ブラック ジャック サイト、オンライン開催に変更
(スイス)
ジュネーブ発
2020年11月20日
スイスの高級時計財団(FHH)は11月17日、「新型コロナウイルス危機」の収束がいまだ不透明なことから、2021年4月7日~13日に予定しているFHH主催の時計展示会「ウォッチズ&ワンダーズ」をオンラインでの開催に移行すると発表した。
スイスで開催される国際的な時計展示会には、ジュネーブの「SIHH」(2021年から「ウォッチズ&ワンダーズ」に名称変更)とバーゼルの「バーゼル・ワールド」があった。後者は「新型コロナ禍」で、展示会運営に関する意見の相違から、ロレックス、パテック・フィリップ、シャネルなど5ブランドが出展を取り止めた(2020年4月21日記事参照)ことをきっかけに、100年の歴史に幕を下ろすことになった(関連オンライン カジノ ブラック)。その後、上記5ブランドは前者の「ウォッチズ&ワンダーズ」に合流、同展示会はスイスを代表する大規模時計展示会として、特に売り上げ減少に直面している中堅以下の時計事業者から期待されていた。スイス時計協会(FH)の発表によると、輸出価格500スイス・フラン(約5万7,000円、CHF、1CHF=約114円)以下の時計の2020年9月の売上高は前年比23.9%減だった半面、500~3,000CHFの価格帯では同2.7%増となっている。このことから、高級ブランドと違って固定顧客が少ない中堅以下の時計事業者は売り上げ減少に苦しんでいるとみられる。
オンライン展示は専用サイト上で行われるが、出展社数は50社に限定される。FHHは、2022年には本来の来場型での展示会に戻し、参加者数を増やしたいとしている。11月17日付の「ル・トン」紙によると、今回「ウォッチズ&ワンダーズ」に参加できない時計事業者にとっての新作発表の場としては、これまで10年間、「バーゼル・ワールド」でサイドイベントを開催してきたスイス・クリエーティブ・ラボが主催する独立系時計ブランド向けの時計・宝飾展示会「イマジネーション」(ローザンヌ、2021年4月6日~11日開催予定)や、バーゼル・ワールドの後継展示会とされる「アワー・ユニバース」(開催日程未定)がなりうるとしている。
(和田恭)
(スイス)
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