ISO、標準化の研究・イノベーション促進のためオンラインネットワークを開設

(スイス、世界)

ジュネーブ発

2020年02月25日

スイス・ジュネーブ所在の国際標準化機構(ISO)は2月7日、標準化に関する研究とイノベーション活動を議論・促進するためのオンラインコミュニティ「ISO研究・イノベーション・ネットワーク」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを立ち上げた。

ISOはこれまでも、標準化が経済成長や国際貿易を促進し、イノベーションを支えてきたことを強調してきた。また、それを証明する研究文献の収集に努めてきた。本ネットワークは、標準化の研究者などのコミュニティ形成のため、ISOの新規部署である研究・イノベーションユニット(以下、「ISO R&I」)を開設した。標準化の研究者、ISOメンバーのほか、標準化に関心を持つ人が広く登録できる。登録外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますはオンラインで行い、登録料は無料。

登録の主なメリット

ISOの刊行物PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)や同ネットワークによると、登録の主なメリットは次のとおり。

  1. 自身のプロフィール公開と登録メンバーの検索:登録者は専門分野を明示して自身のプロフィールを公開できる。また、キーワード検索を使って共通の専門分野を持つほかの研究者などを探すことができる。プライバシーポリシーについては、ISOウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照。
  2. グループ参加:登録者はトピックごとのグループに参加することができる。2月10日時点で加入できるグループは、「規格の環境へのインパクト」「新たな研究の告知」「ISO R&Iと話そう」の3つ。登録者はワン・クリックでグループに入会・退会ができる。
  3. 標準化研究の文献・アイデア共有:登録者は標準化に関する自身の研究文献や将来の研究アイデアを共有し、メンバーからフィードバックを得ることができる。また、優先すべき標準化の研究テーマについてISOに意見を提出することもできる。

同ネットワークには、2月10日時点で、英国やドイツ、フランス、オーストラリアなどの国内標準化団体が過去に公開した研究文献が既に掲載されている。ISO R&Iは、今後も研究文献の収集を進め、そのレビューを2020年上半期に本ネットワーク上で発表する予定だ。

(小谷由紀子)

(スイス、世界)

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