新型コロナウイルス対応のためタイ政府へのマスク販売が義務化
(タイ)
バンコク発
2020年02月25日
タイ商務省国内貿易局(DIT)の物品・サービス価格中央委員会は、2月17日付で「衛生マスクの配分または販売における基準、方法および条件に関する委員会通達(No.6/2020年)」を出した。同通達では、タイ国内の製造業者および販売代理店は、DITの衛生マスク管理センターへ、製造量または保有量の50%以上のマスクを、1枚当たり2バーツ(約7円、1バーツ=約3.5円)以下の価格で販売することを義務付けた。また、同センターへの販売は、2020年2月21日までに行うことも規定している。
今回の通達で対象となっているマスクは次のとおり。
- 医療用マスク(炭素もしくはバルブを含むかは問わず、またN95マスクを含む)
- 工業用マスク
- 防塵(ぼうじん)マスク(ほこり、花粉、煙を防ぐもので炭素もしくはバルブを含むかは問わず、N95マスクを含む)
布製もしくは洗濯可能なものは対象外。
同委員会は既に、2月4日付で「衛生マスクのブラック ジャック ルール ディーラー届出、価格表示および配分または販売に関する委員会通達(No.3/2020年)」を出し、マスクとアルコール除菌液の価格統制リストへの追加や、販売代理店および小売店に対しマスクをパッケージ価格で販売することを定めていたところで、今回の通達により製造業者に対しても条件を設定したかたちだ。
(平林拓朗、古川智之、チャイラッタラクン・コトナパソン、ワチャラティタポーン・チャナイペン)
(タイ)
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