政府系ファンドPIF傘下のROSHN、リヤド北部に1,200戸以上の新規住宅販売を発表

(サウジアラビア)

リヤド発

2024年08月13日

サウジアラビアの政府系ファンドの公的投資基金(PIF)傘下の不動産開発会社ロシャン(ROSHN)は8月5日、首都リヤド北部を拠点とするセドラ(SEDRA)プロジェクト(注)第4期に、新築住宅1,251戸を販売することを発表した。

このプロジェクトの第4期は、フラッグシップ開発を180万平方メートル以上拡大させ、SEDRAマスタープランに組み込まれた自然の河谷近くが立地となる。新築住宅はさまざまなサイズとデザインで提供され、10種類の間取りと2つのファサード、3色のカラーバリエーションから選択をすることができる。エリアの約30%は緑豊かな公共スペース、歩行者用通路、道路網に充てる。

この第4期の場所は第3期の北側に位置し、ROSHN Frontのショッピングエリアやオフィスエリアなどにアクセス可能。空港道路にも簡易にアクセスすることができ、2つの地下鉄の駅にも近接している。さらに、プリンセス・ヌーラ大学、イマーム・ムハンマド・イブン・サウード・イスラーム大学、キング・ハーリド国際空港、サウジアラビア鉄道公社(Saudi Arabia Railways:SAR)の駅にも近接している。この第4期はROSHNとサウジ・スポーツ・フォア・オール連盟(Saudi Sports for all Federation:SFA)のパートナーシップの一環として、さまざまな興味を持つ人や技術レベルの人々が1年中、天候を問わずに利用することを目的としたドームの建設なども含まれている。

ROSHNは同プロジェクト以外にも、大手石油企業サウジアラムコと共同で、東部州アル・コバールに4万7,000人収容のスタジアム「アラムコ・スタジアム」、リヤド南西部に45万平方メートル超で4万5,000人収容のスタジアム「ROSHN スタジアム」など、新スタジアム建設計画を立て続けに発表している。

(注)2021年に発表された不動産開発計画。8期に分けて開発を行い、2,000万平方メートルの敷地に3万戸の住宅を建設・提供する。

(長澤諒祐)

(サウジアラビア)

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