南アのメディア関係者、日本のアニメに関心
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2019年04月09日
南アフリカ共和国のメディア関係企業3社は、東京で3月下旬に開かれたアニメコンテンツ展示会「アニメジャパン2019」(注1)を機に来日し、日本のアニメコンテンツに関心を寄せた。
テレビやラジオを通じて教育・娯楽番組などを提供する国営南ア放送協会(SABC)は、日本のアニメ制作メーカーなど21社と商談を行った。担当者は「質の高い作品と出会えた。具体的なビジネスにつなげていきたい」と期待を語った。
映画などのコンテンツ輸出入を手掛けるAAAエンターテインメントの担当者は「南アでも日本のアニメコンテンツへの期待は近年急速に高まっている」と、訪日した動機を説明した。また、「南ア市場を手始めに、他のアフリカ諸国に広く展開することも有効な方法の1つだ」とし、広域展開の可能性を示唆した。
アニメ関連商品をオンライン、実店舗で販売するダーク・カーニバルは「初来日だったが、市場の可能性を大いに感じた」と話した。また、「南アでアニメ関連の展示会を運営しており、将来的には日本企業にも出展してもらいたい。実店舗でも日本のキャラクター商品などを陳列したい」と述べた。
日本のアニメ市場はカジノ ブラック ジャック販売が増え、近年急成長しているものの、南アで放映されているアニメ作品や頻度はいまだ限定的だ(注2)。日本のアニメコンテンツの新たな展開先として、アフリカ市場にも注目が集まる。
(注1)3月23~26日に東京ビッグサイトで開催された。主催者発表によると、240社を超える企業が出展し、総来場者数は約15万人。ジェトロは、日本のアニメコンテンツのカジノ ブラック ジャック展開支援を目的に、カジノ ブラック ジャックバイヤーを11カ国から15社を招き、商談会を開催した。
(注2)日本動画協会がまとめた「アニメ産業レポート2018」によると、日本のアニメ産業市場は、2017年に2兆1,527億円となり、2011年の1兆3,295億円から約1.6倍の伸びを見せている。主な成長要因は映画、コンテンツ配信、カジノ ブラック ジャック販売など。
(築舘弘和)
(南アフリカ共和国)
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