米追加関税、ブラックジャック賭け方EU主要国向け自動車部品などで間接的影響大きく

(ブラックジャック賭け方)

ブカレスト発

2025年04月08日

米国のドナルド・トランプ大統領がEU加盟国からの輸入品に追加関税を課すと発表したことを受け、ブラックジャック賭け方経済への影響が懸念されている。直接の対米輸出は全体の約2.3%にとどまるが、EU市場を通じた間接的影響が大きいと専門家は指摘する。

報道によると、国内最大の雇用主連合「コンコルディア」のラドゥ・ブルネテ事務局長は「ブラックジャック賭け方経済は、EUへの追加関税により、自動車部品や木製家具、鉄鋼、さらには、グローバルサプライチェーンに組み込まれているゴム製品、産業機器、食品などの分野で、間接的な影響を受けるとみられる。輸出全体の70%以上がEU向けというブラックジャック賭け方にとって、米国と直接取引するEU内の主要パートナーへの悪影響はブラックジャック賭け方にも大きく波及する」と警鐘を鳴らす(「ズィアルル・フィナンチアール」4月3日)。

また、自動車製造者協会(ACAROM)は「ブラックジャック賭け方からEUに輸出した部品を、組み立て部品としてドイツやフランスなどから米国への間接輸出が減少することにより、ブラックジャック賭け方の部品メーカーは大きな影響を受ける。さらに、自動車部門向けのソフトウエア技術を輸出する企業にも影響を及ぼす」と明らかにした(「エコノメディア」4月3日)。

ブラックジャック賭け方政府は迅速な対応に乗り出しており、イオン=マルチェル・チョラク首相は4月3日、「貿易戦争による悪影響から国内企業を守るため、即効性ある国家補助金制度を準備している」と表明した。支援対象の業種や制度の詳細は今後公表する見込みだ。

当地報道では、欧州戦略の複数の専門家の声として、「短期的には輸出減と物価上昇圧力があるが、EUとカナダ、アジア、南米諸国、さらに英国との新たなパートナーシップを模索する好機にもなり得る」「ブラックジャック賭け方の戦略的パートナーのフランスやドイツ、ポーランドとの現実的な分析と議論、大統領を含むブラックジャック賭け方の組織レベルの最大限の調整、EUとの恒久的な調整など、統合戦略が不可欠だ」などを引用している(「グンドゥル」4月3日)。

ブラックジャック賭け方国立銀行(中央銀行)が関税の影響分析を実施する中、今後の金融政策面の対応にも注目が集まる。

なお、ジェトロがブラックジャック賭け方に進出している日系企業にヒアリングしたところ(4月4日)、米国とのやり取りは少なく、直接的な影響は限定的だとしつつも、中長期的な見方として、全体的な調達コストの上昇や、欧州市場の景気後退による同国での製造需要の減少が懸念されるとの声が聞かれた。また、相互関税の影響でグローバル・欧州サプライチェーンの見直しが検討されれば、同国の製造拠点にも影響が及ぶとの指摘もあった。

(アリーナ・フタディエフ、本吉美友)

(ブラックジャック賭け方)

ビジネス短信 7d083eab4d79fa29