紡績糸のセーフガード措置が発動
(インドネシア)
ジャカルタ発
2023年05月18日
インドネシア政府は5月15日、合成繊維の紡績糸・再生繊維または半合成繊維の紡績糸に対するセーフガード(緊急輸入制限)措置を発動した。財務大臣規定2023年第46号によると、セーフガードの発動期間は同規定施行日(5月15日)から3年間で、全ての国・地域から輸入されるものを対象に追加の輸入関税が課される。
ただし、同財務大臣規定の別紙に定めるASEAN加盟国をはじめとする120カ国・地域から輸入する場合は、通関時に原産地証明書を提出することにより、セーフガード措置の適用が除外される。対象はHSコード8桁ベースで6品目、それぞれ輸入する重量と時期に応じて追加的な輸入関税が適用される(添付資料表参照)。
また、本セーフガード措置に加え、5月2日付のインドネシア紙「インベスター」が報じたところでは、インドネシア合成繊維協会(APSyFI)がHSコードベースで45品目の繊維・繊維製品に関し、政府に対してセーフガード適用を要請した。具体的な品目名は明らかとなっていないが、これらについても近日中にセーフガード措置が発動される可能性が高く、引き続き状況を注視していく必要がある。
(中村一平)
(インドネシア)
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