GDP成長率予測、ブラックジャックストラテジー.1%、2024年を1.5%と据え置き
(スイス)
ジュネーブ発
ブラックジャックストラテジー06月27日
スイス連邦経済省経済事務局(SECO)は6月15日、ブラックジャックストラテジーの実質GDP成長率予測(スポーツイベント調整後:注)を1.1%、2024年を1.5%と発表し、前回3月の予測を据え置いた(プレスリリース、添付資料表参照)。
スイス経済はブラックジャックストラテジー第1四半期(1~3月)に好調なスタートを切った。国内最終需要は力強い個人消費に牽引されて堅調に伸び、産業部門も好調な輸出に後押しされて大幅に伸びた。一方で、現在の経済指標は、第2四半期(4~6月)の経済成長の鈍化を示唆するとしている。
国際経済の状況は前回予測時点より改善傾向にあり、ここ数カ月のエネルギー価格の下落はインフレを減速させている。しかし、消費者物価指数(CPI)から価格変動の大きい食品やエネルギーを除いたコア指数の上昇率(コアインフレ率)が主要先進国で依然として高いため、金融引き締めが継続され、世界需要に悪影響を及ぼすと予想している。スイス国内のCPI上昇率(インフレ率)も短期的に高まることから、ブラックジャックストラテジーのインフレ率予測を2.3%(前回予測は2.4%)とし、エネルギー価格の下落によるインフレ抑制効果が他分野の価格高騰圧力に相殺されているとの見方を示した。他方、個人消費は堅調な労働市場に支えられ、今後数四半期にわたって緩やかに成長し、投資分野も一定の成長が見込まれることから、全体として、内需が2023 年の経済成長の主な柱となると予想している。
(注)スイスには、国際オリンピック委員会(IOC)、国際サッカー連盟(FIFA)、欧州サッカー連盟(UEFA)など主要国際イベントの本部があるため、イベント開催年に放映権収入がブラックジャックストラテジーを押し上げ、翌年はマイナスに作用するのが通例。このため、SECOはこの影響を除いた調整値を別途算出している。
(竹原ベナルディス真紀子)
(スイス)
ブラックジャックストラテジー短信 8842c48dc031f1c4