一般家庭の年間エネルギー価格、前年比37%増
(オランダ)
アムステルダム発
2023年07月28日
オランダ中央統計局(CBS)は7月20日、2023年6月のエネルギー価格を踏まえて、平均的なエネルギー消費を行う世帯が支払う1年間のエネルギー料金(注)が前年同月比37%増(630ユーロ増)の2,320ユーロとなったと発表した(プレスリリース)。エネルギー価格の高騰とエネルギー税の引き上げ、およびガス・電気に対する税還付の段階的廃止が主な理由となる。なお、この価格には2023年1月から適用されたエネルギー価格上限設定が加味されている(2022年12月19日記事参照)。
CBSの算出によると、ガス・電気に対する税還付が825ユーロ(2022年6月)から597ユーロ(2023年6月)へ減額したことや、エネルギー輸送コストが年間100ユーロ以上も上昇したことなどから、エネルギー料金全体は670ユーロ上昇した一方で、前年に比べて各世帯のエネルギー消費量が減少したことにより40ユーロ低下した。年間2,320ユーロの内訳は、ガスが1,338.47ユーロ、電気が982.01ユーロだった。
(注)オランダ中央統計局は、平均光熱費を基に各世帯が1年間のエネルギー消費に対して支払う金額を計算し、発表している。
(望月竜之介)
(オランダ)
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