新型コロナウイルス対応のためマスクの国外輸出が許可制に
(タイ)
バンコク発
2020年02月18日
2月13日付の「バンコク・ポスト」は、タイ商務省国内貿易局(DIT)のウィチャイ局長の発言として、国内に十分なマスクの供給を行うことを優先しており、いまだどの製造業者に対しても輸出許可を出していないと伝えている。
タイのマスク輸出に関しては、物品・サービス価格中央委員会が2月4日、「マスクに関する輸出管理にかかる委員会通達(No.2/2020年)」を出した。2月5日以降、500個以上のマスクを輸出する場合は、2月5日付で出された委員会通達(No.4/2020年)に記載の手続きに従い、事前に上記委員会の事務局長、もしくは権限を有する担当官の許可(ライセンス)を得る必要がある。ライセンスは船積み1回につき1枚必要で、輸出時点で入手されていなければならず、かかる手続きに従わずにマスクを輸出した場合には無許可輸出と見なされる。また、ライセンスに記載の日時にマスクを輸出できない場合は、ライセンス保有者は輸出予定日から3日以内にライセンスのキャンセルを申請する必要がある。
委員会通達(No.2/2020年)の対象となるのは、(1)医療用マスク(炭素もしくはバルブを含むかは問わず、またN95マスクを含む)、(2)工業用マスク、(3)防塵(ぼうじん)マスク(ほこり、花粉、煙を防ぐもので、炭素もしくはバルブを含むかは問わず、N95マスクを含む)の3種類のマスクで、布製もしくは洗濯可能なものは対象外となっている。同通達は、2月5日以降、新たな通達が出されない限り、1年間有効となる。
(蒲田亮平、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ)
ビジネス短信 b8fc785b05ff81cb