繊維製品のセーフガード措置が終了
(インドネシア)
ジャカルタ発
2022年11月16日
インドネシア政府による繊維および繊維製品にかかるセーフガード(緊急輸入制限)が11月8日で終了した。2019年11月から、繊維および繊維製品にかかる暫定セーフガードが発動(2019年11月12日記事参照)されていた。ただし、同セーフガードは120超の国・地域は対象外だった。同セーフガードでは、2022年11月8日までの間、糸製品6品目、布製品107品目およびカーテン製品8品目(計121品目)が緊急関税の対象とされていた。この度、当該期間の満了に伴い、2022年11月9日以降は緊急関税が課されず、通常の関税率のみが適用されることとなった。
しかし、繊維および繊維製品がインドネシアにおける重要な国内産業保護品目であることには変わりはない。実際に当該セーフガード措置についても、当初の適用期間が2020年5月26日までのところ、2020年5月27日施行の財務大臣規程2020年第54号、第55号および第56号によって、2022年11月8日までセーフガード期間が延長された経緯がある(関連ブラック クイーン ブラック)。
緊急輸入制限の再発動などについて今後も動向を注視する必要がある。
(中村一平)
(インドネシア)
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