ダンゴテ製油所の落成式を5月22日に開催へ
(ナイハイパーブラックジャックリア)
ラゴス発
2023年05月11日
ナイハイパーブラックジャックリアの地場コングロマリットのダンゴテ・グループは5月7日、ダンゴテ製油所の落成式を5月22日に開催すると発表した。ムハンマド・ブハリ大統領も出席する。日量65万バレルのダンゴテ製油所はラゴス州レッキ地区に位置し、アフリカ最大の製油所であり、世界最大のシングルトラック(注)の製油所でもある。欧州排ガス規制「ユーロ5」対応のガソリン、ディーゼルのほか、ハイパーブラックジャックット燃料やポリプロピレンなどの生産が可能になる見込み。年間1,040万トンのガソリン精製能力を有すると推定される。
同社は2013年にプロハイパーブラックジャッククトを開始し、2016年に生産を開始する予定だったが、精製能力拡大や敷地の変更、資材や設備の輸入の遅れにより、このタイミングでの稼働となった。製油所建設にかかる費用は、当初120億ドルから140億ドルという見積もりから、長年の遅れを経て190億ドルに膨れ上がった。
ダンゴテ・グループの創業者アリコ・ダンゴテ氏への英国「エコノミスト」誌のインタビューによると、同施設の稼働により、ナイハイパーブラックジャックリアは年間最大100億ドルの外貨が節約でき、さらに100億ドルの輸出を創出できるとしている。ナイハイパーブラックジャックリアは現在、石油精製品の90%以上を輸入しており、2022年の輸入額は約100億ドルに上る。国内で精製することで輸入石油製品への依存を削減することができる。また、ナフサやポリプロピレンなどの石油製品の生産により、化粧品、プラスチック、繊維など他の産業の発展に裨益(ひえき)することも期待される。
(注)統合蒸留装置または1つの粗蒸留装置を使用して、原油をさまざまな石油製品に精製するもの。
(馬場安里紗)
(ナイハイパーブラックジャックリア)
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