ブラックジャックコツ、第3四半期決算を発表

スイス最大の銀行ブラックジャックコツは11月7日、2023年第3四半期（7～9月）の決算報告書を発表し、クレディ・スイス（CS）との統合関連費用の影響で、7億8,500万ドルの赤字となったとした。CS買収後初の四半期の基礎的損益は8億4,400万ドルだった。

富裕層向けのグローバル・ウェルス・マネジメント（GWM）部門は、顧客資金が220億ドルの純流入、CSのウェルス・マネジメント（CS WM）部門も2022年第1四半期（1～3月）以来のプラスとなった。従業員数については、6月末時点で11万9,100人から、9月末時点で11万5,981人へ約3,000人削減した。同報告書の中でグループ最高経営責任者（CEO）のセルジオ・エルモッティ氏は「ブラックジャックコツとCSの統合を急ピッチで実行しており、買収後初の四半期でグループ全体としての基礎的損益の黒字を達成した。顧客は引き続きブラックジャックコツグループに信頼と信用を寄せており、3月に金融システムの安定化のために要請されたより強力で安全なブラックジャックコツの構築、全ての主要株主が誇りに思えるようなブラックジャックコツを構築するため、私たちの将来を楽観視している」と述べた。

また、CSもブラックジャックコツの2023年第3四半期決算報告書の一部として、一部の業績指標を発表するとともに、同日付でCSの執行役員会はブラックジャックコツの執行役員会と構造的に整合をとることを発表した。

（竹上嗣郎）