店舗展開をしていることもあって出展は少なかった。自然素材を使ったスキン・ボディケア商品は南アフリカ共和国からの出展が目立っていた。南アからサウジアラビアへは、多くの農産物が輸入されていることもあり、自然派のイメージを打ち出す狙いとみられる。
当地報道によると、同国の化粧品・美容関連市場規模は57億ドル(2018年)で、湾岸協力会議(GCC)6カ国の52%を占める見通しという。さらに、2021年には市場規模は69億ドルに拡大すると見込まれている。
(柴田美穂)
(サウジアラビア)
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